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新約ラストバイブル2 始まりの福音 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★ゲーム性の悪かった所が改善(前作比)
  • ボスは撃破するだけで魔獣図鑑に登録される様になった。(前作はエンロールが成功するまで本気で攻められなかった)
  • 前作では「ストーリー進行で出遭えなくなるザコ敵」が一部いて、タイミングを逃すと登録不可となっていたが、本作は後半に救済処置がある。
  • ゾンビ魔獣の材料はダンジョンで入手するだけではなく、特定のザコがドロップする様にもなった。
  • 以上の通り、図鑑放置でエンディングまで行ったとしても後でゆっくり埋める事が可能になっている。
  • 更に道具の所持限界数が1.5倍になった。預り所に至っては3倍になった。
★ゲームバランスの改善
  • 前作は「運と力を上げてクリティカル無双」が鉄板だったが、最大MP依存で威力が上がる必殺技が追加され、育成方針の選択肢が増加した。
  • 「素早さ+50」等の強力な効果を持つアクセが新登場。これで能力値はある程度調節が可能になり、魔獣の存在意義も増した。

短所(Bad point)

★不便な点が変わっていない
  • 移動速度は相変わらず遅い。
  • メッセージ送りは相変わらずAボタンでしか出来ない為、移動中は回復魔法を連打してしまうリスクがそのまま。
  • ボタンレスポンスが相変わらず悪く、微妙に素早い操作が出来ない。
  • 本シリーズは単純なベタ移植に留まっているのか、今後もこの手の期待は難しそう。

感想(Comment)

本作は新約ラストバイブルの2作目で、元々は2008年にガラケー向けに配信され、本作は2022年にswitchで配信された移植版になります。

ゲームシステムは良くも悪くも前作のままで遊びやすいです。なので特に語る事もありません( 'Д';)
長所欄に書いた通り、細かい所で改善されているのは良い仕事してますねヽ(*'▽')ノ

キャッチコピーは「少年よ、世界を照らす光となれ。絶望に覆われた大地に今、始まりの福音が鳴り響く」
いかにもファンタジーって感じ(´▽`;)

ストーリーとしては前作とは別の星「ホルス」が舞台となっており「世界中に不治の伝染病が蔓延、狂王カインが圧政を敷いている、10年前にカインが魔獣を召喚して世界中がヤバイ」という色々な意味で絶望的な世界となっています。

そんな伝染病に罹ってしまった両親と妹で田舎の一軒家で暮らしていた主人公だったが、そこに「笛吹き」と呼ばれる魔獣が襲ってきて全員惨殺されてしまうという衝撃的なシーンから始まります。

突如現れた記憶喪失の女性「ミストラ」から魔獣召喚COMPを受け取り、笛吹きと狂王カインへの復讐の旅が始まります。
そんな旅の中で、濃いキャラの面々と出会っていきます。その中でも一番濃いのは…

どこか和風なキャラ「独眼流のアイン」。ピンチな時にいつも時代劇っぽい口上で登場して助けてくれます。
この世界に日本的な国は無いんだけどドコから来たんだこの漢は('Д')

そのアインの部下である弱気キャラな「狂王軍の福音の子」レオンが同行し、その後は「聖王軍の福音の子」聖女ルナが加わります。
この子もまた「表面上は立場的に大人しくしてるけど、実は好戦的でドス持ったお転婆娘」と濃いキャラしています。

前作のアリスもそうだったけど、ラストバイブルの女性は強気だなぁw

他にもメインシナリオには関わらないけど、戦隊ヒーローみたいな面白い人達もいます。

旅の目的も世界も悲壮感に包まれてはいるけど、人々は強く生きている感じしますね。あんまり暗い雰囲気ではなく、楽しく旅が出来ている感じでした。
そう、狂王カインを倒すまでは…。


実のところ、カインが圧政を敷いていた理由は「伝染病の薬を開発する為」で、私利私欲で動いていたワケではありませんでした。
魔獣を召喚していたのは、圧政に不満を抱いた民衆の一人に妻を殺され、半ば狂ってしまったという事情がありました。やりきれないな…( 'Д';)

カインが倒れても世界は変わる事なく絶望に包まれる中、魔王サタンと大天使ルシファーが現れ、それぞれが人間に仇なす様になったり、
伝染病の薬はまだ「痛みを和らげるが認知症みたいになってしまう」程度にしか開発されておらず、民衆は選択を迫られていたりと現代社会を思わせるような辛い状況になっています

道中のイベントでは「末期症状が出ている老人を天使から助けたが、後に痛みに耐えかねて自殺」してしまったり「悪魔に命を弄ばれているカップルを救ったが女性の方は助ける事が出来ず、男性の方は後に絶望感に耐えかねて自殺」してしまったり…とにかく鬱な状況が続きます。


その後サタンとルシファーを倒し…メガテンシリーズならラスボスクラスな方達がこんな情けない断末魔で中ボスで良いのかコレ?w

更に家族の仇である笛吹きも倒すという所で恩人ミストラが登場し、記憶が戻ったとの事で「笛吹きこそが世界の王」等と宣ってセルフコンバック(合成)し、新たな神が登場。更に蘇生させたサタンとルシファーも合成してメタトロンが誕生します。神話に詳しくないけど、そういう存在なの( °o°)?

そうしてこの新たな神は月を落としてこのホルスという星を終わらせるとして月落としの準備に入ります。シャア・アズナブルもビックリなスケール('Д')

更に心身共に大きな支柱だったアインが主人公達を庇って死亡。
そんな絶望的な状況で長らく逃げていた弱気君のレオンが覚醒して戻ってくるシーンは胸熱でしたね。

杖振るか通常攻撃でもするしかなかった子がこんなに強くなって…(ノ´ω`)
逆にルナがそんな役割に追いやられるほどw

ここで前作でも登場した大魔導士エイボンの力を借り、主人公は神に等しい存在「適格者」である事を知り、フォースの力に目覚め、方舟で月面に乗り込んで深層部である「地獄」に到着。地獄って月にあるのか…('Д';)

ココがまた悲壮感漂うBGMと雰囲気で、精神的にクルんですよね…

「苦しひ…助けて…」がマイブームになりそう(不謹慎)

そうして辿り着いた地獄の底で神となった笛吹きと対決。これがまたメチャクチャ強いんです…なのにBGMが教会で流れるような穏やかな曲なのが印象的。
何とか辛勝すると、笛吹きの過去を知る事になります。「実は幼い時に生き別れしたレオンの双子の兄で、両親から虐待を受け瀕死で捨てられた所を神によって魔獣に変えられていた存在」という事を知る。つまりこの笛吹きも運命に弄ばれた被害者で、親がクズすぎて教育を受けていないからまともなモラルが無く、子供を攫って食べていたという事が分かる。

そこで出る選択肢。
ここで許すとhappy happy ENDという名のBADEND。そして激強ラスボスと再戦。

普通のRPGだったら「許して奇跡が起こってハッピーエンド」でしょう!?
そこを現実から目を背けず「殺す」事を選ばせるとは…重いぜ!この7歳以上対象のゲームは!( 'Д';)
ただ僕はもう良い歳したおじさんなので、こういうの嫌いじゃないです。無味無臭なRPGよりも記憶と心に残る。

そしてレオンとルナを月から脱出させ、月深部にフォースの力を流し込んで月を破壊。命を賭して世界を救った…

そして転生した先がまさかの前作。つまり本作と前作の主人公は魂が同一人物という事に。なるほどこう繋がるのか…。
ある意味「2→1」とプレイするのも一興かもしれませんね。

大分端折りましたが大まかなストーリーでした。シリーズファンでなくとも楽しめると思います!

おまけ

一方クリア後に行ける裏ダンジョンは大分はっちゃけた感じになっています。

ドラクエ3すぎるww

このボスもそうですが本作にはクトゥルフ神話も多く組み込まれてるみたいですね。全く分からないけど機会があったら調べてみたいな(*´ω`*)


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