仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランド / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★数少ない仮面ライダーのRPG
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短所(Bad point)
★操作性が全体的に悪い
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★1号、2号が弱い
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★コンティニュー、パスワードといった再開方式が一切ない
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感想(Comment)
本作は大人気特撮番組「仮面ライダー」を題材にしたアクションRPGで、当時は管理人を含むヒーロー好きの子供を魅了していた作品でした。ジャンプやパンチでゴールまで進むアクションパートと、エンカウントにより戦闘に突入するコマンドバトル等、RPG要素を持たせた内容が魅力です。登場するライダーは1号、2号、V3、アマゾン、X、ストロンガーの6人で、一応4号扱いとなっているハズのライダーマンは登場しません。
発売時期は1988年で、なんとあの「ドラゴンクエスト3」の1週間前。どうしてあの人気作とカチ合うタイミングで発売したのだろうか…?同日とか一週間後よりはマシですが。
ゲームバランス的には一般的にクソゲーとかムリゲーとか言われてるだけあり、難易度はかなり高めです。まず原作準拠の強さを持たない1号がかなりの逆境です。戦闘員にナイフで刺されて死ぬ事もしばしばあります。ただそれもトライ&エラーでコツを掴んでいき、強いアマゾンの陰でハイエナ育成していれば解決出来ます。酷い絵面だ(´ω`;)
他にも「行動不能にされた挙句に壁破り即死必至のイカデビル」や「本物の2.5倍のスピードと最強のパワーを持ち合わせる偽ライダー」等、即死ポイントには事欠きません。しかも本作にはセーブやパスワード、コンティニューといった再開方法が一切ありません。どうしてこんな鬼仕様にしたのか?
攻略法を突き詰めると「ルーレット賭博で荒稼ぎして、怪人からは逃げ続けて進む」というヒーローにあるまじき内容に行きつきます。仮面ライダーファンとしては複雑だなぁ( ;∀;)
あと進行状況を保存できないので、一日でクリア出来なかったらファミコン点けっぱなしにせざるを得ません。お母さんにバレたら叱られるね(*´Д`)
そういった色々な難関を潜り抜けてやっとクリア!感動のエンディングが待っているかと思えば…
この画面が出て終わり。何の為に戦っていたのか?ショッカーアジトのゴールで、なぜ逐一お金を納めなければならなかったのか?ライダーマンは何故ハブられているのか?何も分からない!(>Д<)
まあこういった素っ気ないエンディング自体は当時のファミコン作品としては珍しくないので、特に酷いとは思いませんが…。
良い点といえば、意外と怪人が多い事ですね。首領を含めて40種類。これには満足です。仮面ライダーも1人につき5種類くらい技があったり、技の1号はTECH値だけがやたら高かったり等、キャラの特長が立った育ちっぷりを見せてくれるし、随所にキャラゲーらしい面白さが見てとれます。クソゲーなのはたしかなんですが、仮面ライダーファンとしては印象に残る作品ですね。ちゃんとバランス取った上で、仮面ライダーBLACKを加えたリメイクとか出してくれないかな(*´▽`*)
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