ゲームの里

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MOTHER2 ギーグの逆襲(SFC) / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★面倒な部分を極力省いた設計
  • シンボルエンカウント方式を採用している為、その気になれば殆どの戦闘をスルー可能
  • ボスの経験値が高く設定されている為、足を止めてのレベル上げは行わなくとも何とかなるバランス
  • 弱すぎる敵と接触した場合は戦闘に入らず一瞬で勝利する様になっている。通称「戦闘スキップ」
  • レトロRPGにありがちな「同じ場所を往復させられる」事はない。一応グレートフルデッドの谷やウィンターズはそれに該当するが、ショートカットが出来る様になっている等工夫が見られる。
★ユニークなテキスト
  • RPGの町人といえば町の名前や先の情報等、聞いてて面白い内容は少ない場合が多いが、本作の町人はユニークな発言内容が多く、つい全員に話したくなる魅力がある。
  • 前作はテキスト面でのストーリー説明が少なく、やや状況理解が難しい作品だったが、本作はその点は改良されている。
  • サターンバレーやグミ族の村ではコーヒーを飲む事で主人公の心理描写的な文面がノベルゲームの様に画面いっぱいに流れる。
★唯一無二な戦闘システム
  • HPはドラムロールの様な表示がされており、ダメージを受けるとロールしてじょじょにHPが減る描写となる。例えばHP300で500ダメージを受ければ従来のRPGでは即死だが、HP300からゼロに向かってじょじょに減っていく為、ゼロになるまでに回復を入れたり戦闘終了すれば即死せずに済む。
  • 死亡と同時に大爆発を起こして全体に即死級の大ダメージを与えてくるザコ敵もいるが、このシステムのおかげで最後にトドメをさせば実際に大ダメージを追わずに済む様になっている。
  • 後半ともなるとHPが高いだけにロールしてる時間が長くなる為、コマンド入力や文字送りを速くすればガラフ状態でゴリ押し出来る事も。
  • 他にも自パーティが敵に対して強すぎる場合、戦闘画面に移行せずに即勝利扱いになる仕組みもあり、時短に繋がっている。
★ユニークなグッズが多い
  • グッズ総数は脅威の250種。
  • 中には「ものさし」や「ぶんどき」といったムダな物も存在しており、良い意味で色々あって飽きない。
  • ジェフしか使えない機械グッズも多く、必中拡散ダメージが強力なスーパーバズーカ、ボスすらも一撃で倒せてしまうペンシルロケット等、前作に比べて立場を爆上げしている物もある。
  • 全てのグッズには説明文があり、単純な効果説明に留まらず面白い文章も含んでいる。所謂フレーバーテキスト。

短所(Bad point)

★グッズが溢れがち
  • 装備を含めて一人あたり14個までしか持てず、イベントアイテムも地味に多い為、グッズが溢れる事が多い。
  • 特に「キャッシュカード、おとのいし、じゅしんでんわ」は預けられない上に仲間に渡す事も出来ず、最後まで枠を食う事になる。
  • 一部非売品は処分出来ない仕様で、ジェフの型落ち装備なども含まれる為、理不尽に預り所を食いつぶすグッズもある。
  • 仲間が増えれば大分緩和されるし預り所には36個預けられる為、上手くやれば問題は無いのだが、ペンシルロケット等の強力な消費グッズが多いのも相まって常時溢れがちになる。
★取返しの付かない要素がある
  • プーの唯一の武器である「おうじゃのつるぎ」は後半のダンジョンで出現する「スーパースターマン」が1/128の確率で落とすというエグい設定で、しかも現地のボスを倒してしまうとこのザコは二度と出現しない。
  • マジカントクリアと同時に主人公が大幅に強化されるイベントが発生するが、最大PPが爆上がりするにはレベルアップを挟まないといけない為、このタイミングですでにLv99だった場合は強化内容の恩恵が半減してしまう。上述の王者の剣を入手しようと頑張ってLv99になってしまっていたプレイヤーが一定数いた。
  • ラスダン入口はラストセーブポイントとなっているが、ココでセーブしてしまうと二度と出る事が出来ない。
  • いずれも後半~終盤の内容というのが残酷。完璧主義な人ならココでやり直しとなってしまい辛い事となってしまう。
★プレイヤーによっては拒否反応が出るシナリオ
  • 意味不明な発言をする町人が多くいる「ムーンサイド」や、気味の悪い宗教団体「ハッピーハッピー教」、四肢をちぎられるプーの修行、そして最後は魂をロボットに移してタイムスリップ、サイコなラスボスの存在等、子供プレイヤーは怖くて泣いちゃったというエピソードも見られる。
  • 冒頭から出現する悪友のポーキーが何の前触れもなく主人公達に敵対するようになる。これについての背景描写に乏しい。
  • ただ「描写に乏しくプレイヤーに想像を委ねる」という作風は本シリーズらしいとも言える。一応小説等の別メディアで補完出来る部分もある。

感想(Comment)

前作発売から5年後。その作風を引き継いで、引き続き糸井重里氏がシナリオを担当して開発されたRPGです。(シナリオ自体は前作とは関係ありません)
当時本作のCMはゲーム内容には全く触れず、SMAPのキムタク主演で喫茶店内で複数人が「ま~ざつ~♪ま~ざつ~♪」と歌うキャッチーな内容だったり、ゲーム雑誌でも結構な枠をもって宣伝していた事もあり、知名度はそりゃ凄いものでした。ゲームやる人なら大抵プレイ経験があるんじゃないかと思います。
↓当時の販促頁

キャッチコピーは「大人も子供も、おねーさんも」 万人が楽しめる内容である事を謡っていますね。実際そういう面もあると思います。
本作を遊んでから前作に興味を持ち、遡って遊んだという人も多いんじゃないでしょうか。何を隠そう僕がその一人ですw

ゲームシステムは全体的に良く出来ており、開発に5年かけただけあるな…と思える丁寧な造りです。
5年と言っても紆余曲折あったようで、4年間の開発で行き詰っていた所に開発を手掛けたHAL研究所の岩田聡氏は「今あるモノを活かしながら手直ししていくと完成に2年掛かります。イチから造り直して良いのであれば半年でやります」的な事を言って開発を請け負い、宣言通りに半年で大半が完成、更に半年で完成まで持って行ったと言われている。

小ネタ裏技欄を見ると分かる通り、バグ技はそれなりにあるものの、普通にプレイする分には分からないし問題ないレベルの丁寧さです。移動は従来のRPGによくある「1歩1マス」ではなくドット単位で動ける為、シンボルエンカウントのバック取りを狙ったりとアクションゲームの様な細かさと緊張感があります。
いざ戦闘に入るとドラムロール式のHP表記や、数多くのユニークな状態異常が目を引く。ネス達の特長も立っており、皆それぞれが役に立つのも良く出来ている。

しかし本作一番の特長はやはりシナリオで、印象に残るシーンが多いです。
まず自宅近くに隕石が落ちる所から始まり、それを悪友のポーキーと愛犬チビとで見に行く所から始まります。犬が可愛いんだコレが(*´ω`*)

普通に喋ってるのが気になるw 括弧付きだしテレパシーかな('Д')?

この後、隕石から現れた未来の使者ブンブーンから、後に起こる世界の危機を知らされ、それを阻止出来るのは主人公達4人だと言う。そして世界を救う為の旅に出る…という洋画にありそうな少年の冒険譚が始まります。前作も恐らく似たような趣旨だと思うのですが、こうして描写があると旅の目的も分かりやすくて良いですねヽ(*'▽')ノ

超能力少女として有名なポーラ、PSIは使えないが機械に関しては天才のジェフを仲間に加え、各地を冒険しますが特長的な場所や人物が多く、冒険してる感が凄いですね。

ダイヤモンド発掘の際に出遭う5匹の大モグラは、全員何故か頑なに「自分がNo.3」と自負したり…


サターンバレーでは「どせいさん」という珍しい生き物と遭遇したり…
発する文字も「どせいさん語」と呼ばれる特殊なモノで、由来は糸井重里氏の娘さん(当時4~5才)が書いた文字らしいですね。

そして唐突に迷い込む町「ムーンサイド」では町人の言動がサイコチックでプレイヤーの恐怖感を煽ってきます。


そして最後の仲間であるプーが行う「ムの修行」もトラウマモノ。


そして冒険も佳境に差し迫った頃、主人公の心の世界「マジカント」に辿り着き、自身の過去を垣間見るのですが、セピア色に切ないBGMが相まって泣けるんだこれが(*´ω`*)
チビの子犬時代も可愛くて良いですね(*'▽')


マジカントの経験を経て真の力に覚醒し、能力が爆上がりするのも少年マンガっぽくて良い!
しかし元凶であるギーグの元へ行くには過去へ跳ばなければならず、その為には肉体を捨ててロボットに魂を移さねばならないという展開に…。子供4人が背負うには辛すぎるだろ…これもまた印象に残るシーンですね(?´ω`? )


そしてギーグとポーキーと最後の戦い。ポーキーの小物感と訳分からなさもイラッと来ますが、それ以上にギーグのサイコっぷりと空間に浮かぶ禍々しいような悲しいような顔…怖すぎる('Д')

ただ一戦目のBGMがカッコ良いんですよね。冒頭は緩やかな電子音BGMってカンジなんですが、サビに入ると急にロック調になる。しかし2戦目からは不気味なBGMへ替わってしまうんですが…それも相まってトラウマ感が凄い。子供なら絶対泣いてる(?´ω`? )

絶望的に強いギーグを相手に圧倒されそうになるが、ポーラの祈りが世界に通じ、その力がギーグにダメージを与え始めるが…あと一歩届かない。その時、最後に祈りが届いたのは何とプレイヤー自身で、その想いがギーグを撃破!という流れになりますが、道中でプレイヤーネームの入力が求められたのはこの為だったんだな。と感心(*´ω`*)

平和を取り戻した世界をポーラと巡り、最後はマイホームへと帰ってエンディング。
とはいえ、ギーグ(とポーキー)が起こすハズだった災いを事前に防いだ形となっているので、世界中の人はネス達の偉業は分からないし知る事もないんですよね…報われないけど、身近な人達やわんこだけは知ってくれてたから満足ヽ(*'▽')ノ

最後は各地で撮影した記念写真を見ながらのスタッフロールで、最後はプレイヤーネームで締め。
他にも色々と思い出深いイベントやキャラが盛りだくさんでしたが語り切れませんねw

2022年現在はニンテンドースイッチオンラインに加入すればプレイ出来るので、環境のある方は是非プレイして欲しいですねヽ(*'▽')ノ


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