ドラゴンクエスト(FC) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★少容量の中で考え抜かれたシステム
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★子供にも分かり易い配慮
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短所(Bad point)
★使いにくいインターフェース
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★敵のラリホーが100%成功してしまう
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★洞窟の視界が狭い
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★Lv上げ作業が辛い
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感想(Comment)
日本初のRPGにして、後のRPG代表格となる「ドラゴンクエスト」の第一作目。
キャッチコピーは「超本格大冒険ロールプレイングゲーム」(パッケ裏より)
当時1986年はRPGどころか「アトランチスの謎」や「トランスフォーマー コンボイの謎」等、お世辞にもクオリティが高いとは言えない作品が殆どだった中で、本作はRPGの代表格として頭角を現す様になってきた作品です。
ちなみに、外国バージョンでは「Dragon Warrior」というタイトルらしいです。ドラゴンクエストというタイトルはすでに特許を取られており、変更せざるを得なかったとか。
当時はエニックスが発売しているソフトとしては「ポートピア連続殺人事件」が成功していた為、これの続編を出そうと考えていたらしいですが「それよりもファミコン初のRPGを出そう」という意見が立ち上がり、本作を約5か月で製作したという逸話が残っています。発売当時、RPGというジャンルはマニアなゲーマーのみが遊ぶものと言われ、実際「ウルティマ」や「ウィザードリィ」といった難易度の高いジャンルでした。
開発にあたり、キャラデザ担当としてドラゴンボールの作者でもある「鳥山明」、プログラム担当の「中村光一」、作曲担当の「すぎやまこういち」といったプロを集めた事も名作が生まれた要因として大きいですね。作曲のすぎやま氏はゲーム雑誌ファミマガによると、作曲家でありながらも「モノポリー」等で遊んだり数々のゲームをコレクションする等、根っからのゲームファンだった模様。
また、少しでも遊びやすくする為、実際に数人の子供にテストプレイを依頼して意見を拾い、以下のような工夫を凝らしたという。
- 武具を装備すると移動中のグラフィックに反映される。
- Lv1⇒2に上げる要経験値を低く設定する事により、Lv上げの楽しさを分かり易くしている。
- 他人のプレイの進行度を測り易くすべく、戦闘中の表示内容にLvを盛り込んだ。(開発時は戦闘画面の面積の都合で結構揉めたらしい)
- パスワードの文字数を少しでも減らすべく、再開時のデータは最低限に抑えた。
- 開発開始当初のスタート地点はフィールドだったが、子供達の「最初何したら良いのか分からない」という意見を元に王の間から始まるようになった。
- スタート時の所持金は町で買う装備群に最適解を作らない金額に設定する事でプレイヤーに思考する幅を持たせ、かつ強い装備を買おうと頑張るモチベーションに繋げている。
- 暗い洞窟を序盤に低難度で体感させる様に「ロトの洞窟」はエンカウント無しにしている。
ドラゴンクエストは現在RPGの代表格として捉えられ「剣と魔法のファンタジー」という夢を多くのゲームプレイヤーに魅せてくれた作品と言えます。管理人自身、RPG好きにしてくれた作品の一つだと思ってます。個人的には、正直「ドラクエのピークは6まで」という思いはありますが…なんだかんだで今後も数々の派生作品と共に面白い「ドラクエ」を楽しみにしています('▽'*)
ちなみにドラクエシリーズは基本「主人公=プレイヤー自身」という事を徹底しており、喋る事はありません。


しかし本作は…最後だけシャベッタァァァ!ドラクエ全体で見ても珍しい光景ですね(´▽`)
本作は現在、スーパーファミコン、ゲームボーイ、そしてスマホでも発売されているので、興味ある人は是非プレイして貰って、RPGの良さを体感して貰いたいですね!

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