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アークザラッドR / レビュー(ネタバレ含む)

更新日:2021.7.15 メインストーリー全クリア済
(本作は2021.6.30をもってサービス終了)

長所(Good point)

★メインストーリーが面白い
  • 原作(アークザラッド2)の10年後という設定で、シリーズキャラもほぼ全て登場する為、シリーズファンには嬉しい内容となっている。
  • 主人公、ヒロインを始めとしたオリジナルキャラも多く、ストーリーを盛り上げてくれる。
  • 「時渡りであるヒロインが迎えた未来の内容」「敵である『黒騎士』が死んだハズの勇者アークの姿で固有魔法を使ってくる」等、気になる複線を多く張っており、ストーリーに引力がある。
★戦略性が高い
  • 戦闘システムはアークザラッドらしさを残しつつ、オートスキルという周囲のキャラへのバフ・デバフ要素を設けた事で編成や陣形の重要度が飛躍的に増している。
  • その一方で、キャラ性能の格差が大きくなってしまっている。殆どのキャラは有用性が低く永遠に出番がない状況も。

短所(Bad point)

★バッテリー消費量が尋常じゃない
  • 従来のゲームアプリに比べ、3倍以上の速さでバッテリーが消耗し、スマホの発熱量も凄まじい。
  • 攻略サイトでは「充電しながらプレイする事は避けた方が良い」と記されている程。
  • 管理人のXperiaZ3は90分も遊ぶとバッテリー切れを起こす。充電しながら遊ぶ事も避けている為、実際連続プレイは出来ない作品となっている。
  • メモリも多く食っているのか、長時間遊ぶと強制終了やフリーズを起こす等、ゲームアプリとしてはかなり重い部類。
★周回プレイで時間がかかる
  • 本作は強くなる為に同じダンジョンを何度もクリアして素材を集める必要がある為、おのずとルーチンプレイとなって時間がかかる。
  • 戦力があるなら戦闘をオートモードにする事でかなりの短縮が可能だが、それでもクエスト選択等でポチポチ押す必要はあり、全体的に長く手間が生じる。
  • 実例を挙げると、1人のキャラを覚醒させるのに覚醒ダンジョンを555回クリアする必要があり、オートモードで進行させても実質14時間かかると言われている。装備作成等の他の強化要素も含めると更にかかる。
  • 今後のアップデートで戦闘自体スキップ可能にするか、素材がより多く手に入る極難ダンジョンを設ける等の采配を期待したい。
  • 追記:度重なるアプデで倍速モードとスキルエフェクトONOFF切り替えが可能になり、かなり快適になった。
★各素材集めが難航する
  • 前述の通り、素材集めに時間がかかる事もさる事ながら、各素材は各曜日ダンジョンでしか入手できない。
  • しかもその各曜日には土日は含まれていない(土日は財宝ダンジョンのみ)。実質平日に多大な時間を費やす必要があり、社会人にそんな時間があるのか!?と問い詰めたくもなる。後日のアップデートで土日は覚醒素材に限り全色解放となった。
  • 追記:こちらも2021年頃には育成・装備素材共に集めやすくなった。

感想(Comment)

記載日:2018.9.27/メインストーリー現在配信分全クリ状態
プレイステーション黎明期の名作にしてキラータイトルとしても名高いアークザラッドシリーズの最新作。ナンバリングタイトルとしては最終作となった「3」が1999年発売だった為、19年の時を経て登場した正統続編という事になる。本作の開発はアークシリーズを手掛けたスタッフが多く関わっているとの事で、原作を大事にしている造りである事も感じられる。

アークシリーズでは最も知名度がある「2」から換算すると10年後の世界を描いており「3」からは7年後という事になる。主人公&ヒロインを始めとしたニューフェイスも多く登場する他、過去シリーズに登場したキャラがより成長した姿を見せてくれる。軍事大国として弾圧を始めたアルディア国に対し、反政府軍として戦うのが主なストーリーとなっているが、チンピラ同然だったトッシュはスメリアの実質トップになっていたり、タダの1ハンターだったエルクは艦隊指揮を行う程、反政府軍をまとめあげている。

凄い成長っぷりだ(゚д゚)
「3」のキャラも現状はアレクとシェリルだけは登場している…が、両名とも何故か帝国兵士となっている(原作ではハンター)。時渡りであるミズハが起こした歴史改変の影響なのか、そもそも「3」と世界地図が大きく違う為「3」は正史から外されたのかもしれない。

それはともかくとして、主人公「ハルト」は有能なハンターではあるがかつて姉を失った悲しみから、死に場所を求めて危険な仕事を請け続ける男という設定。ヒロイン「ミズハ」は破滅を迎えた未来を変える為に過去からやってきた「時渡り」で、ややDQNな娘。ミズハの「未来からやってきた」という情報の信憑性を探りつつ、護衛もするというサニアからの依頼をこなす流れになっている。

この後、無神経に出て敵に見つかるミズハ。大体の場合「ミズハが考え無しに動いて迷惑をかけ、ハルトが『仕事だからな』と状況をフォローする」という流れが多い(´▽`;)
ミズハは全ての人を疑って傍若無人な発言も多く、DQNすぎてややイライラするが、ハルトにだけは何故か絶大な信頼を向けているのが微笑ましい。未来でハルトに助けられていたからという事らしいが、そこでのハルトはもっと優しかった…という。どのくらい未来から来たのか?興味は尽きないが現時点では分からず。
それでもトッシュの「アークが命を賭けて守った世界を平和にする為、戦争を回避してより良い未来を築きたい」という心に触れてからは、かなり他人の心を慮るようになったように感じます。そういった精神的成長を感じさせるのも良いですね。

もう一方で興味があるのは宿敵枠として度々登場する「黒騎士」の存在。ミズハ曰く、未来にも現れては残虐の限りを尽くしたとの事だが、何故この現代にも現れたのかは謎に包まれている。アルディアに付いてハルト達に敵対するが、その姿とスキルは…

どうみてもアークやん(゚д゚;) 何かに乗っ取られているようだが詳細は不明。アークもこうして現れたという事はククルも後々出てくるのかな…?

ゲームシステムの方はというと、まず全体的に重いです。管理人は色々なゲームアプリで遊んできましたが、ただプレイするだけでスマホが熱くなったのは本作で初めてです(´Д`|||) 一部の技は3Dアニメっぽく演出が成されますが、黒騎士のバーングラウンドでは2回もフリーズしました。育成に時間がかかる所も難点ですが、他はよく出来てると思います。無課金でも十分遊べる所も素晴らしい。
戦闘はアークシリーズの内容を踏襲しており、戦略性も十分高いと思います。

デバッファーとタンクで敵を集めて、アタッカーの広範囲スキルで一掃!原作(アーク2)は単純に強いヤツを5人用意すれば無双出来たモンですが、本作は割と油断出来ない造りになってます。
後、各キャラは過去作同様に、行動開始時・攻撃時・被弾時にセリフを喋ります。それ自体は良いと思うんですが以下の様な突っ込み所が散見されます。

BGMも個人的にちょっと残念かな?前作曲のアレンジが多く用いられてますが、アレンジしすぎてイントロしか空気が残っていないカンジ。原曲が良すぎて、どうしても比較しちゃう所はありますが…いっそFFRKやロマサガRSみたいに原作曲をチラホラ出してくれた方が嬉しかったかも。

総評としては「重い&育成に長時間かかる」以外は面白く、無課金プレイも十分可能だと思います。現状は覚醒まで行かなくても十分ストーリーを追えるし、アークザラッドファンなら是非遊んでほしい作品ですね(^o^)

追記
2021.6.30をもってサービス終了。以下覚えてる範囲でメインストーリーメモ。(じっくり読んだワケではないので理解が異なっていたらすいません)

[冒頭]
アーク2のエンディングで起こってしまった大災厄から10年。激減してしまった人類は復興に向けて平和に力強く生きていた。
ミルマーナ自警団の一人で主人公のハルトは大災厄で姉を失い、無気力になりながらもその力を必要とされ、戦闘要員として平和を守る日々を送っていた。そんな中、突如未来からやってきた時渡りの少女ミズハが現れ、アルディア帝国を止めなくては人類がヤバイと告げられる。
ミズハにとってハルトは未来で世話になった恩人であり心底信頼している為、現在のハルトに護衛を依頼。各地の英雄に接触してはアルディアの危険性を警告しに各国へと赴くになるのだった。

[中盤]
スメリアの将軍として実質トップとなったトッシュ、アルディアに対するレジスタンス「アークス」の要となっているポコやリーザ、そして何年も前からアルディアの危険性を察知し、水面下で戦力を集めていた戦闘集団「炎の盾」のエルク等に出会い、各々の戦いを進める形で力を結集していった。

英雄達は大災厄による責任を感じていたり、周りの英雄に対する風当たりが強かったりと辛い立場ではあったが、ミズハの強い前向きな姿勢に心を動かされ、ハルトもまた振り回されてばかりで苦労しつつも姉を失った空虚から少しずつ救われていく。
そうして戦力が集まり「炎の盾」としてレジスタンスが結集し、帝国へと攻め入る事となった。

エルクが総指揮を取り、艦隊戦で陽動を行い、ハルト達が小型飛空艇で本丸に乗り込んでボスを倒すという流れ。エルクも途中から指揮をリーザに譲り、自身も要塞へと突入。
ハルト・ミズハ・エルク・トッシュの四人は皇帝クロイツの元へと到着。

クロイツは「精霊を力を得た英雄達こそが大災厄を招いた張本人。優れた者が統率すれば人類は進んでいける」とこれまで力で各国を統率していた理由を語るが、エルク達はそんなやり方を認めず「人それぞれが持つ力を信じれば人類そのものが強くなっていける」とアークから引き継いだ思いを語る。
結局思いは平行線で戦う事となってしまい、クロイツを撃破する事となるが、同時にアークの姿をした男「黒騎士」が出現。

これらの事態はかつて宇宙からやってきて労働力として人間を作り出した創造主が暗躍してきた結果だという事を知る。
創造主は精霊の力を使役出来なかった為、アークとククルを蘇生させ、乗っ取って黒騎士となる事でそれを可能にしていた。(アークはワイトの血も引いている関係で、ククル同様に時渡りすらも可能になっている)
ハルト達は一転危機に陥るが、ミズハの時渡りの力を必死に解放し、何とか窮地を脱するのだった。
※この創造主は歴史の改竄をし続けていることから、ハルト達は「改竄者」と呼ぶようになります。

[後半]
過去のトウヴィルに跳んだハルトとミズハは、これから勇者になっていくアークを目の当たりにする(1の冒頭シーン)。改竄者はこの時のアークに「種」を仕込んでおり、未来で操りやすくしていた事を知る。過去のアークに種を植え付けて成長させないと、高い精神力を持つアークを乗っ取る事が出来なかったらしい。
その時の黒騎士と対峙するもハルトは敗北してしまい、ミズハは現代へと時渡り。ゴーゲンと相談した結果、精霊の鏡に5精霊の力を集めて疑似的にアークと同じ力を得る事で黒騎士を倒す事になる。
精霊を起こすには各属性の巫女が計5人必要だったが、各地を巡って何とか巫女の協力を得て精霊と契約に成功。過去の世界で黒騎士の撃破に成功し、アークへの種の植え付けは成功した。
しかし、それら一連の時渡り連発により、ミズハの肉体と精神は限界を迎えようとしていた。

未来でハルトを失った事のあるミズハは己の身体を顧みずに頑張っていた事を知り、ハルトは衝撃を受ける。
(冒頭ではDQNっぷりが目につく娘だったけど、ここまで一途にハルトの事を想って行動するのは涙せずにいられない。未来のハルトは遥かに年上で、恋愛対象とかではないらしいが強くて優しいナイスガイだったらしい。ここまでの信頼関係になる未来ハルトとはどんな男だったのか…そのエピソードを僕は観れてませんが興味ありますね)

[終盤]
過去の改竄者は撃破し、黒騎士は歴史から消失していたが、代わりにククルを主に操作して「黒聖母」として暗躍させており、現代の改竄者は依然として存在していた。
改竄者は3000年前の英雄を蘇らせ、強力関係とする事で駒としていた。
現代に戻ってきたハルト達は苦戦しつつもアークとククルの復活に成功。改竄者は遥か昔に宇宙からやってきた人類の創造主である事を知るが、だからといって黙って支配されるワケにはいかない。全員の力を結集して再度撃破したかに思えたが…宇宙に広がる仲間達を呼び寄せており、大勢の改竄者(と同レベルの存在)が飛来してくる。アーク達は再度人類を守る為に立ち上がるのだった。真の戦いはこれからだ!

という所でおしまい。ベタすぎるほどの打ち切りエンドでしたね…。終盤の盛り上がりやアークザラッドファンにとっては嬉しいキャラストーリーの数々など、なんだかんだで面白い作品だったと思います。それだけにこういう終わり方は残念…(´ω`;)

いずれアークRの続編のリリースを期待したいですが、売上的に厳しいかな…?


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