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●機動戦士ガンダム戦記(PS3) - レビュー(ネタバレ含む)


GOOD POINT(長所)


アクションパートの出来の良さ
 

PS3ならではの滑らかな動き、直観的に動き易い操作性。戦ってて楽しいと感じられる良作。


武装・強化パーツによるカスタマイズ
 

どんな機体であっても武器と強化パーツを自由に付け替える事で自分好みのタイプにステータスを伸ばす事が可能。
 

機体の性能差自体は覆せないが、強化パーツは10個付けられる為、どんな弱い機体でも方向性次第では十分に戦えるようになる。


初回特典OVA「機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル」の出来が良好
 

7分程度の短い動画だが、一年戦争末期の「ア・バオア・クー戦」を描いた作品で、映像クオリティがかなり高い。



BAD POINT(問題点)


穴だらけのストーリー
 

ジオンサイドで進行する「水天の涙作戦」。
これは月面に設置しているマスドライバー施設を占拠し、隕石を発射する事で一方的に地球連邦に攻撃するというモノなのだが…これに対してツッコミ所が多すぎる。
 ・隕石を発射したとしても、連邦が制宙権を確保している為すぐに迎撃されてしまう。(また、マスドライバーを防衛仕切れる力も無い)
 ・ジオンストーリーでは、この作戦を成功させる為に「基地の迎撃砲台を全部破壊しろ」というミッションがあるが、この程度の砲台一機で迎撃されるモノならばそもそも意味がない。
 ・ステルス性能があるイフリート・ナハトによる迎撃砲台奇襲作戦を取るが、僚機がステルス性能が無い機体で付いてくる。台無しではないのか?
 ・そもそもこの時代のジオンは敗戦後だけに残党軍しかおらず、このような作戦が実行できる程の戦力は持ち合わせていない。
 

当然連邦サイドでもツッコミ所満載。
 ・インビジブルナイツが宇宙へと退却する際、連邦を足止めする為にクリストが自爆覚悟でイフリート・ナハトで出撃する。何故わざわざエース機で出てきた?
 ・そのクリストの特攻を防ぐ為、拘束されていたハズのシェリーが出てきて隊長を庇って戦死してしまう。どのようにして抜け出して来たのか一切の説明が無い。
 ・ユーグ隊長がマスドライバー施設破壊へのタイムリミットギリギリで到着したものの、結局後ろからやってきた味方の戦艦群にマスドライバーが破壊される。隊長が頑張った意味って一体…
  (もっとも、隊長が頑張ったからこそ戦艦もここまで進軍出来たのはあるだろうが…それでも到着が早すぎる)


一部の機体はオンラインミッションを経てしか入手できない
 

入手出来ない機体には「ガンダム」も含まれる。本作の代名詞である機体がオフラインで入手出来ないって…


強制出撃による自由度低下
 

ストーリーミッションを進めていくと、かなりの頻度で、ある機体での強制出撃を強いられるようになる。
しかもこの場合、いわゆる標準装備とされてしまうので強化パーツ無しの状態で出撃することになる。
何の為のカスタマイズ制なのか?
「その機体でなければイベント上、話がおかしくなる」等の理由が透けてみえるので益々ストレスが溜まる。
 

また、強制出撃のせいで理不尽な程高い難易度になっているミッションも多く存在する。
一例としては、近距離特化なイフリート・ナハトでの出撃を強いるクセに、攻める場所は遠距離攻撃特化のガンタンク・ガンキャノンだらけの要塞だったりと、
クリアさせる気が無いのか?と邪推してしまうレベル。


部下に頼らざるを得ない状況
 

前述の通り、『強化パーツ無しの機体で出る&補給ポイントが無い』状況で出るミッションはそもそも弾が足りずにどうにもならない状況に陥る。
こういった面をクリアする一つの方法としては「部下だけを前に出して敵と戦わせる」事が挙げられる。
というのも部下は敵に撃墜されてもその場で数秒停止するだけで死にはしない。(さらに主人公と違い、イベントの都合で機体が固定される事はまずない)
これを利用して、プレイヤーは安全な所で部下に指示を与えるだけのゲームと化してしまう。
 

やり方次第では弾数∞の近接攻撃メインで行く等の方法もあるだろうが…一般的な腕ではこうせざるを得ないだろうと思う。


ビームが強力すぎる
 

威力と射程の長さは勿論の事、ヒットストップも有る為 撃ちまくってるだけで敵は何も出来ずに墜ちてしまう。
 

オンラインでは「ビーム禁止」が半分暗黙の了解になっている程である。


アップデート内容が極端に少ない
 

本作はオンライン要素があり、一定期間ごとにアップデートされる見込みがあった作品だった。
その為、機体や武装もそれによって今後も増加したり、前述の問題点も解消されるという期待があったのだが…
 

僅かVer1.02でアップデートが止まってしまった。今後の発展はまずないと思われる。


COMMENT(概要・特徴)

あまり描かれる事のなかった一年戦争直後であるU.C.0081をテーマにした作品。
それだけにガンダムファンは興味を持っていた作品だったのだが…そのストーリーは概ね評判が良くないモノになっている様だ。

細かい事は気にしないで、キャラの意志を汲み取って見れば悪くはないかもしれないが…
個人的には前作(PS2版)のようにストーリーそのものが全然無いギャルゲーガンダムよりはマシだと思いましたね。

アクションパートそのものは面白く感じました。
ワンタッチでロックオン等、同じ3Dアクションロボットゲームであるアーマードコアよりはマイルドな操作感です。

但し「僚機が自分を撃ってくる」「僚機がまともに動いてくれない(丘で突っかかって先に進まない)」「敵が貯め無しでチャージ攻撃を撃ってくる」等、システムに問題が山積みではあるのだが…
それ以上にストーリーモードの半分以上が「ある機体での強制出撃を強いられる」のが大問題であると思います。

これらはアップデートで改善できる問題じゃないのか?とも思いますが、Ver1.02で長らく放置。
メーカーとしても投げっぱなしな姿勢にも疑問を感じますね。

アクションゲームとしては高クオリティだったので、これに懲りずに改善した次回作を出してほしいと個人的には願ってやまないタイトルですね。


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