ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★原作のネガを改善しつつ今風にリメイク
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★3Dグラフィックの出来が良い
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★ゲームバランスの向上
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短所(Bad point)
★細かい不満点がある
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感想(Comment)
1993年にスーパーファミコンで発売された「ロマシシングサガ2」のリメイク作品。2016年にもリマスター版が発売されているが、本作は3Dグラフィックとキャラボイスを導入したフルリメイク作品となっている。
通称はリベサガ。キャッチコピーは「閃きと選択が新たな歴史を紡ぐ」
大きなリメイク特徴は3Dモデリング化とキャラボイス導入、そして七英雄絡みのストーリー追加となっています。
傾向としてはロマサガ1→ミンストレルソングに近いですね。
誤解を恐れずに言うと、管理人は正直サガ系の3Dモデリングは好きではありませんでした。
ミンサガはまだPS2環境だったのもありますが気持ち悪いまであったし、
サガスカは顔に違和感を感じて受け入れられなかったし、
近年発売のサガエメですらAI絵の様な無機質感を感じて惜しい感じでした。
多分どれもプレイすれば気にならなくなると思うんですが…
それがこの本作では、第一印象からして「良い!」と感じましたね。
ウン、良い(スケベ
アンリアルエンジンという、FPSでも使われているゲームエンジンを採用してるみたいですが、それが効いてるのかな?
ただでさえ、今のゲーム造りはコストも時間もかかると思うので、こういった既存のエンジンはどんどん有効活用して良ゲー開発に励んで貰いたいですね。
キャラボイスもストーリー没入にあたって良い仕事してくれてます。
散々ネタ扱いされてる台詞でも、良い声で言われると感動してしまう。
戦闘中も当然全員が喋るのでアツいです。
あとは七英雄の過去ストーリーも追加されているのが大きいですね。
原作(SFC版)でも、忘れられた町である程度は七英雄の過去を知る事は出来たんですが、細かい所までは分かりませんでしたからね…
人類を侵略するタームと戦うべく、モンスターを吸収する法を使って人類を守る英雄として戦うものの、力を得るのと引き換えに心が蝕まれていく事が判明。
更に七英雄を疎んだ大神官によって異世界(主人公達のいる世界)に転移させられた事を知る。
多分当時も裏設定を調べればある程度は分かる事柄だとは思いますが。こうして作中で知れるとストーリーもより奥深くなりますね。
個人的には、七英雄との和解とか大神官への復讐が出来るストーリーなんかも追加されてたらより良かったかな…
でも名作だけに安易にそういうのも追加もできないだろうなぁ(´ω`;)
ゲームシステムとしては多方面で改善されています。
細かくは攻略欄冒頭でも書きましたが、概ねストーリーフラグが分かり易くなり、戦闘は必中になったりとプレイが楽しく気持ちいい味付けがされています。
難易度ノーマルでもそこそこの歯ごたえを感じたので、基本難しいと言われるサガシリーズらしさも失われてないとも思いました。
地上戦艦にあえて囚われるルートでは、脱走直後に装備が戻ってきたのはビックリしましたがw
せっかく体術&術パにしてきたのに( ゚Д゚)
こういう、良くも悪くもヌルくなった部分もあり「親切すぎて台無し」という声もあるみたいですね。
でも原作発売から30年も経ってるワケだし、時代に合わせた改善と思ってます。
脱出不可能な地上戦艦に裸で突入させられて、そのまま進行不能になってしまった人も多いみたいだし。
当時の僕も体術や術なんて使ってなくて、現地で入手できる炎の剣で何とかボクオーンを撃破・脱出できましたがハマりかけました。
もう一つのハマり場所である最終ポイントも対策されていたのが素晴らしい。
原作だと、どこでもセーブ出来てた関係でここから出られなくなる&ラスボスが強すぎて詰む人が続出しました。
僕自身、大剣ファイブという脳筋プレイをしていたが故にハマりました(´ω`*)
セカンドプレイでクイックタイムを導入して何とか勝利したもんです。
何でこんな出られない仕様にしたんだよと今でも思う。GBサガ1で学ばなかったのか…w
そんなこんなで、難易度設定も含めて万人が楽しめる丁寧なリメイクだと感じましたね。
戦闘も概ねスピーディで爽快感ありました。全攻撃が必中なのも花丸。
プレイヤー視点で、楽しいゲーム感というのをちゃんと意識してるのが感じられました。
レアアイテム掘りが始まると、倍速やコマンドリピート機能があっても良いかなとは思いましたが(^^;)
エンディングの演出も強化されていて感動しましたね。
懐かしさも相まって素晴らしいリメイクでした。
この調子でロマサガ3、ひいては大好きなサガフロリメイクと続いてほしいですねヽ( '▽')ノ
ちなみに裏ボス撃破で強くてニューゲームが可能になり、難易度も追加されます。
難易度ロマンシングではゴブリンに小突かれただけで4ケタダメージ貰うらしいです。
もう七英雄を軽く越えてるじゃないか( ゚Д゚)
新たな戦いが始まる…
管理人の当時の思い出
原作(SFC版)をプレイしたのは中学生の頃でした。ロマサガ1が酷いバグゲーだったので、今回もそうなんだろうな…と思ったら異常に高い完成度でビックリしたのを覚えてます。
主人公が皇帝なの!?という印象も忘れられません。
FF2をプレイした身としては帝国=悪の組織だったので…ゾイドとかもそうみたいだし。
あと主人公は複数の中から1人選ぶと思ってたのに固定だったのもビックリでした。後の「3」やサガフロもそうだし。
今作の敵は悪神とかではなく、かつて世界を救った英雄というのも異質でした。
英雄だったのにどうしてこうなった?化け物じゃないか( ゚Д゚)!というのが冒頭のクジンシーから強く感じさせられます。
前作同様に作中のストーリー描写が少なく、何かの媒体で裏設定を調べないと理解できないのもサガシリーズらしい所ですね。
当時はネットなんかも無いので、調べたくても調べられない時代でしたが、
僕が愛読していたゲーム雑誌ファミリーコンピュータマガジン(通称ファミマガ)で本作の漫画が連載されており、やっとストーリー理解が進んだ感じでした。
プレミア付きまくってるw
当時からあんまり古本屋で見かけませんでしたからね…
同雑誌で連載されていたストリートファイター2やツインビー レインボーベルアドベンチャーは結構置いてあったのに。
発行数が違うのかな…このロマサガ2コミックも絵・ストーリー共に神なんですけどね。
今から読もうとするならファミマガそのものを揃えた方が現実的かもしれない(´ω`;)
ともあれ、本作は3,4回はやり込んだと思います。
初回は物理アタッカー5人でラピッドストリームごり押し。皆やったよね!?w
というのも本作はザコもボスもやられる前にやるが最適解だったんです。大剣ファイブを組んで全員で乱れ雪月花。これがジャスティス。
それで順調に進んでいたのに、最後の最後でどうにもならないラスボスが立ちはだかり、しかも逃がしてくれない。
準備も育成も出来なくなって詰み。
ネットが普及してから分かった事ですが、ラピッドストリームはファスト行動できるけど行動後にスタン状態になるんですね。
つまりワンターンキルできなかったら無防備フルボッコされてしまう。元々大剣使ってる時点で紙ではあったんですが。
そういうの、せめて公式ガイドブックにくらいは書いといて!?
まんまとスクウェアトラップにハマった形です。恐らく皆体験した事でしょう…_(:3」∠)_
2回目はどんな敵も行動済にしてしまう水術クイックタイムをひっさげてリベンジ。これも皆やったよね!?w
これをやると一方的に攻められるから、ラピッドストリームでも絶対勝てちゃうんですよね…
当時は心底脳筋だったなと考えさせられる(^^;)
そんなワケで、ラスボスリベンジを目的とした周回でしたが、
それでもフリーシナリオでやれる事が多いから、道中のイベントも全部変わって面白いんですよね。
冥術とかは隠れすぎてて分かりませんでしたが…それだけ奥深い作品って事だし、友人間の情報交換でそういうのも知れたりして楽しかったですねヽ( '▽')ノ
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