アレサ(GB) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★次に行うイベントが分かる
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★オリジナリティが高い
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★エンカウントカット
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短所(Bad point)
★荒のあるゲームバランス
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★内容が単調
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★ダンジョンが複雑
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★商品の超インフレ
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感想(Comment)
本作はGBソフトとしては初期に発売されたRPGで、本シリーズはGBで3本発売されています。当時の広告におけるキャッチコピーは「ゲームボーイ新体験!!」。
当時は「GBの容量とモノクロ画面ではRPGは難しい」と思われていたご時世だった為、その時点で「新体験」と言えるかも。ヘタなFC作品よりも完成度の高いRPGだと思います。
上述の長所欄の通り、オリジナリティに富んだ各種システムは他にはない大きな魅力で、特に漢字を使ったフォントとグラフィックは特筆すべきモノがあります。
あまりグラフィックの質はよくないが…続編以降は急激に進化を遂げるので注目してほしいですね。ついでに話す際に口パクもします(何故かナレーションの時も口パクをする)。しかし、そういった数々の独特なシステムが光る一方で、以下の様なツッコミ所もあります。
ボスの立場が微妙
- 強さが【大ボス=直前の中ボス】の場合が多々ある(その地に名を馳せているエルコンドルが弱い等)
- もっとヒドいものになると【中ボス>大ボス】の場合すらある。ミラクルソードを持ったミゲルよりも直前に出てくるイブリスの方がHPも強く、一撃必殺のデススペルも脅威。
- 囚われのシビルを救出し、後に仲間になるというストーリーになっているが、実はシビルは助けなくても仲間になる。
- ちなみに、上述の様に進行してから地下牢に行くとシビルがいる。どっちが偽物なんだ…?と思ってしまう。
- 単純にフラグ管理が甘いだけなのだが、結構このようなポイントは本作に数多く存在している。
- アレサ王国の王リパートンは、生前は優秀な魔法使いだったという話がある…のだが、3に登場するリパートンは一切魔法が使えないパワーファイターである。(武器はメテオやマルチボルトといった魔法っぽいモノではあるが)
- ちなみにリパートンの妻であるファミルザは魔法剣士。妻と勘違いしていたのだろうか?せっかくの設定が反映されていない気がする。
等々、荒い点がいくつか見受けられるものの、個人的には名作だと思ってます。町人や敵兵士のセリフがユニークであったり可愛かったりするのも好きです(^o^)
エンディングは…残念ながらさほど良くはない印象。主人公の目的は「自分の生まれ故郷であるアレサ王国を滅ぼした魔王ハワードの撃退」だが、最後はドールが自爆してハワードを倒す流れになる。つまりイベントでストーリーを完結させており、戦闘は無く、あっさり感が凄い(´Д`|||) しかもハワードは続編で何もなかったかの様に再登場する。
色々不完全燃焼感が凄いエンディングとなってますが、続編以降はストーリー面でも色々強化されているので「続編もセットの作品」と割り切ってプレイすると良いのだろう。
尚、シビルは続編2作ともに最後だけ現れては美味しい所を持っていき、ドールは今後のアレサ作品全てに登場する事から「真の主人公」という解釈をするプレイヤーも少なくないらしいです(´▽`)
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