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ドラゴンボールZ3 烈戦人造人間 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★戦闘がスピーディになった
  • 既シリーズの戦闘は冗長だったのがネックだったが、本作は2倍速程にスピーディになりストレスが緩和された。
  • 速くなった事で単純にカッコ良さも増している。
  • また、既シリーズと違ってレベリングする意味合いも薄くなっている為、戦闘そのものを繰り返す必要性もほぼ無くなっている。
★戦闘システムの改善
  • 上述の戦闘速度改善に加え、任意のキャラだけを戦闘に参加させる事が出来るようになり、控えのキャラはオートで戦闘に参加してくれる様になった為、永遠のベンチウォーマーで空気という事は無くなった。
  • 特に控えキャラは「被弾しない、先制攻撃、超能力や本来KI溜めが必要な操気弾を撃つ事がある」等、運任せな所があるとはいえ期待値高めで有用な要素がてんこ盛り。
  • 「必」カードが無くなった代わりに流派一致で必殺技を撃てる様になった。全キャラが複数流派になり、ノーコスト技が用意された事で技が撃ちやすくなっている。一方で前作で流派一致させる事で行えた複合攻撃・複数攻撃が無くなったというデメリットも。
  • 尚、2Dバトルも追加されているがこれについてはメリットが薄く、理解が浅いと罠にもなりかねない。詳細は後述。

短所(Bad point)

★要らない2Dバトル
  • MAP画面のまま戦闘を行う2Dバトルが実装されたが、かかる時間は3Dと変わりなく、むしろダメージが見えず戦闘終了までオートで戦い続ける等、デメリットしかない。
  • 更にこの2Dバトルは弱い敵を相手にすると強制的に行われる。弱いといってもまだ油断出来ない様なLv差でも発生し、全体攻撃等の有効な攻撃は積極的に行わない為、むしろ2D止めてくれと言いたくなる。
  • 一応移動中にセレクトスタート同時押しで2D・3Dの切り替えが可能だが、これは説明書にも書かれていない隠しコマンドとなっている。何故隠したのか?
  • おまけにこの隠しコマンド、セーブ&ロードで初期化される。どんだけ2Dバトルを推したいのか?
★Lv上げの恩恵が薄い
  • 本作には戦闘力はなく、キャラによって敵ごとに与ダメージが殆ど決まっている。
  • Lvが1上がるごとに固定ダメージがプラスされるが、コレも敵によって決まっており、殆どのボスに対して「Lv+1=与ダメ+1」となっている為、Lv上げする意義は薄くなっている。
  • Lvが上がっても被ダメは下げられない。他に下げる方法も全く無い。
  • どうして前作以前と全く異なるややこしいシステムにした理由は不明だが、ボスを瞬殺してほしくなかった意図が感じられる。
★一部必殺技が撃ちにくい
  • 元気玉等の一部強必殺技は「KIを練る」を使った上でないと撃つ事が出来ない。これで1ターン消費する事になる為、単純に通常攻撃を2回やった方が強いという事になりがち。
  • スーパーサイヤ人変身も同様に1ターン消費する。これ自体は殆どのボスに有効な価値あるアクションなのだが、強必殺のスーパーかめはめ波を撃ちたいと思うと更にKIを練らないといけない為、実質2ターンかかる。
★お助けカード廃止
  • 1,2にあったお助けカードシステムが廃止され、代わりに手札によるカードイベントが追加された。(これに伴い、防御力を司る手札の漢数字も撤廃)
  • 各種カードイベントの効果自体はお助けカードに似た強力な効果だが、それが必要なシーンで来てくれるかは完全に運。任意で必要な効果を享受出来ない時点で戦略性は落ちている。
★戦闘における一部欠点
  • 戦闘そのものはスピーディになって改善されたが、ダメージ値は戦闘キャラではなく顔グラの方に表示されるので非常に見づらい。
  • BGMは能力画面やアイテム画面等に切り替わる毎に最初から流れる様になり、非常に耳苦しい。前作以前はこんな事になってなかったのに何故劣化したのか?
★サブタイトル詐欺
  • 「烈戦人造人間」となっているが人造人間は最終ステージのみ登場するちょい役で、勝っても負けてもターン経過でもストーリーは変わらず進行するので実質見るだけイベントとなっている。
  • むしろフリーザとクウラ勢を相手にするストーリーが大半の為、「烈戦フリーザ一族」等と揶揄されている。
  • そういう事情を抜きにしても全体的にゲームボリュームが少なく、お使いが多い。

感想(Comment)

本作は「ドラゴンボールZ2 激神フリーザ」の続編で、スーパーサイヤ人となった悟空とフリーザとの戦闘から始まります。
↓当時の販促頁。

上述した通り、クウラ勢との戦いを描いたストーリーが主なので、その手の画像もある方が相応しいんですが…サブタイトル的にダメだったのかな。

遊びやすさはこれまで通りといった印象ですが、戦闘テンポの改善が目を引きますね。BGMも全体的に良いので戦闘システム面は概ね良かったと思います。
ただ、上述の欠点欄に多く挙がってしまったように劣化した部分も散見されます。特にお助けカードは何故廃止してしまったのか…恐らく界王様カードが強すぎてラスボスワンパンを可能にしてしまってる点を考慮したんだと思いますが、それはそれでもっとやり方があった気はしますね。

色々と細かい突っ込みが多いのも気になります。
地味に顔グラに白目キャラが多いとか…

ちょっと怖いんですが…もうちょっと何とかならなかったんですかね…('Д')?

他にも、オートバトル時の行動指針として4つの作戦を設定できるんですが…

「とにかくオート」って何なんだ('Д')?

シナリオにも突っ込みどころが多いですね。まず序盤から行ったり来たりのお使いが多いです。

これまでのシリーズでは同じ所に2回行かされる事は無かったのに…。その主な理由はダイナマイトを手に入れる為なのですが、君らZ戦士にそんなモン要らないだろ!?
ダイナマイトが必要な理由その1が眼鏡岩に穴を空け、その向こうにあるドラゴンボールを入手する為なのですが、岩を気弾で吹っ飛ばしても良いし、そもそも飛んで向こう側に行っても良い。突っ込み所が多すぎる…

一応ダイナマイト不所持で行くと理由は語られますが…手加減するだの殴って掘るだの方法はありそうな気はする(´ω`;)

2個目のダイナマイトが必要なシーンもあり、この為にBの洞窟は二度行くハメになります。一度に二本貰えば良いだろ!!
そのマイトが必要な理由は、Eポイントで大きな音を出して門番の気を引くというモノですが…これもどうとでもなるよね…。1面から色々とガックリさせてくれるストーリーです。既存シリーズではオリジナルストーリーが殆ど無かったから、こういうの作らせるとおかしくなるのかな…。

中盤以降も門番が邪魔をして通れないシーンが散見されますが、もう全体的に「飛べば良いだろ!」と思うシーンが多いです。

ストーリーの大半がフリーザ→クウラ部隊→クウラの順に戦う内容となっており、終盤でようやく人造人間とのパートという流れになりますが…最終ステージは何故かやたら広いMAPでザコ戦は一切なく、主人公の悟空は離脱し(ある方法で防止可能)、移動するだけの作業と化します。長い移動の末に始まる人造人間との戦いは勝っても負けても進行し、ラスボスのセルに至っても同じです。作業感が凄い。
そして急にエピローグが流れ…

急に終わります。最終ステージそのものが取って付けた感…。そして結局続編は発売しませんでした。

こんどは オラが やる!(やらない

既存のシリーズで大きな欠点だった戦闘テンポは大きな改善を見せていたのに、ストーリーパートが邪魔している感が拭えませんでしたね。SFCで続編が出てたら良かったのに…と今でも思う惜しい作品です(´ω`;)

●おまけ
↓説明書最後の頁

エンディングの最後のメッセージ(今度はオラがやる!かな?)を集英社に送ると、オリジナル公式認定カードが当たるキャンペーンをやっていた模様です。ググってみると下図の様な形状の様です。

↑拾い画像です。
GB版風来のシレンなんかも似たようなキャンペーンやってたな…。貰えた人は一生の思い出ですね(*'▽')

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