ドラゴンクエスト2 悪霊の神々(FC) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★パーティプレイが可能になり、戦略性up
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★コマンドの簡略化
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★多くの装備品に特殊効果が付与された
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★ゲームのボリュームup
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短所(Bad point)
★難易度が高い(ゲームバランスが悪い)
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★パスワードが長い
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★持てるアイテム数が少ない
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★サマルトリアの王子が弱い
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★進行が詰まりやすい
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感想(Comment)
後にRPGの代表格となる「ドラゴンクエスト」の第2作目。
キャッチコピーは「ファミリーコンピュータ夢の超本格大冒険ロールプレイングゲーム」
DQ1~3は「ロト伝説」として3部構成になってますが、本作は時系列でいうと一番未来にあたる作品です。
「ファミマガ通信簿」で歴代最高点を取った事でも有名。
今となってはゲームバランス面で疑問符が浮かんできますが、恐らく当時の作品を比較的に見てダントツで優良作品であったものと思われます。
当時はそもそもRPGが少なく、同ジャンルの骨子となった事は間違い無いと思いますね。
ストーリー面では、前作から100年後の世界が舞台という事で、勇者と謳われた前作の「主人公とローラ姫」の子孫3人が主人公となっており、
戦士系・器用万能系・魔法使いの3人パーティが弱所を埋め合い、理想的なパーティとなっている。
しかしゲーム難度がかなり高く、
サマル王子に長所が無い、ザコがザラキやメガンテを使いまくる、ふしぎな踊りでMPを大量に持っていかれる等、理不尽に難しい部分が散見される。
「FC初期のRPGだから…」と言われればそれまでなんですが、
難しい理由としては「開発期間が半年しか無かった為、通しでテストプレイ出来なかった」という話が有名。
実際、後半になるにつれて理不尽度が増していくのを見ると、そうなんだろうなと思ってしまう。
ROM容量の都合で慌てて設定変更した跡もいくつか見受けられます。(後述)
さらにパスワードも最長52文字と多めで、
メモの取り間違えで前の所からやり直しになったプレイヤーも少なくありませんでした。
パスワード入力画面の「Love song探して」が名曲で無かったらカセットクラッシャーになる人が出ていたかもしれませんね(´Д`|||)
とはいえ、当時の他RPGはもっと理不尽な作品も多く、この開発期間の短さで一応クリア出来る作品を作ったのだから、
比較的に考えればむしろ良く出来た作品なのではないかと思ってしまう(錯乱)。
ちなみに2017年現在はSFC、GB、スマホ等でリメイク版が発売されており、これらはマイルドというか本来あるべき難度になっています。
今からドラクエ2を始める人はこれらでプレイすることを推奨しますヽ( '▽')ノ

「シドーは死にました」って直球だなぁ(゚д゚|||)



エンディングで流れる「この道わが旅」も名曲ですね。
アニメ「ダイの大冒険(1991年)」のエンディング曲としても採用されており、こちらは歌詞有りなので必聴です。
おまけ ドラクエ2開発秘話
サマルトリア城の位置開発当初の予定では「サマルトリア城」はこの「湖の洞窟」の位置にあったらしい。ココに城があると初期位置からは遠すぎて難易度が高すぎてしまう事から近くに移動したのだとか。

銀の鍵の位置
ローラの門にあるハズレの出口は何も意味が無いが、開発当初ではそこで銀の鍵を拾える予定だったとか。製品版では「湖の洞窟」に設置されている為、実際何も落ちていないが、出口だけはこうして存在している為、言われてみれば何の為にあるのか違和感しかない場所となっている。

ラーの鏡の位置
開発当初の予定では「ラーの鏡」は風の塔最上階の宝箱に設置予定だったが、王女もいない状態でこの塔の最上階に行くのは難易度が高くなってしまう為、沼地に設置する事になったらしい。その名残か、塔の天辺には空の宝箱が設置されている。

砂漠の町
砂漠の真ん中にある怪しいオアシス(実際は何も無い)。開発当初はココに町を設置し、イベントも設ける案があったらしい。結局は容量の関係で町ごとカットされたとの事だが、ムーンペタ⇒ルプガナへの長い道のりの真ん中でもあるココに町があったらありがたかったに違いない。せめてリメイク版で実現させて欲しかった(´Д`|||)

他にも以下の様な案や弊害があったと言われている。
- 各イベントに一枚絵を表示させる予定だったが、容量の都合でカット。(説明書で活かされている)
- 没モンスター案がいくつかある。(ゲーム雑誌では「まだらクモ」等のモンスターが紹介されていた)
- 宝箱のトラップとして「人食い箱」等を登場させる予定だったが没に(これはDQ3で実現している)
- ベギラマの威力は全体50ダメージの予定だったが実際は弱く、開発者の設定ミスと言われている。
- DQ3のオリビア岬イベントは本作でやる予定だったが、容量の都合でカット。
- ロンダルキアへの洞窟は落とし穴だらけで高難易度の一因となっているが、一度落ちた穴は視認出来る様になる予定だった。
- ラスボスをサマル王子のメガンテで倒すと、妹に「お兄ちゃんの仇!」と殺されてしまうバッドエンドの案があった。
- エンディングでは舞踏会を入れる予定だったが、容量の関係でカット。(舞踏会はFF2等でも見られるが、正直要らない類のイベントだと思う)
当時の思い出
本作は僕が小1~2の時、友人だった道北君が貸してくれたのを覚えています。DQ1をすっ飛ばしてコレ。何故2から貸してくれたのか?僕自身どうして気にしなかったのか?
今考えても謎ですが、グーニーズ2とかキングコング2とかもナンバリング気にせず遊んでたので似た感覚だったのかもしれませんw
ちなみにコレが僕にとって初RPGで、何かと苦労しました。
まず序盤のサマルトリア王子が弱すぎて、ころころ転がるのが困りもんでした…
今思えば、ヘタに行動するより防御させてた方が良かったんですが、小2じゃなかなかそういう発想は出来ませんでしたね(^^;
次に苦労したのは例によってムーンペタのマンドリルの群れ…レベリングもままならず。
ドラゴンフライの群れでギラ連打もトラウマモンでしたね。
次に苦労したのは船入手直後。
海上でも他の場所でも苦戦するので、最寄のラダトームを拠点にひたすらレベリング。
1日2時間くらい狩りして、1週間くらい籠ってましたが、その間にまさかのパスワードを3回メモミス。
「僕は一体何やってんだぁぁぁぁ」と頭を抱えたもんですorz
自分の字が汚いので「め」と「ぬ」を間違ってないかな?とか疑って再入力してみたり。多分当時の皆にとってもあるあるだと思いますw
とにかく敵が全国的に強くてどうしようもなく、どこにいっても即全滅してしまう。この世界カオスすぎるだろヽ(#'△')ノ
今思えば後の作品に比べてメタル系の経験値が低めなのも辛い作品でしたね。
結局ギリギリ楽勝な相手をひたすら狩る以外にない。
そんな話をしたら、道北君がどこから得た情報なのか、有名なもょもとパスワードを記載したノートを見せてくれました。

ただそのノートを貸す事は出来ないと言われ、その場で全文を暗記しました。
このパスが開発関係者名の羅列である事は知る由もないので丸暗記です。
我ながらスゲーって思いますねw
記憶力は良い方じゃないのに今だに頭に残ってます。これぞゲーム好きの集中力よ( '▽')9
今の僕なら「そんな変な名前のLv48など僕ではない!このまま自分のパスで続ける!」とか言いそうですが、
当時の僕はそんな要らんポリシー等なく、 もょもとパスで進めなおしてました。
仲間まで強いワケではないので、意外とラクにはならないんですが(^^;
その後、行く場所が分からなくなる度に道北君の家を訪ねて公式ガイドブックを見せて貰い、
じりじりと進めていましたがみんなのトラウマ「ロンダルキアへの洞窟」で詰んでしまい、DQ1への浮気も挟みつつ、
何とかクリアしました。トータルで半年くらい遊んでたかな…勿論はかぶさは使いました!
今思えば裏技フル活用でやっと適正難易度って感じでしたね…小2がやるタイトルじゃなかったですね!w
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