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スーパーロボット大戦DD / レビュー(ネタバレ含む)

記入日：2023/9/12

長所(Good point)

★原作シリーズさながらのクオリティ

スマホといえど、そこそこ広大なMAPで戦い、長大なクロスオーバーストーリー、戦闘シーンも現行スパロボに迫る迫力とクオリティを持っている。 但しスパロボしてるのはガワだけで、細かい点で残念な所が散見される。詳しくは後述。

★主人公がヒーロー

本作の主人公はスパロボシリーズでは初の「自身が20m級のロボット的存在へ変身して戦う」というウルトラマンの様な設定となっている。 管理人的はヒーロー大好き人間の為、今後のスパロボにヒーローが絡んでくるのではないかと期待を持たせてくれる。(本当は人間サイズのヒーローが好きなので特撮大戦を作ってほしいが…贅沢はいうまい)) また、その流れを汲んでの事か、本作ではまさかのデビルマンが参戦している。良くも悪くもロボット大戦と言えない領域にまで来ている。

短所(Bad point)

★版権BGMが一切無い

スパロボの魅力とも言える原作曲が一切収録されていない。これまででこんな采配をされたのは「スパロボ学園」くらいだと思うが、BGMが無いだけで想像以上に物足りない内容になってしまっている また、ライバル同士の戦闘等で現れるハズの特殊セリフは一切無い模様。というより収録セリフ自体が少ない。容量節約を狙っての一面もあるとは思うが…。 一応期間イベントでは版権曲が流れるようになった。但しあくまでそのイベントステージ曲となっているだけで戦闘する度に流れるワケではない。(2019.11.20追記)

★戦略性が薄い

キャラの強さはほぼ課金要素で決まる。ガチャ産のユニット(メイン、サブ必殺技2枚、サブユニット4枚)とユニットを崩して作るアビリティ、排出時に得られるオーブ等。更にユニットは同機を重ねて強化する事で凸る事もできる為、極めると思うと結構なリアルマネーが必要。 移動力や射程で一方的に攻撃する事はほぼ不可能で、精神コマンドの使用回数が少ない為、いかに戦略を巡らせようと攻防値が低ければ何もできない。 とはいえイベント毎にSSR+を作ったり無課金の範囲内でガチャもそれなりに回せる。ストーリーを追うだけなら問題はない。

★全体的に重い

ロースペックな環境だとあらゆる初回ローディングで10秒程固まる。それなりのスペックを持ったスマホが必須。 凝っている戦闘シーンが重い事は納得が行くが、全体的に重いのは何故？と言いたくなる。 この重い中で「強化⇔限界突破」はその都度繰り返させるので非常に手間。限界突破素材も潤沢になった今、一気にLv100まで限界突破ボタンを追加しても良いと思うのだが…

感想(Comment)

スマホで原作さながらのまっとうな戦略シミュレーションが遊べる！という鳴り物入りでリリースされたスマホ版スーパーロボット大戦。DDは「ディメンションドライバー」の略で、キャッチコピーは「鋼の強者達よ、次元を超えて走れ」。

従来のスパロボ同様、見下ろし型の戦略MAPにグリグリ動く戦闘シーンも採用しており、現存のスパロボと一見遜色ないと言える出来です。

ただ、スパロボフリークとしては以下の様な問題点が散見されます。

• 戦力は機体とパイロットの能力数値で殆どが決まり、戦略はほぼ介在しない。ガチャを回して強くしてガチンコするゲームです。
• 但し上級クエになると回避特化やデバフ無効ユニットを育成した上で戦略的に動かす必要がある。そういう意味では上級者は有効な編成をした上で攻略を考える戦略性はある。
• 技は予め決められた通常技とパーツによって着脱可能な必殺技しか使用できない。スパロボ原作では一機につき多くの技があるだけに物足りない。
• 精神コマンドが基本的に1種1～2回しか使えない。将来的には3種使える様になるが、いずれにせよ原作の様に戦略に影響する程バンバン使えるワケではなく、戦略のガチンコ化につながっている。
• 殆どのボスにはブレイクゲージが設定されている(これをゼロにするまではHPを殆ど減らせない)。このゲージを削るには弱点属性による攻撃が不可欠な為、ボスに合わせて編成しなければいけない手間がある。但し相当な実力差があるのならブレイク前に破壊する事も一応可能。
• 版権曲がほぼ無い。戦闘に入ってもMAP曲そのまま。スパロボとしてはかなり盛り上がりに欠ける。

無課金でもそれなりにガチャを回せるし、イベントでSSR+ユニットを作る事も可能な為、ストーリーはオート戦闘でも十分追えると思います。
但し育成していないユニットが強制出撃すると、そのユニットを嫌々強化する必要がある。
オートだと「ザコに必殺技を撃つ」「精神コマンドをしないor変なタイミングで使う」等の問題がある為、上級クエでは手動でやる余地もあります。
ただいずれにせよ戦闘で版権曲が流れないのが盛り上がりに大きく欠ける為、個人的には戦略パートで面白いとは思えないですね。

ではドコに面白さを見出すのか？と言われれば主にストーリーだと思います。

本作は原作同様、版権作品によるクロスオーバーなストーリーと、バストアップによる会話シーンもある為、現存のシリーズと遜色ありません。

本作オリジナルのキャラもおり、これがスパロボ初の巨大ヒーローとなっています。

魔装機神Fのラスボスもウルトラマン的存在だったりしたけど、ついに主人公がロボットでなくなるとは…。
管理人的にはヒーロー＞ロボットな嗜好なのでこれには歓喜です。
正確には仮面ライダー等の人間サイズヒーローファンなんですが…デビルマンが許されてるならライダー的なのも出して欲しかったな( 'Д'；)

このディーダリオン(ディド)はDT乗りである数人の女性達と敵であるアンギルオンと闘い、開始早々にそれぞれが別次元に飛ばされます。
平行世界(序章ワールド1～6)をプレイヤーがそれぞれ進め、第1章で合流という流れ。ちょっとライブアライブっぽいですね(*´ω｀*)
多すぎる参戦作品を並行世界で分けた方がクロスオーバーストーリーを考えやすいんでしょうね。こうでもしないと全ての作品を生かしきれないのも分かる。

前述した通りストーリーは無課金でも十分追えるので、興味があればプレイしてみるのも良いと思いますヽ(*'▽')ﾉ


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