ゲームの里
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じゅうべえくえすと / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

主人公の剣技による戦略性

 
  • 主人公はLVの向上に伴い剣技を習得していく。

  • 剣技は全7種あるが、魔法等と異なり殆どがノーコストで単純に強弱で分けられていない。

  • 「十兵衛斬り」を基本に、強力だが命中率が低い「兜割り」、使用ターンは防御力が下がるが2回攻撃出来る「二段斬り」等、メリット・デメリットを理解した上で使い分けが必要な良システムとなっている。

  • ただ、実際の所「二段斬り」無双であったりと、ある程度偏りはある。

アイテムがかさばらない

 
  • 同開発作品の貝獣物語ではイベントアイテムで道具欄が埋まる事が多々あったが、本作のイベントアイテムはお役御免になると同時に消える仕様の為、かさばる事が無い。

  • また、イベントアイテムそのものが多くない造りにしている事もGOOD。

ボリューム満点

 
  • 4Mbという大容量による、10章もの大ボリュームな冒険を楽しめる。

  • ただ、世界が広く、エンカウント率が高い為に「ムダに冗長なだけ」という声もある。

アイテム探しの面白さ

 
  • ジロキチのスパイ活動による、敵の拠点情報の調査(城の巻物)や、ウルフの特技「スコープ」による埋没アイテムの探索等が面白い。

  • 例えるなら「メタルマックス」にも通ずる探求の面白さを演出している。

短所(Bad point)

歩きにくい

 
  • 移動時に方向キーをチョン押しすると向いている方向を変えられる仕様になっている為、移動する際に若干タイムラグが存在する。

  • 「さがす」コマンドが目の前を調べる仕様の為、方向転換を可能にしたのだと思われるが、こうなるくらいなら従来の足元を調べる方式にしてタイムラグを無くしてくれた方が良かった。

エンカウント率が高い

 
  • 本作は一定歩数でエンカウントという方式ではなく、完全ランダムな方式が取られている。

  • エンカウントは殆どの場所が高確率に設定されており、場所によっては1歩エンカウントという事も頻繁に起こる。しかも本作のザコは異様に強い。

  • いつでもセーブ出来るとはいえ、これはストレスが溜まる。「いないぱー」という35歩の間エンカウントを無くす超力もあるが、終盤にしか使えず、ダンジョンでは使用不可の為極めて微妙。

宝箱に罠がかかりすぎ

 
  • 全体の宝箱の8割程は罠がかかっており、その度にジロキチを呼ばなければ開けられない。さらに罠自体は事前セーブすれば100%かからない為、単純にメンドくさいだけの要素となっている。

  • しかもその中身はどうでも良いモノが大半(カラッポな事もある)。本作のダンジョン攻略のテンポを著しく低下させている要因と言える。

預り所がない

 
  • 銀行はあるのに預り所は無い。前述の通り道具欄に困る事は無いのだが片手落ちな感はある。

  • 最大のネックは「タスカルオール(全滅時に全員復活全快)」が終盤の敗北戦で全て失われてしまう事。敗北戦を組み込んでいる時点で預り所は実装すべきだった。理不尽。

終盤に町が全滅する

 
  • 終盤、最初と最後の町を除いた全ての町が全滅する(フィールドから消えてなくなる)。

  • ストーリー的にも利便性的にも、これはやりすぎなのでは…。話の面でいっても描写面に乏しく、唐突すぎて心に訴えかけてくるモノはない。

  • また、「タスカル」や「フルメタルボム」といった有用なアイテムが買えなくなる為、本作の理不尽難易度はさらに加速する。

感想(Comment)

バースデイ開発によるRPG第2弾。第1弾は貝獣物語」だがストーリーの繋がりはない。システム面は踏襲しており、穴だらけだった貝獣物語のクオリティをupさせている。といってもまだまだ穴はボコボコ空いてますが…(´Д`|||)
1991年発売で4Mbという大容量をひっさげて現れたRPGでもあるが、残念ながら同年発売の「ラグランジュポイント」や「メタルマックス」と比べるとクオリティは低いと言わざるを得ない。

高すぎるエンカウント率、広すぎる世界とダンジョン、強すぎるザコ敵とボス、妙に無効化されまくる超力(魔法)、移動する度に発生する地味な引っかかり…。とにかく随所でプレイヤーの怒りゲージを溜めてくれる。そもそも魔法の威力を設定していなかった貝獣物語に比べれば遥かに良くなっている事は確かだが…まだまだ調整不足だと感じる作品ですね(´Д`|||)

あと、前述の短所欄には挙げていませんが、地味に進行フラグが分かりにくい所も難点です。これらの要素で当時クリア出来た人は少数なんじゃないかと思います。「助っ人システム」は貝獣物語に無かった要素ですが、後に発売される「大貝獣物語」でも採用されており、そのベースとなった作品と言えるのではないでしょうか。本作のジロキチはメンドくさいだけのシステムでしたが、助っ人システムそのものは良い試みだったと思います。

さてストーリー面はというと、時代劇的なRPG?と思わせて…実はSFチックな話となっています。最強武器に至ってはレーザーソード。それまでは刀だったのに…とはいえ、ファミコンらしく描写に乏しいので、正直心に訴えかけるシーンはありません。「魔界衆」に対抗するレジスタンス的存在のリーダー「尾張入道」も、序盤に出てきて以来、忘れた頃の終盤に現れ死亡するという…「この人はなんだったの?仕事してたの?」と思ってしまう。あと、短所欄でも前述しましたが、最後の「町全滅イベント」はやりすぎで必要性は無いと思います。薩摩の町なんて2回滅びるという悲しすぎる展開に…大貝獣物語1・2といい、バースデイは悲しい展開が好きなのかな?
とはいえ、エンディングで主人公が過去に戻ってあるべき歴史に戻すということなので、一応ハッピーエンドと言えるのかもしれない。


さばのすけも人間に戻れたらしいですが…どうみても戻れてない。元々人間離れしてた姿だった…というオチのつもりなんだろうか?(´▽`;)

あとは本作中盤でサメを「宇宙船に乗せてあげるから、向こう岸まで送って」と騙す所なんかはちょっと心に響くモノがありましたね。送った先で「のせて のせて」って純粋にお願いしてるサメに哀愁を感じた…個人的には罪悪感が凄い(´Д`|||)


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