ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…(HD-2D版) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★ストーリー描写の追加
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★ドット絵による美麗さの追求
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★遊びやすさの追求
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短所(Bad point)
★2Dならではの見づらさ
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★難易度設定が極端
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★ロード時間が長い
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★戦闘がわざわざ面倒な方面に味付けされている
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★色々な面でスピード不足
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★時間限定イベントの手間
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感想(Comment)
本作は1988年に発売され、国民的RPGとして名を馳せた「ドラゴンクエスト3」のリメイク作品。リメイク自体は過去にSFC、GB、そしてスマホ版と行われているが、本作は久々のリメイクとなっている。
HD-2D版となって見た目も大きく進化し、ストーリー描写も追加されているとあらばファンの僕としては買わない理由はありませんでした。
キャッチコピーは「ここから始まる、ロトの物語」
本作は1~3に渡って綴られるロト伝説の冒頭にあたる作品であり、来年(2025年)に発売を予定している「ドラゴンクエスト1・2」のHD-2Dリメイク版もセットである事を表した内容となっている。
パッケージ版(switch、PS5)では初週売上82万本との事なので、DL販売を含めれば恐らくミリオンセラーを達成しているものと思われる。
原作、SFC版、GB版と遊んできた僕でしたが、まず目を引いたのが風景の美麗さでした。
世ではオクトパストラベラーやライブアライブHD-2Dの技術流用では?とも言われてるようでしたが、
僕自身はコレが初めてだったし、良いモノは流用して良いと思います。
水の質感がリアル。世界も広くなっており、冒険感を高めてくれています。
フィールドのキラキラを調べるとアイテムを拾える為、散策も楽しくなっています。
ただそれだけに画面回転できないのは残念。
それやっちゃうと原作から大きく外れるからダメとかあるのかもしれませんが。
はぐれ魔物を勧誘するのも追加要素として面白かったですね。
集めたモンスターは同行しませんがバトルロードで編成して戦わせる事ができます。
ぶっちゃけDQ8にあった内容そのまんまですが良いモンは良い!魔物使いの特技強度にも直結してますし。
戦闘シーンもコマンド入力時のみ、主人公達の後ろ姿が見えるようになりました。武器の違いが目に見えるのは大きな進化ですね。
下図は魔法の鍵直前のボス戦ですが、こういった中ボスが多く追加されているのも衝撃でした。(何気にDQ2のモンスターが出張している)
ただ実際の戦闘は相変わらず主観になるので、戦ってる姿が見えないのは残念。これもやり過ぎるとDQ3っぽく無くなるから自重したのかな?
発売前は、敵も味方も前後に少しズレてるから隊列とかあるのか?と噂されてましたが、そんなのは無かったですね(^^;)
ストーリー進行においては中々緩くなったというか親切になったというか…
次にやる事をお偉いさんがお告げをくれたり。(そもそもシステム的に目的地が表示されるようになっている)
ガルナの塔では途中であえて落下して宝箱を取るのが原作の悩み所でしたが、分かり易く目印付いてたのは吹きましたw
そもそもすべての場所のMAPと階段が踏破してなくても表示されるし。エスパーかお前は!( ゚Д゚)
まあコレも時代ですかねぇ…(^^;)
あとは何かと話題を呼んだのはポリコレ(※)案件ですね。
※「差別・偏見を無くす為の運動」を指す。近年「看護婦→看護師」になったり、性差別を無くそうという世界的活動。
ゲーム開発的にもコレを怠るとCEROが上がる模様で、日本は外国に合わせて右に倣えな状況になっている。
その煽りを受けてか、男女→ルックスA・B表記となっている。この方がよっぽど人として扱われてない歪感が凄い…正直くだらないなと思います。
ただ、水着や誘惑の剣は相変わらずあるし、下図の様に言われたりもするしw
開発勢としては可能な限り抗った結果でしょうか。
今後もゲーム業界としてはナンセンスな風潮に抗ってほしいですね。
後は大きな特徴としては、やはりオルテガの軌跡として所々で展開されるサブストーリーですね。
ムオルの村を救った話とか。(何気にDQ6の魔物が出張している)
SFC版で追加されていた、オルテガを火口に落とした魔物との闘いとか。
名を変えた経緯等も本作で明らかになっている。
まあでもムオル以外の場所ではオルテガオルテガ呼ばれてましたが…w
他にも、王冠を盗んだカンダタを国外に逃がさない為に関所は封鎖される等、納得の理由を作りつつカンダタをスルーさせない流れを作ってたり、
ロマリア国がカンダタ討伐隊が組織して、進軍しているシーンも追加されている。
確かに国としてはポッと出の勇者に任せてそれっきりというのも不自然ではあるしなぁ…と妙に納得できる造りになっていました。
追加ストーリーというよりは元々のストーリーの骨組みをより強固にしたと言う方が正しいと思います。
ファンとしては納得の出来でしたねヽ( '▽')ノ
後はゲームシステムの感想ですが…概ね良かったけど惜しいと言う評価でした。
原作に比べて変化した部分については攻略欄を参照。
序盤は早々にブーメランをゲットできる上に性格補正で無双出来てしまうんですが、イシス辺りから早々にザコが2回行動してきます。
良く言えば序盤はサクサク進める感を出して掴みを良くしている造りですね。ただ「いきなり強くなりすぎだろ!」と不満を抱く人もいるかも。
自称DQ3マニアックスの僕は歯ごたえあって良かったです。ムリな人は難易度落とせば良いと思うし。
他にも追加された中ボスも含め、すべて結構歯ごたえがあった事は個人的に嬉しかったです。
バラモス単独撃破も初回からやってしまったんですが、結構な長期戦をしていたらバラモスがMPを切らしたのは吹きましたw
色んなDQ3をプレイしてきたけど、コレは初じゃないかなぁ…
単独だと無害だったメダパニが仕様変更されていたので、これが無かったら相当難しかったかも。
転職についても、これまではハンパな転職ばかりしてると弱くなる仕様でしたが、
本作はLvごとに設定されていた能力値上限が撤廃され、投与した種効果も再反映される仕様となった関係で、Lv20で転職しまくっても強くなれる仕様になりました。
このおかげで気軽に転職できるのは楽しいし、どんな転職フローで行こうかなと考える面白さを新設できている様に思いますね。
以上のように、概ね良かったとは思いますが、以下の様に細かい不満は結構あります。
- 魔物使い特技である「ビーストモード」と「魔物呼び」が気軽に習得できるワリに強すぎる。裏ボス含めてド安定で倒せてしまう。
- やられる前にやるがいつも以上に大前提。多数ザコ敵が2回行動してくるし、特に酷いのはミミックのザラキ連発。1発で勇者以外が全滅した事も。運ゲー!と叫ばずにはいられない。
- 船とラーミアが遅い。歩きも常時ダッシュでも微妙に遅いレベル。
- 難易度を上げるメリットがない。縛り実況プレイヤーとかに向けるならDQ11方式にした方が良いと思う。
- 視界が悪すぎて散策がストレス。おかげで盗賊の鼻とレミラーマが生活必需品。
- はぐれ魔物の時間指定が面倒。特にラナルータで指定できない夕方とか嫌がらせとしか思えない。
- クリア後要素でオルテガの復活があるが、相変わらず何のメリットもない。今回スポットライトも当てられたキャラなのだから流石に何かしら加えて欲しかった。
- 裏ダンジョンの一部で武器指定のエリアがある。条件未達だと被ダメが10倍近くになる上、エンカ率が激高でボスもいるので無視はほぼ不可能。そもそも装備できない武器種だった場合、最悪手塩にかけて育てた最終メンバーを転職させなくてはならない。理不尽。
- 裏ダンジョンでは、はぐれ魔物100体以上、小さなメダル105枚ゲットしないと進行不可になる。特にメダルは全110枚なので攻略サイトを使っても「どこ取ってないっけ?」となり、単純に苦痛。
↓妖怪1枚足りない事件。裏ダンジョン含めて全部調べたハズだぞ ゴラァァァァァヽ(#'△')ノ
それでも裏ダンジョンだけで言えばGB版の方が100倍条件が厳しいのだからビックリ。
あくまでおまけだから「クリアできるならしてみろ」という心境で開発しているんだろうか…
以上の通り、進行するほど不満点がにじみ出てくる、稀有な作品でした。ただ全体で言えば概ね良作です。
GB版で最後の最後に貰えてた「ル〇スの剣」はこんなタイミングで誰に振るうねん!となってた問題を解決してくれてたのも花丸。
トータルで見れば良作なんだトータルなら…
現在制作しているであろうドラクエ1・2は今回のネガを洗い出して改善を期待したいですねヽ( '▽')ノ
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