獅子王の伝説 / レビュー(ネタバレ含む)
更新日:2021/2/28 Ver1.10g長所(Good point)
★時短クリア可能 |
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★基本無料で完全クリア可能 |
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短所(Bad point)
★鬱END |
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感想(Comment)
本作はケムコとヒットポイントの2社タッグによる作品となっている短編RPGです。同ジャンルの第1弾として開発されており、シリーズ単位でのキャッチコピーは「クリアのよろこびは、すべてのひとに」。本作としてのキャッチコピーは「予言された滅びに、立ち向かえ」「つまづかない、迷わない、快適な冒険を」。同じケムコ作品RPGのドラゴンラピスもそうでしたが、マップ機能に目的地までのガイド機能など、親切すぎる内容でまさに「快適な冒険」なのが光ってますね。
この時短RPGが開発された経緯は、インタビュー記事によると…
- スマホという誰もが持つハードで、かつて時間を忘れてのめりこんだゲームへの郷愁を感じてもらいたい
- 短く終われるもの(2~4時間でクリア出来る)
- きちんとRPGができるもの
- やろうと思えば量産も可能なもの
ただ短いだけの作品は数多あるけど、手を抜いたシンプルさはありませんでした。戦闘はスキル(必殺技)の特性を掴んで進めないとクリア出来ない戦略性を確保しているし、ストーリーもいわゆる鬱ENDではあるけど、心に残る内容になっています。例えるならエストポリス伝記シリーズに通ずる感じ。
世界を救うため、主人公達の中から1人生贄が必要と分かり、真っ先に自らがかって出る主人公。
仲間達は旅立ちの際に、大切な人たちに戻ると約束していた。主人公だけはこうなる事を予測しており、母に戻ると約束していなかった。(DQタイプの主人公で、喋らないからというのは言いっこ無しで…)
これまで、慈愛を司る魔女だけはその未来を読んでおり、主人公の事を悲しくも誇り高い獅子王だと評価していた。
ただ犠牲になるのは悲しすぎる。せめて大事な人の所に戻れるようにと魔女は主人公を蝶の姿に変え、母の元に戻ってEND。
母もそれに気づいているのが何とも涙を誘う。主人公にとって、この「慈愛」は本当に良かったのかどうか…色々考えさせられますが、普通なハッピーエンドではここまで心には残らないと思います。
裏技欄に記載しましたが、引継ぎプレイが可能な為、この未来を知った状況で2週目を走るとまた色々と思う所があって良いですね。せっかくだからマルチエンド方式にしてもらえたらもっと良かったと思いますが。(Lv99にしてラスボスに挑んだりしてみましたが、特に変わりませんでした)
今のご時世、時短でシステム的に面白い、やりこみRPGやローグライクといった作品が多く出ていますが、やはりRPGとは心に残るシナリオがあるかどうかが重要だと思っているので、こういった作品は良いと思いますね。第二弾が2021年現在、すでにリリースされているとの事なので、今後も注目していきたいシリーズですね!
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