ファイアーエムブレム 封印の剣 / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★ゲームバランスが良い
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★戦略性が高い
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短所(Bad point)
★輸送隊が不便
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★唐突な不意打ち増援が多い
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★支援効果を組み辛い
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★攻撃速度が見えない
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感想(Comment)
戦略シミュレーションといえば本作シリーズを挙げる人も多いのでは?と思う人気シリーズのGBA版第一作。これまでのファイアーエムブレム(以下FE)シリーズの生みの親であった加賀昭三氏の手を離れたFEシリーズ第一号でもある。FEシリーズそれぞれに殆ど繋がりが無い様に、本作もこれまでのシリーズに繋がりはないのでシリーズ初見の人でも安心して遊べます。しかし似たイメージのキャラが多かったり、人と竜の関係を描いたテーマは継続している。
というか最初のパーティ編成、ペガサス三姉妹、傭兵ライバルコンビ等、セルフオマージュと言えるくらいに似せており「紋章の謎」をプレイした人にとってはクスッとさせられる演出も所々に設けている。
ゲームシステム的には大きな違いはないものの、「トラキア」であった「担ぐ」が「救出」となって、味方だけを担ぐ事が可能になり、戦略性が増した所が素晴らしかったですね。
あとは、森等の一部の地形効果は回避率だけでなく、被ダメを下げる効果を持つ様になりました。ボスのいる玉座に至っては回避率+30%、防御+3、魔防+5、回復効果。硬すぎるだろ(゚д゚|||)
支援効果も与ダメを上昇させる効果があったりと、単純に「威力-守備」で算出出来なくなっている所がちょっぴり複雑になったかな?
「聖戦」みたくこちらの命中・回避100%が常で常時無双状態といったヌルいシーンがなくなり、良い意味でバランス取りが出来てると思います。
ストーリー的にはFEらしく、各々の正義のぶつかりあいといった様相でしたが、一部で権力にしがみついたkzが多いのも印象的でした。



ここまで分かり易いヤツは、過去作だと「紋章」でラング、「聖戦」でシャガールくらいだと思いましたが、本作はkzが多過ぎる…。GBA作品だから、子供を対象として分かり易い悪者を多くしてるのかも?
敵の頭である「ゼフィール」は嫉妬に狂った父に殺されそうになった事で人間が信じられなくなり、私心を持たない「竜」に今後の世界を委ねようと戦争を始めた。という事が終盤で分かるストーリーですが、モロにエゴですね…。多分その本心は自軍にも秘めた上で戦争してるんだろうけど、えらく自虐的な目的だよなぁ(´Д`|||)
あと印象的だったのは…

ラスボスが主人公で一撃という事。しかも間接攻撃で一方的に攻撃出来てしまう。恐らくFEシリーズ最弱クラスといっても過言ではないでしょう。
主人公の昇格が終盤すぎるのもどうかと思いましたね(対ゼフィール戦の直前)。普通にプレイしているとラスボスまでにLv20にするのは不可能なくらいです。そして昇格するまでの主人公は戦力的に殆どお荷物という状態。どうして昇格のタイミングをここまで遅くしたんだろう…?(´Д`|||)
部分的に惜しい内容の本作ですが、GBAのFE一作目だからね!しょうがないね!それでも十分完成度は高いと思います。次回作の「烈火の剣」は本作の過去を描いており、設定を深めている事も良点だと思います。戦略シミュ好きの人は是非遊んでほしい良作ですね(´▽`)
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