ゲームの里

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アレサ(GB) / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★次に行うイベントが分かる
  • フィールドを歩いていると唐突に「次は○○に行こうっと」等、次に行く場所を独り言という形で大体示してくれる。
  • しかしコレはフィールド歩行中に不意に起こる事であり、故意に起こす事は出来ないのがネック。(続編では相談コマンドとして任意に発生可能に改善された)
★オリジナリティが高い
  • よくあるトップビューRPGだと思いがちだが、システム面で以下の様な独自性を持っている。
  • 会話のスピードを変更する「テキストスピード設定」
  • 歩行スピードを変更出来る「スクロールスピード設定」
  • パーティキャラの名前をいつでも変更出来る「ネームチェンジ」
  • リセットしなくともセーブ地点まで戻れる「ロード」
  • 障害物にぶつかっても自動的にスルッと避けてくれる「ファジーシステム」
  • 漢字フォントの採用
  • 本システムは続編以降でも継承され、プレイヤーの殆どは好印象を抱いている模様。
★エンカウントカット
  • 主人公のLvがその地域(あるいはダンジョン)のLvを上回ると、そこの敵が一切出現しなくなる。
  • ゲーム進行の快適性を高める要因となっているが、一方でお金が手に入らなくなるという弊害もあり、賛美両論点でもある。
  • また、隠しアイテム「テスタメント」を使う事で序盤からLv100に出来てしまう為、これを行った場合はクリアするまで一切エンカウントしない事になる。

短所(Bad point)

★荒のあるゲームバランス
  • のっけからザコにやられる可能性が大なゲームバランス。最大HPが(Lv×10)というシンプル極まる内容なのも序盤が辛い要因となっている。
  • ザコ敵の強さがまちまちな為、敵によっては2発攻撃されただけで死んだりする事も。
  • ただ、セーブ&ロードが容易なシステムな為、詰まる事は無い。
★内容が単調
  • 殆どが「ひたすらダンジョンをクリアしていく」だけのゲームとなっている。
  • ストーリー性も薄く、さらにエンディングも不完全燃焼感がある。
★ダンジョンが複雑
  • 砦(ダンジョン)の場合、後半になるほど複雑な立体構造となっており、とにかく迷いやすい。
  • フラグの取り忘れがあると、その複雑極まる道を戻るハメになる。
  • 但し、どこからでも町に戻れる羽アイテムがある為、コレをうまく活用すれば往復しなければいけないシーンは削減出来る。
★商品の超インフレ
  • 全世界の宝箱を開けても計600万PERAくらいしかないのに、スーツアーマーが620万PERAする。これは極端な例だが、他の商品も大体高い。
  • 「イベントアイテムの殆どは購入するモノ」という仕様の為、装備の購入は計画性を持って行わなければならないシビアさがある。
  • そもそもDEF(防御力)が機能していない仕様の為、防具にお金をかける必要はない。更に最強装備の殆どは拾う事が出来るのが救い。
  • ケタがムダに多い。ゼロを2つ減らした方が見やすくなるだろうに…

感想(Comment)

本作はGBソフトとしては初期に発売されたRPGで、本シリーズはGBで3本発売されています。

当時の広告におけるキャッチコピーは「ゲームボーイ新体験!!」
当時は「GBの容量とモノクロ画面ではRPGは難しい」と思われていたご時世だった為、その時点で「新体験」と言えるかも。ヘタなFC作品よりも完成度の高いRPGだと思います。

上述の長所欄の通り、オリジナリティに富んだ各種システムは他にはない大きな魅力で、特に漢字を使ったフォントとグラフィックは特筆すべきモノがあります。

あまりグラフィックの質はよくないが…続編以降は急激に進化を遂げるので注目してほしいですね。ついでに話す際に口パクもします(何故かナレーションの時も口パクをする)。しかし、そういった数々の独特なシステムが光る一方で、以下の様なツッコミ所もあります。
ボスの立場が微妙
フラグ管理が甘い
父、リパートンについて

等々、荒い点がいくつか見受けられるものの、個人的には名作だと思ってます。町人や敵兵士のセリフがユニークであったり可愛かったりするのも好きです(^o^)

エンディングは…残念ながらさほど良くはない印象。主人公の目的は「自分の生まれ故郷であるアレサ王国を滅ぼした魔王ハワードの撃退」だが、最後はドールが自爆してハワードを倒す流れになる。つまりイベントでストーリーを完結させており、戦闘は無く、あっさり感が凄い(´Д`|||) しかもハワードは続編で何もなかったかの様に再登場する。

色々不完全燃焼感が凄いエンディングとなってますが、続編以降はストーリー面でも色々強化されているので「続編もセットの作品」と割り切ってプレイすると良いのだろう。

尚、シビルは続編2作ともに最後だけ現れては美味しい所を持っていき、ドールは今後のアレサ作品全てに登場する事から「真の主人公」という解釈をするプレイヤーも少なくないらしいです(´▽`)


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