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リトルマスター ライクバーンの伝説 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★可愛いキャラクター
  • 動物をモチーフにした可愛いキャラが多い。
  • 一方で、主人公の戦闘グラフィックはどうしても「リーゼント野郎」にしか見えないのが残念。続編では改善されている。
★戦闘中に途中セーブが可能
  • 携帯ゲーム機で、各シナリオ攻略に時間がかかる本作では嬉しい要素。
  • ファイアーエムブレムの様な「中断セーブ」では無くスパロボ方式。セーブ&ロードを繰り返して戦況を良く出来る事から難易度低下にも繋がっている。
  • 余談ながら、続編では1手毎にオートセーブされる仕様になった為、やり直しは効かなくなっている。

短所(Bad point)

★主人公無双
  • 主人公のリイムが強すぎて、他の味方が目立たない。
  • 同時に3,4体にボコられればさすがにやられるが、回復魔法陣を活かしつつ進めばリイム単独クリアも充分可能。
  • ストーリー後半のイベントを過ぎるとリイムの会心率が100%になる為、この無双傾向に拍車がかかる。
  • ゲームバランスという点では簡単すぎると言わざるを得ない。尚、続編ではさすがにリイムのみで攻略する事は難しい様に改善されている。
★恐怖の「必殺の一撃」
  • 敵味方共に一定確率で発動する「必殺の一撃」は正に「相手を必ず殺す一撃」となっており、戦略も何もあったもんじゃない。味方キャラだけは必殺を受けないという仕様でも良かったのでは?
  • 主人公リイム(と各種ボス)だけは必殺の一撃を受けない仕様となっており、前述の「リイム無双」に拍車をかけている。
★タムタムとラミア(メデューサ)の冷遇
  • 上記2キャラはライム姫同様、本作の美少女成分を司るキャラ。雑誌での販促や説明書にもイラストがちらほらあった。
  • にも関わらず、あまり目立たない存在となっている。むしろ空気。期待した人にとっては詐欺と言われかねない扱い。
  • 特にタムタムはシナリオ10クリア時にモブキャラとして登場するのみ。尚、続編では晴れて仲間として運用可能になる。

感想(Comment)

本作は良くも悪くもよくある設定のファンタジー戦略シミュレーションです。1991年(GB前半期)に発売されたワリに、完成度が高く、GBにおける戦略シミュレーションの代表格と言える作品です。そもそも他に戦略シミュレーションがあまり無いんですが…GBでやるには難しいジャンルなのかな(´Д`|||)

魅力的な絵が目を引きます。中央のリイムがノースリーブなのが気になってしまうw

あとは大きなパッケージも印象的ですね。「パッケージを大きくすれば目を引いて売れやすくなりそうだから」という理由で大サイズパッケージを採用したサガ2と同サイズです。本作も同様の理由なのかもしれませんね。

ストーリー内容は王道すぎる上にアップダウンが無く、正直微妙と言わざるを得ませんが、キャラの可愛さやシナリオクリア時のグラフィック付きインターミッションはリトルマスターの世界にグイグイ引き込んでくれる魅力があります。シナリオ1~10のグラフィックは全部王様ですが。(後述のシナリオシアター参照)

戦闘は1vs1でサイドビューアニメーションする内容となっており、1キャラあたりの攻撃パターンも2,3種類程ある為、見てて飽き難いです。また、Aボタンを押している間は加速する為、テンポも良いということなしです(´▽`)
しかしながら、ボリューム不足は否めない作品でしたね。15シナリオしかないって…(´Д`|||)
しかし心配ご無用!続編の「2」に続く上にアチラはシナリオ数が倍以上!グラフィックとキャラ数もかなり増加しています!プレイするなら是非セットで遊んでほしいですね。

あと余談になりますがライム姫の服がエロい。巷では「姫自身の趣味である」「ゲザガインに着せられた」の2つの説があるが、どっちなのかな?( ̄▽ ̄)フフフ


おまけ:シナリオシアター

シナリオ01 勇者の旅立ち

半年前の嵐の夜、突如として現れ、絶大なる魔力で近隣の国々を制圧した魔王ゲザガイン。ついに、我がライナーク王国にも奴の魔の手が伸びてきてしまった。村が襲われ、作物を荒された。人々は魔物の影に怯えながら暮らしている。しかし、我らとて、奴の侵攻を黙って見ているわけではない。我が、王国騎士団も総力を結集して、これと戦っておる。リイムよ、モーモーよ、そなた達も剣を取り、我らと共に戦ってほしい。頼んだぞ。

シナリオ02 あやかしの神殿

おお、リイムよ、そなたらの働き見事であった。早速ですまぬが頼みたいことがあるのじゃ。西の神殿に魔物の軍勢が攻め込んでしまったのだ。このままではこの城に攻め込んでくるのも時間の問題じゃ。そこでリイムよ、西の神殿に向かい、奴らの侵攻を食い止めてくれぬか。頼んだぞ。

シナリオ03 竜巻パニック

辺境の地タイフーンにも奴らの手が伸びてきてしまった。あそこは一年中強い風が吹き荒れる所だ。くれぐれも風に飛ばされぬよう、注意してまいれよ。

シナリオ04 幻の湖

近頃カピ砂漠に奇妙な噂が流れておる。不思議な湖が旅人を飲み込んでしまうというのだ。リイムよ、すまぬが事の真相を突き止めてはくれぬか。

シナリオ05 森を守れ

ライナークの西の外れに木こりの住むナームの村がある。この村が魔物に襲われて大変な事になっておるのじゃ。事もあろうに、奴らは村の財産である森を切り開き始めたのだ。このままでは森は枯れてしまう。失われた森が元に戻るには気の遠くなるような時を待たねばならぬ。リイムよ、そちの力で魔物を蹴散らし、ナームの森を守ってやってくれ。

シナリオ06 ダム調査指令

おお、リイムよ、よくぞ戻った。実はな、困った事が起きてしまったのだ。美しいエメラルド川の水が、突然黒く濁ってしまったのじゃ。上流にあるダムが魔物に占拠され、水が汚染されてしまったらしいのだ。リイムよ、ダムの水門を開放し、汚れてしまった水を流し去ってくれぬか。

シナリオ07 ゾンビ伝説

ライナークの北に、墓守の村があるのはそなたも知っておろう。その墓守の村で大変な事が起こっておるのじゃ。信じがたい事だが、墓場より死人が蘇り、村人を襲っているというのだ。リイムよ、そなたの力で原因を突き止め、村に平和を取り戻してやってくれ。

シナリオ08 星の降る山

北の山に魔物の軍勢が集結しつつある。偵察に行った者の話によると、凶悪なサイクロプスの軍団らしいのだ。そんな奴らに攻められては、いかにこの城といえども、ひとたまりもないであろう。なんとしても山のふもとで食い止めてもらいたい。サイクロプスは元来一人で行動する魔物。奴らを率いている何者かがいるはずじゃ。そいつを叩けば奴らを壊滅させるチャンスもあろう。そなたならきっと出来ると信じておるぞ。

シナリオ09 魔の島へ飛べ

マイアの海に浮かぶ小島が、魔物に占領されてしまった。至急、奪回に向かってほしいのだが、奴らは島へ通じる橋を壊してしまったのだ。沖の島へ渡るには、水辺に住んでいる魔法使いの力を借りねばならぬ。リイムよ、この水晶を持っていくが良い、あとは魔法使いが道を示してくれるはずだ。気をつけてまいれよ。

シナリオ10 魔獣の要塞

リイムよ、これから言う事を心して聞いてほしい…奴ら魔物のライナーク侵攻の拠点が判明したのだ。奴らは北の山向こうの海岸線に要塞を築き、そこを拠点にして、我が国に攻め入っていたのだ。リイムよ、辛い任務だとは思うが、これで最後となろう。奴らの要塞を攻略し、魔物軍勢の司令官を倒してほしい。さしものゲザガインも拠点を失っては何も出来まい。リイムよ、魔獣の要塞を叩き潰し、この忌まわしき闘いに終止符を打ってほしい。

シナリオ11 ドラキュラ城

リイム「王様!!」
王様「おお、リイム。無事であったか…すまぬ。お主らが要塞を攻めに行っている隙を突かれてしまった」
リイム「…ライナークの城が攻め落とされるなんて…一体どんな奴が…」
王様「…この城を襲ったのは、ゲザガイン4魔将の一人。バンパイアのバンピーじゃ」
リイム「………」
王様「ワシも必死に戦ったんだが、このざまじゃ。娘も奴らに連れ去られてしまった」
リイム「ライム姫が?」
王様「うむ…リイムよ、これ以上奴らを野放しにはしておけぬ」
リイム「…はい」
王様「頼む、わしと娘はどうなっても良いが、ライナークの民をこれ以上苦しめる訳にはいかんのだ。行ってくれるか?」
リイム「…はい。僕達に任せてください」
王様「すまぬ…たしか、北の海を渡った所にバンピーの城があるはずじゃ。無事を祈っておるぞ、リイム=ライクバーンよ」

シナリオ12 炎の山

バンピー「ぐぬぬ、まさかメデューサを倒す程の力を持っていたとはな。ここはひとまず退却させてもらうとするよ!」
リイム「貴様、逃げる気か!」
バンピー「まあ、そうせっつくな。お前の相手は今度ゆっくりしてやるよ。今はこいつをゲザガイン様の下へ届けるのが先決だからな」
リイム「待て!そうはさせないぞ!」

シナリオ13 竜の洞窟

ゲザガイン「くっくっく、お姫様、ご機嫌はいかがかな?」
ライム姫「……ゲザガイン」
ゲザガイン「そんなに怖い顔をするな、お前はこれから余のそばに仕える事になるのだからな」
ライム姫「そんなことありません!きっと…きっと、リイム様が助けに来てくれます」
ゲザガイン「リイム?くっくっく、あんな小僧に何が出来るというのだ?あの小僧なら、今頃は竜の洞窟で、ヒドラを相手に遊んでいる頃だろう。はーっはっはっは!」

シナリオ14 地底魔宮

ゲザガイン「おのれ、ちょこざいな奴め。デーモンよ、おぬしの出番が来たようじゃ。存分に暴れてまいれ」
デーモン「はッ、ゲザガイン様。私めにお任せください」

シナリオ15 天空の決戦

ゲザガイン「ふはは、なかなかやりおるな。こわっぱめが。だが、遊びはここまでじゃそろそろ蹴りをつけてくれるわ!天空にそびえし、我が居城まで来るが良い」
リイム「これを登ってこいって事か…よし、行くぞ、皆!最後の戦いだ!」

エンディング

ライム姫「リイム!」
リイム「姫!さあ、早くこちらへ。この城はゲザガインの魔力で作られたものです。ゲザガイン亡き今、ここに留まるのは危険です」

ライム姫「ああ、リイム…無事だったのね、良かった。私、私……」
リイム「ライム姫……姫こそ、よくご無事で…ほら、僕はこの通りピンピンしてますよ」
ライム姫「まあ」
リイム「……さあ、帰りましょう」
モーモー「そうそう。早く帰らなきゃ、王様も心配してるモー」
ライム姫「ええ、帰りましょう。皆が待っているライナークへ!」


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