ゲームの里
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MOTHER / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

独特の雰囲気

 
  • よくあるトップビューRPGだが、舞台はファンタジーでなく現代になっている(アメリカがモデルらしい)

  • 町人との会話は意味がないのが大半だが、思わず「クスッ」となってしまう面白さがあり、クリアとは関係ない施設も多い。それが独特の面白い世界観を作り上げている。

  • クリアするのが目的というよりも、道中の雰囲気を楽しむ作品と言える。パッケージ裏にも「このゲームは出来るだけゆっくり楽しんでください」と明記されている。


オリジナリティ溢れる造り

 
  • この手のRPGとしては珍しく「斜め歩き」が可能となっており、建物の描写も奥行のある斜め視点を採用している。あのドラクエでさえ斜め移動が可能になるのは7から。そういう意味では時代の先取りに成功していたと言える。

  • 戦闘結果を「you win!」で簡潔に済まされ、取得経験値は表示されずに下部表示の現在経験値に直に追加される。賛美両論だが極力テンポを良くしようとする工夫は感じられる。

自由度が高い

 
  • メロディを8つ集めるという目的に向かってさえいれば、特に決められた順序で攻略する必要はなく、自由度が高い。

  • クリアするだけならば、全員を仲間にする必要がない。(ロイドだけは必須)

  • 次はドコに行っていいのか分からなくなるような事はまずないバランス。(歌うサボテン等、一部分かり難い所もあるが…)町でなくとも人が点在している為、ぶらり旅が楽しい作品となっている。

短所(Bad point)

持てるアイテム数が少ない

 
  • 1人当たり8個しか持てない。(但し預り所はある)

  • キャッシュカード、フランクリンバッジ等常備したいアイテムを含めると益々辛く感じる。

  • ロイドはアイテムアタックがウリのキャラな為、特に辛い

ATMを通してしかお金を入手出来ない

 
  • 本作では敵を倒してダイレクトに金を得るのではなく、敵を倒した分だけ銀行に振り込まれる方式を採用している。その為「お金が必要!でもATMが近くにない!」という事もある。(マジカント等)

  • ただ、全滅した時の保険と考えればメリットとも取れる。

エンカウント率が高い

 
  • 特にダンジョンでは異常に敵に出遭い易く、エンカウント率を下げる手段も無い。

  • 倒すと同時に自爆してダメージを与えてくる敵も多く、戦闘自体避けたい事も多い。

  • 荒技になるが、テレポーテーションの助走ではエンカウントしない仕様を利用して、助走連発で進むプレイヤーも多かった。

装備が少ない

 
  • 装備一覧を見れば一目瞭然だが、異常に少ない。

  • RPGの楽しみである「装備を充実させていく」要素が乏しい。防具に至っては序盤(マジカント)で殆ど買えてしまう。

  • 装備の説明が無く、誰が装備出来るのか?どのような効果があるのか?が全く分からない。(但し説明書には大体の効果が明記されている)

感想(Comment)

任天堂初のドラクエ式RPG。ファミコン中期発売という事もあり、クオリティはかなり高い。本作はシリーズ化しており、特に「2」はSFCソフトの顔と言って良いくらいに良作として有名。2013年現在では「3」まで発売されている。
本作は以下のようなユニークな特徴を持つ作品となっている。

これまでにあったRPGでの固定概念として存在していた「生きるか死ぬか」といった殺伐な空気はあえて除いた内容となっており、そんな独特の雰囲気を作り出しているのはコピーライター・エッセイスト・作詞家である糸井重里氏であり、本作の世界観にはファンが多い。

そんな特長を多く持つ本作ですが、個人的には設定(展開)が粗いと感じる所もあります。まず旅立ちの目的が「ラップ現象をはじめとした不可解な現象の原因を突き止める為」と、一少年にはいきなりスケールのデカい話に。まあ「家族を守る為」というのもあり、主人公はPSIに目覚めていたという背景もあるんですが、プレイヤーにしてみると突拍子も無い始まり方に感じるのも事実ですね。

エンディングも、ラスボスを倒した後はスタッフロールのみという淡白さ。本作のキャッチコピーは「エンディングまで泣くんじゃない」ですが、当時の管理人はエンディングの淡白さに泣きました(´Д`|||)
等と言うと悪いイメージっぽいですが、不思議とそうとばかりは言えないモノもあり、感動的とも言えるシーンはちゃんと随所に散りばめられています。
一人ぼっちでマジカントに迷い込んでしまった主人公を、命を賭して助けてくれた5人のフライングマン。いじめられて引きこもっていたが主人公に出会い、人間を信じる気持ちを取り戻すロイド
親が全員蒸発してしまったが、子供達だけで精一杯生きている村。両親をホーリーローリーマウンテンのモンスターに殺されて以降、凄絶な人生を歩んできたテディ。強大な敵ロボットから身を挺して守ってくれたイヴ。ラスボスであるギーグも、地球を狙う血も涙も無い存在でありながら、主人公の祖母であるマリアの血縁という事で主人公だけは生かしておこうと考えたりと、深い感情を持っていたりします。

個々のイベントは奥深い設定がありながら、明確な説明を置かないのもこの作品の狙いなのかな~と。プレイヤーに判断を委ねているとも取れますね。
色々な「不思議」を残して終わる作品ですが、それについて自分で色々考察したり、小説等の別媒体を読むのも楽しいんじゃないかと思います。
ちなみにGBA版では色々補完されているそうです。いつかはプレイしてみたいですね(^o^)



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