じゅうべえくえすと / レビュー(ネタバレ含む) |
長所(Good point)
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主人公の剣技による戦略性 |
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アイテムがかさばらない |
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ボリューム満点 |
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アイテム探しの面白さ |
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短所(Bad point)
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歩きにくい |
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エンカウント率が高い |
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宝箱に罠がかかりすぎ |
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預り所がない |
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終盤に町が全滅する |
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感想(Comment)
バースデイ開発によるRPG第2弾。第1弾は「貝獣物語」だがストーリーの繋がりはない。システム面は踏襲しており、穴だらけだった貝獣物語のクオリティをupさせている。といってもまだまだ穴はボコボコ空いてますが…(´Д`|||)
1991年発売で4Mbという大容量をひっさげて現れたRPGでもあるが、残念ながら同年発売の「ラグランジュポイント」や「メタルマックス」と比べるとクオリティは低いと言わざるを得ない。
高すぎるエンカウント率、広すぎる世界とダンジョン、強すぎるザコ敵とボス、妙に無効化されまくる超力(魔法)、移動する度に発生する地味な引っかかり…。とにかく随所でプレイヤーの怒りゲージを溜めてくれる。そもそも魔法の威力を設定していなかった貝獣物語に比べれば遥かに良くなっている事は確かだが…まだまだ調整不足だと感じる作品ですね(´Д`|||)
あと、前述の短所欄には挙げていませんが、地味に進行フラグが分かりにくい所も難点です。これらの要素で当時クリア出来た人は少数なんじゃないかと思います。「助っ人システム」は貝獣物語に無かった要素ですが、後に発売される「大貝獣物語」でも採用されており、そのベースとなった作品と言えるのではないでしょうか。本作のジロキチはメンドくさいだけのシステムでしたが、助っ人システムそのものは良い試みだったと思います。
さてストーリー面はというと、時代劇的なRPG?と思わせて…実はSFチックな話となっています。最強武器に至ってはレーザーソード。それまでは刀だったのに…とはいえ、ファミコンらしく描写に乏しいので、正直心に訴えかけるシーンはありません。「魔界衆」に対抗するレジスタンス的存在のリーダー「尾張入道」も、序盤に出てきて以来、忘れた頃の終盤に現れ死亡するという…「この人はなんだったの?仕事してたの?」と思ってしまう。あと、短所欄でも前述しましたが、最後の「町全滅イベント」はやりすぎで必要性は無いと思います。薩摩の町なんて2回滅びるという悲しすぎる展開に…大貝獣物語1・2といい、バースデイは悲しい展開が好きなのかな?
とはいえ、エンディングで主人公が過去に戻ってあるべき歴史に戻すということなので、一応ハッピーエンドと言えるのかもしれない。

さばのすけも人間に戻れたらしいですが…どうみても戻れてない。元々人間離れしてた姿だった…というオチのつもりなんだろうか?(´▽`;)
あとは本作中盤でサメを「宇宙船に乗せてあげるから、向こう岸まで送って」と騙す所なんかはちょっと心に響くモノがありましたね。送った先で「のせて のせて」って純粋にお願いしてるサメに哀愁を感じた…個人的には罪悪感が凄い(´Д`|||)

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