ゲームの里

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エターナルレジェンド / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★ストーリー性がある
  • 低容量な携帯ゲーム作品でありながら、ちゃんとストーリーや目的があり、最期まで飽きずにプレイさせてくれる。
  • 記憶喪失のヒロインや所々で助けてくれる謎のダークナイト等、伏線が多く散りばめてあり、ストーリーに引力がある。
★完成度の高いゲームシステム
  • 同じ会社によって開発された「アレサ」シリーズに用いられたシステムが、本作でも活用されている。
  • 具体的には障害物に当たると自動的に他方向に歩いてくれるファジーシステム、テキストスピードの調整機能、どこでもセーブ&ロード等が挙げられる。
  • 但し漢字フォントや移動スピード調整機能等、一部実装されなかった機能がある。

短所(Bad point)

★歩きが遅い
  • 世界が広いので、特に気になってしまう。但し当時のRPGとしては順当な速度。
  • しかし「アレサ」は速かったので、どうしても比べてしまう面はある。
★魔法名、道具名の効果が分かりにくい
  • 魔法の名前が全て直感で分かりにくい。アレサの様に「ヒーリング」や「ファイアボール」等、一目で分かる内容で良かったのでは…。
  • 道具も大体分かりにくい。ワープアイテムの各飛行石も、どの町に跳ぶかは名称から連想出来ない。これもアレサの様に「(町名)の羽根」とかで良かったのでは…?
  • 擁護すると、付属品の紙MAP裏に全魔法とアイテムの効果は記載されている。これを広げながら冒険心に浸るのも一興かもしれない。
★フラグが細かい
  • 造りが丁寧な反面、ストーリーフラグが分かりにくく、移動速度が遅い事も相まってストーリーが進まずにイライラしてしまう事も。
  • 「ラビュリントス」等が顕著で、2層構造でエンカウントもするダンジョンなのに多くの人に話さないとならず、更に隠し部屋もあり、ムダに広大な迷路を延々と歩かされる。
  • フラグとなるキャラが宿屋の店員だったり、薬屋の奥にいたりと、分かりにくい場合も結構ある。
★欲しい効果の到来が遅い
  • エンカウント防止アイテム(ドラクエで言う所の聖水)の入手は殆ど終盤になっている。但し効果は永続の切り替え式で、何度でも使えるので非常に優秀。
  • ワープ要素(ドラクエで言う所のルーラ、キメラの翼)の入手も終盤。移動魔法も存在するが、習得していても終盤にならないと効果を発揮しないという念の入れよう。

感想(Comment)

本作は1991年にゲームギアソフト発売されたRPGで、個人的には「シャダムクルセイダー」同様、ゲームギアRPGの顔となる作品だと思われる。
開発はGBソフトである「アレサシリーズ」と同じ「日本アートメディア(JAM)」が手掛けており、カッコの使い方や移動ファジーシステム、武器の破損システム等、随所に共通点が見られる。開発チームが同じかは知りませんが(*´ω`*)

↓当時の販促頁

キャッチコピーは「知恵と勇気の大冒険」。勇者・戦士・魔法使いっぽい3人が黄金の国を探す的な内容で、いかにも王道という感じが目を引く。

僕は当時RPG好きな小学生で、この絵に魅かれて中古買いしたのが入手のキッカケでした。
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(パケ絵も同じ)

ポピュラーなタイプのRPGで、その素朴な面白さにすっかりハマったものですが…結構難易度が高く、中盤に満身創痍で毒状態のままフィールドでセーブしてしまい、毒の治療も出来ず、町へ辿り着く前に毒死するしかないという、別の意味でハマってしまったトラウマゲーでもありました( 'Д';)

こちらの攻撃も微妙に当たりにくく、肝心な時に外しまくってイライラしていたのを覚えていますが、命中率は素早さ依存であったり、LvUP時の能力上昇値は完全ランダムなので吟味すれば結構無双プレイ出来る様になったり、ボスは状態異常で完封出来たりと、大人としてプレイしなおすと、結構抜け道がある事に気づく。丁寧な造りが光る作品でしたね。

とはいえ、やたら長いダンジョンはセーブも出来ない為に難易度高めなのはレトロゲームあるあるでしたね…「ピラミッド、ラビュリントス、ガルドネス要塞」辺りはトラウマもの。蘇生薬が比較的安価で、薬と道具は別枠で持てるようにしてある等の親切設計もあったおかげでクリア出来た様なモンですね(´ω`*)

ストーリー面では、かつて栄華を築いた国「ミレニアム」を探すという師匠の遺志を継ぎ、冒険を続ける主人公が、道中で謎の記憶喪失少女を助けて一緒に旅をしたり、謎の殺し屋に狙われたり、謎のダークナイトに助けて貰ったりと、「謎」が多く散りばめてある為、良い意味で先が気になるストーリーが魅力です。
プレイアブルキャラは主人公を含めて8人もおり、出会いと別れを繰り返す長編なのも魅力です。

アレサシリーズ同様、隠しアイテムも存在しますが、それを守る隠しボスが居ないのはちょっと残念でしたね。
アレサ2の隠しアイテムの一つ「ミレニアム」はこの作品に関係付けてるのかな?(↓ウチのアレサ2の記事)


ラストでは、実はダークナイトは死んだハズの師匠である事が分かり、しかもミレニアムを築いた外宇宙からの来訪者である事を知らされ、それを悪用しようとする魔導師ギィーがヒロインに封印された魔王ギュルナスを復活させ、従わせる事が出来ずにやられるというテンプレ通りな緊迫した流れに。

ラスボスであっても容赦なく状態異常が効いてしまうのもアレサシリーズを踏襲してますね(´ω`*)
とはいえこのラスボス確定3回行動という前代未聞のエグい強さを持っているので、逆に状態変化が通らなかったらかなり厳しい戦いになっていたと思います。

苦労して撃破し、師匠はラスボスとミレニアムと共に亜空間へ道連れにし、世界は平和を取り戻した。
宇宙からやってきた師匠の人生が何とも悲しい…彼自身は極めて善だったのに。やはり恐ろしきは人間の欲望か(´ω`;)

何やら壮大なエピローグが流れ、最後に最終PTの一枚絵が出てEND。

ちょっとアッサリしたENDだったけど、ファンタジーとプチSFを織り交ぜた王道な良い話でしたね(*'▽')
師匠が大分報われないキャラなのが悲しいけど…ああいう
スタンダードなRPGを遊びたいと思ったら是非オススメしたい作品です!


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