ファイナルファンタジー1(FC) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★比較的完成度の高いRPG
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★純ファンタジーと思わせてSFも絡むストーリー
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短所(Bad point)
★一部システムが不親切
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★バグが多め
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★職業格差が激しい
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感想(Comment)
後に「FFシリーズ」としてスクウェアの顔となっていく有名RPGの初代作。1987年末に発売しており、同年の代表作としてはドラクエ2、グーニーズ2、ドラゴンスレイヤー4、聖闘士星矢、女神転生、桃太郎伝説、星をみるひと、ゲゲゲの鬼太郎2等が発売されている。まだまだノーヒントでクリアが難しい作品が散見されている中で、これは丁寧な造りをしているのではないかと思います。
キャッチコピーは「未知なる国から、伝説のRPG」 王道ファンタジーって感じですね(*´ω`*)
当時はエニックスのドラクエ2でRPGブームが発生しており、ファミマガ(ゲーム雑誌)でも大々的に毎号攻略記事が打ち出されていたものです。
スクウェアとしても代表的なRPGを作ろうという事で開発したのが本作だと言われています。
ディレクターに坂口博信氏、シナリオに河津秋敏氏、音楽に植松伸夫氏とサガシリーズでも目にする面々が開発に加わり、美術担当としては幻想的な絵柄で評価されている天野喜孝氏を起用しています。
プログラムはイラン人の天才プログラマーと謳われたナーシャ・ジベリ氏が主に関わっており、飛行船の4倍速度移動等のファミコンスペックを越えた挙動はこの人無しには実現不可だったと言われてますね。開発中にプログラムミスについて相談したくて国際電話上で聞いた所、内容とアドレスがナーシャ氏の頭には全部入ってて、通話で正確に対処してくれた等の伝説も多い人物です。
本作の国内販売数は約52万本で、ファミ通のクロスレビューではゴールド殿堂入りを果たしているので、スクウェアの顔としては十分に立ったものと思いますね。
確かファミマガでの坂口氏へのインタビュー記事によると「FFシリーズはあえてシナリオを繋げず、毎回新しくする事で新鮮な空気で開発する事ができる」と言っていたかと思います、どのナンバリングから初めても大丈夫な造りなのは利点といえるかもしれませんね。
ちなみに続編の「FF2」ではレベル制を排し、物理で戦えば力が、魔法で戦えば知力を上がるといった成長システムを採用しています。
こういったチャレンジ精神も先のインタビューで言ったやりたかった事なんだと思いますね。
本作のゲームシステムとしては「ワールドマップがある、飛行船というエンカウント無しの高速移動手段がある、戦闘がサイドビューで簡易アニメーションする」といったドラクエには無い特長に富んでおり、RPGとしての完成度は初代からすでに高かったと思います。
シナリオ自体はファンタジーですが、途中で機械やロボットが出てきたりとSFチックな部分も混ぜてるのは当時としては攻めてるなと思いますね。
ハイドライドとかファンタシースターとか他にもあったとは思うけどw
そしてゲームバランスの方は…前述した通り職業格差が激しく、ザコ敵もかなり強めな為、編成次第ではクリア出来ずに投げた人もいたんじゃないかと思いますね。
ただそれでも当時としては十分に高クオリティな部類です。星を見るひととかゲゲゲの鬼太郎2とか普通にクリア不可ですからね(´ω`;)
内部的なバグも割と多く、ストライの魔法は「攻撃力が上がった!」と表示されていながら全く変わってないといったバグが散見されます。
レベルの高いプログラミングだけに細かい所に粗が出易いのかな(´ω`;)
今回セカンドプレイするに当たって、レベルは大分上がりにくく設定されているなと改めて感じましたね。
普通に進めているとラスボス到達する頃にはLv25と上限の半分。固定エンカポイントで意図的に腰を据えてレベル上げしないと辛いゲームバランスだと思いました。
こういうレベル上げタイムもレトロゲームあるあるですねw
ただ当時子供だった僕は「戦士、盗賊、白魔、黒魔」でファミマガ攻略本を見ながら何とかクリアしたんですよね…。
あんまりレベリングもした覚えがないので、我ながらよくクリア出来たなと(´ω`;)
ヘイスト重視で物理で攻めるのに専心すれば案外いけるのかもしれません。実際それがボス戦で最適解な所あるし…。
本作のレベル上げは異常に時間が掛かるので、それも含めて楽しみたいならピクセルリマスター版をお勧めしたいですねヽ(*'▽')ノ
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