ファイアーエムブレム 烈火の剣 / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★前作同様、ゲームバランスが良い
|
★前作より各方面でブラッシュアップされた
|
★マルチストーリーの採用
|
短所(Bad point)
★輸送隊が相変わらず不便
|
★友好度、武器熟練度に相変わらず上限がある
|
★友好度を上げづらい
|
★相変わらず攻撃速度が見えない
|
★一部の職業が1人ずつしかいない
|
★追加要素「天候」が微妙
|
感想(Comment)
本作はGBAにおけるFEシリーズ第2弾。FEシリーズ全体を通してならば7作目。前作「封印の剣」の20数年前を描いた作品となっている。キャッチコピーは「人は、物語と共に成長する」。外国で初めて発売されたFEでもあるとの事で、英国アカデミー賞も受賞しているとの事。こういう戦略シミュは日本人くらいしか楽しめそうに無いと思っていたのでビックリ( ̄▽ ̄)
システム面は殆ど前作のモノを流用しているが、前作プレイヤーには継続して遊び易いとも言える。
前述の通り、3人のロードを採用したマルチオープニング方式を採用した意欲作でもあります。とはいえ、制圧出来る主人公は1人という事に変わりないんですが( ̄▽ ̄;)
公明正大で良い子ちゃんな主人公ばかりだったFEに、ヘクトルというワイルドタイプな主人公を打ち立てたのも大きな特長ですね。
また、使いにくい類の武器が十分使うに値する様に改善されていたり、強すぎたソドマス必殺補正+30%が15%に下方修正されたりとゲームバランス面の改善が成されている。
斧使いの主人公ヘクトルがいる事もあってか、斧の立場もかなり改善されましたね。ただ、相変わらず友好度を上げるのに隣接行動しなければいけないのが窮屈に感じましたね…別に急いでクリアする必要はないんですが。この手の戦略シミュは総ターン数縮めたくなっちゃうんですよね^^;
ストーリー面では、珍しくFEシリーズ恒例の「国と国の戦争」ではなく、戦争を水面下で引き起こして混乱させようと暗躍する組織「黒の牙」との戦いを描いた話となっており、どちらかというとファンタジーRPGによくある流れとなっていたのも印象深いです。
当初のエリウッドの目的は、遠征して行方不明になった父親を探す事でしたが、発見と同時に父親が死亡してしまったり、ニニアン(ヒロイン的存在)が竜化している事に気付かず、エリウッド自らが殺害してしまったり、悲しい事件が続くのが印象的です。悲しい事ではあるんだけど、悲劇に涙腺やられて心に響くのかも。(そのせいか、管理人は「聖戦の系譜」がかなり好きな部類に入ります)
一方で、ラスボスは力を求めて、強者が持つエネルギー「エーギル」を奪い続け、最終的に異界の竜を呼び出して使役する事が目的というキャラで、その為には手段を選ばないという「絶対悪」的な存在でしたが、1週クリアしてヘクトル編をプレイすると、コレがニニアン達の父親である事が明らかに。
それがどうしてこんなkzになってしまったのか…大切な者を守る為に力を求めていたハズが、それ自体が目的となっておかしくなったパターンだろうか?
エリウッド編と殆ど同じストーリーのヘクトル編を再度やるのは、正直ダルかったですが、周回プレイでこういった衝撃の事実が明らかになるのは、アドベンチャーやノベルゲーみたいで良要素でしたね。
ただ残念だったのは、最後の最後にニニアンが謎の復活を遂げる所ですね。火竜を異界に戻す為…という事ですが、あまりに取って付けた様な復活シーンで、台無し感が凄い。悪く言えばご都合主義。
そもそもFEシリーズって「死んだ人は蘇らない」という悲壮感・現実感を強くしたテーマのハズなのに。そういえば本作は前作に絡むキャラについてはやられても死亡しない仕様になっています。なんだかこれまでのFEの姿から悪い意味で外れているような(´Д`|||)
ラスボスは割と手ごたえのあるカンジでした。 前作は主人公が封印の剣振ってれば楽勝だったので尚更( ̄▽ ̄;)
HP120で異常に硬い為、神将器でしか殆どダメージが通らない、射程は1-3で死角無しとラスボスの風格は十分。アトスにファーラの力をかけて魔力40にして、闇魔法ルナで必殺が出れば120ダメージジャストで即死…というのは言わないお約束( ̄▽ ̄)
ただ一方で、リンは力の低さから殆ど決定打にならず、エリウッドは体格が小さい関係で追撃が不可、という悲しい事態に。どっちも主人公のハズなのに…(゚д゚|||)
でもまあ前作に比べればロプトウスやメディウス並みに強さを演出出来てるかな?と思います。前述のルナの様に穴がある所は過去のFEに比べて甘いな、と思う部分はありますが。
道中のボスもかなり強力なのがちらほらいて、所々でトラウマを植え付けてくれました。
一例として、後半のボス「ライナス」(兄貴のロイドでも似た性能)。能力値が全体的に高く、遠近攻撃可能でHP吸収のルーンソードを持ち、パビスの守りでコチラは必殺発動不可。玉座にいるので命中-30%で与ダメ-3で毎ターン回復。
鉄壁すぎて辛い。ある意味「紋章」のカミュ以上の性能(゚д゚|||) まあソードキラー使えば楽勝な気もしますが。しかも最後にこの兄弟が再登場し、さらにお互いに支援効果Aが発動している。個人的には「トラウマ兄弟」と呼んでました(´Д`|||)
他のボスも軒並み強く、リムステラなんかは賢者なのに守備25。ジェネラルかお前は!(゚д゚|||)
大体のボスは特効武器を活かさないと辛すぎるバランスでしたね。それでもなんとかクリア出来るのがFEシリーズらしい所と言えるでしょう(´▽`)
最後のニニアンの件だけは残念でしたが、全体的に面白い内容でした。さらに前代のストーリー出ないかな…マーカスの新兵時代とか見たい気もするし(´▽`)
ファイアーエムブレム 烈火の剣 TOPページへ
TOPページへ