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エースコンバット7 スカイズ・アンノウン / レビュー(ネタバレ含む)

更新日:2019/2/21 ver.1.01時

長所(Good point)

★素直な操作性
  • 画面がキレイで(天候さえまともなら)非常に見易い視界となっており、ハイGターンは任意で可能、AHであったような半自動操作的な要素は無く、自分が思い描く様に素直に操作が可能。
  • 但し、天候によっては色々な弊害を受け、風に機体が流される事もある。

短所(Bad point)

★天候の弊害が大きすぎる
  • 雲に入るとキャノピーが凍り、視界がやや悪くなった上で安定性が落ちる。雷雲に入るとレーダー等の電気系統が狂う等の弊害が起こる。一方で追手を撒けるというメリットもあるが、大体の場合はそこまでしなくてもどうにか出来る状況が多い為、デメリットの方が大きい。
  • 特に酷いのがミッション8の砂嵐。視界ゼロ、ロックオン不可、レーダーが稀にしか映らないという状況の中、散開した数十台のタンクローリーを一台残らず全て撃破しなければならない。更に無人戦闘機の群れが上から襲いかかってくる。
  • 天候ではないが、ミッション16以降はある理由によりIFF不能になり、数秒間ロックオンしないと敵味方識別が不可となる。
  • 以上の様に良くも悪くも難易度を上げている要素だが、思い通りに動けなくするベクトルで難易度を上げてもプレイヤーのストレスになるのではないのか?と感じた。初心者は投げてしまうのではないか?とも思えるし、単純にもう一度遊びたいと思えないのが致命的。
★マルチプレイは有料
  • マルチプレイを遊ぶには「PlayStationPlus」(有料)の加入が必要。
  • エースコンバットインフィニティの時は無料でマルチプレイが可能だった。そもそも本作ソフト購入の上に更に月額分払わされるのは単純に不満。
  • とはいえ月額約500円(年額5000円)でPS側のサービスである為、他ソフトのオンラインマルチプレイを遊んだり、PS Storeで配信されたゲームを遊んだりといったメリットもある為、加入する良いキッカケにはなるかもしれない。
★ロックオン切り替えがうまくいかない
  • 従来作は正面の敵or近い敵に優先的に切り替わっており、直観的に倒したい敵をロック出来ていたハズだが、今作ではあらぬ方向の敵に切り替わる事が多い。
  • まして、本作は時間制限のあるミッションが多い為、このせいで迅速に事が進められなかった場合はストレスがたまる。

感想(Comment)

本作はPS4、Xbox one、windowsでリリースされたフライトシューティングの代名詞でエースコンバットシリーズの第7弾。VRにも対応されている事で注目された。ナンバリングでないモノも含めれば15作目です。エスコンも息の長い作品になってきたな(´▽`)

キャッチコピーは「願い、救い、痛み、恐怖、空はひとつにつながらない」で、シナリオは「04」「5」も手掛けたとされる片渕須直氏が担当。ナンバリングタイトルの為、これまでの世界観も大きく絡んでいる。

ストーリーは「04」方式で第三者視点で展開する事が多い。女性メカニック、敵国の王女、無人機開発に携わる研究者等、シーンによって語り手は様々です。
一方で主人公はというと、従来作とは大きく異なり、進行するにつれて所属部隊が変わっていきます。オーシア空軍から始まり、ある罪を犯したという事で懲罰部隊入り、その後戦果が実った結果、ファーバンティ戦に向けて編成された長距離戦略打撃群の1部隊「ストライダー隊」1番機として活躍する様になる。TACネームは終始「トリガー」で、懲罰部隊編入時にエンブレムに描かれた爪跡3本線(最大級の罪を犯した証)が、敵軍に恐怖を刻みつけていく。

以上の様な内容ですが、個人的にはストーリーが広く浅すぎたかな…と思いました。色々な部隊を転々としているせいか、戦友が記憶に残らない。クリアして思い出されるのが懲罰部隊から一緒だったカウントだけで、後は強いて言うなら途中で犠牲になってしまったサイクロプス隊1番機のワイズマン。
敵国のエースパイロットだったミハイも、出てくれば確かに強いのですが因縁等がそこまで絡む相手ではない為、ライバル機としては存在が薄い様に思います。戦争というリアルを描いたのであれば、頷ける面はあるんですけどね。ただ、最後に駆ってくる機体がX-02の上位機だったのは熱かった。ミハイとX-02に関係は全くないんですけどね(´▽`;) 最後の最後に相手する無人機ADF-11も「2」のライバル最終機体であったADF-1の上位機だったと思われるが、これも「2」のZ.O.E.を思わせる相手であった事がエスコンファンとしてニヤリとさせてくれる演出でした。特徴であった後部機関砲も装備されていたし。
ハーリング大統領は「5」にも登場していたし、ナガセも最後に音声だけ出てくる等、従来作を活かした部分があるのは確かですが、ちょっと弱いかな…。個人的には「ZERO」の様な因縁の対決とかドラマティックな熱さとか魅力的な人物を求めている為、合わなかっただけかもしれませんが。

ゲームシステムとしては、前述した通り新設された天候システムがよろしく無いかなと思いましたね。デメリットに対してメリットが薄すぎるしステージギミックとしては致命的すぎる。特に砂嵐!最強の敵はミハイでもダブルADF-11でも軌道エレベータートンネルでもなく「砂嵐」だったなとクリアしてから強く思いました。
全エースコンバットの空を長く飛んできた管理人は、確かに高難易度を求めている面はあるけど、思い通りに動けないというベクトルで縛られても爽快感はありません。雷雲&風で流されるだけならココまでストレスを感じなかったとは思いますが…まあ言ってしまえば天候システム自体無くて良かったかな(´Д`|||) 他にもストーリー後半、敵味方識別に数秒ロックオンを要するのもストレスでした。
一方で無人機や地上兵器等、全体的に敵が多い特徴がありましたが、これは個人的には良かったです。プラットフォームがPS4に移った事で出来た事だと思ってますが。時間制限もかなりシビアでしたが、こういった面の難しさなら遣り甲斐があります。こういう方向でなら個人的にはどんどん難しくしてくれて構わん!(M)

後は、これも前述した通りロックオン切り替えシステムが微妙でした。何故正面の敵よりあさっての方向をロックするんだ?エスコンシリーズやってて直観的に上手くいかないと感じたのは初めてです。何があったの? 後に修正される事を期待しています。
BGMも耳に残るモノは無かったですね。ただ、エスコンシリーズはスルメ曲的なモノが多いし、マルチプレイが現状未プレイなので断言はできませんが。

総評として、全体的に微妙だったかなと思います。エスコンのキモであるストーリーが微妙だった事が致命的ですね。エースパイロット同士に因縁が無い事や、ネットワーク遮断といった現代だからこそ起こりうるリアリティのある戦争を描きたかったのも知れませんが、もっと単純な熱さや面白さ、登場人物の魅力等が欲しかった。
アサルトホライゾン、インフィニティ、本作と来て全体的に低評価が続く流れとなってますが、エスコンシリーズはホント大好きなので、もうちょっとゲームの面白さというモノを基本から見つめ直して、引き続きエスコンシリーズをリリースして欲しいと思います。

追記(2019/2/21)
マルチプレイを数百回遊びました。過去にPS3であった「エースコンバットインフィニティ(以下Aceinf)」と比べ、対人戦2種しかないのが残念ではありましたが、エスコンファンならそれだけでも十分楽しめました。むしろ本編より燃えた気がする…(´▽`)
Aceinfの時は規定人数が揃うまで遊ぶ事が出来なかった為、ロビーで30分待つとかもザラでしたが、本作は偶数人いれば遊べるようになり、途中参加も可能にした事もあって絶え間なく遊べる様にされた事が素晴らしいですね。
金稼ぎという面でも本編を繰り返し遊ぶよりも遥かに楽しく効率的な為、メリットもありますが、こうなるとAceinf並みに購入出来る機体が多いと遣り甲斐あったのになと思いますね。やはり架空機がX-02Sだけというのは寂しすぎる(´Д`|||)
BGMは過去作のモノがランダムで出る所も嬉しいですね。指定出来たら更に良かったけど(´▽`;) 人気曲としては「ZERO」と「メガリス」がある事は確認しました。後は「fire youngman」「Alect Squadron」「In the zone」「White devil」辺りもあったら嬉しかったですね。
後はAceinf同様に協力プレイや専用ミッションがあると面白いかなと思いますね。もうAceinf2をPS4で出してくれる事を期待しています(^o^)


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