ライトファンタジー / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★シナリオが地味に良い
|
短所(Bad point)
★戦闘に時間がかかり、難易度も高い
|
★裏技前提の難易度
|
★おつかいイベントが多すぎる
|
感想(Comment)
本作は「ほのぼのとした世界観、不殺」をテーマとしたRPGで、1992年(SFC前半期)に発売された作品です。絵は「デルトラクエスト」等の絵本を描いたはけたれいこ氏が担当しており、ほのぼのとした雰囲気を演出している。道中の村人等をパーティに誘える所も珍しい要素ですね。↓当時の販促頁
キャッチコピーは【スーパーファミコンにお約束やぶりの「ほんわかRPG」登場】
さて、ゲームシステムの出来はというと…ほんわかどころか鬼畜と言って良い難易度になっています。プレイした人達からは「ライトではなくヘビー」と揶揄される程。(本作のライトは光の意味ですが)
具体的には戦闘面で辛い要因が多く、箇条書きにすると以下の様なモノが挙げられます。
- 物理攻撃の命中率が体感で60%程で、敵の能力値が高い上に数が多く、殴り合いは難しい。
- 全体魔法で一掃したいが敵によって耐性が決まっており、良相性であっても命中率は70%程度。
- 主人公と運命の星(強制的に加入した仲間)がやられるとタイトル行き。
- 状態異常を受けて行動不能になり、じわじわとやられる。(死因No.1)
- 物理命中率はLUCK依存の為、中盤で「ねこまんま」を食べる事で改善可能。主人公より遥かに強い魔族にチェーンソーとデビル装備を着ければガチ殴り合いも可能。
- 全体攻撃魔法の命中率は低いが、ゴンゴンとマンモスだけは必中。
- いつ全滅しても良い様にこまめにセーブする。幸い本作はどこでもセーブが可能。
- 状態異常は敵からの魔法射程内に入らないように、横にズレてゴンゴン等で攻撃する。
もう少し戦闘のテンポを良くして、状態異常を防ぐ装備や万能薬的なアイテムを実装すれば良かったんじゃないかと…。
一方ストーリー面はどうかというと「闇の勢力にさらわれた姫を助けるべく、勇者の子孫である主人公が旅に出る」というTHE王道な内容です。ただ主人公が「姫に負ける程、肉体的にも精神的にも弱いヘタレ」という珍設定なのが目を引く。
そんな主人公も、困った人は見過ごせないという優しい心を持っており、勇気を振り絞って困難に立ち向かっていく内に身も心も強くなっていく…という、これまた王道な展開。ただ、道中のシナリオはなかなかシリアスで、笑えない内容も多いです。良くも悪くも心に響きますね。
あと、不殺をテーマとしているだけに、敵を倒しても殺す事は無く、壺に閉じ込めるのも特徴的。
まあこの後、その壺を割ってるんですが…いいのか?(´Д`|||)
こらしめて逃がしてあげてるのかな?
あと、道具を捨てた時は律義に埋めている所もハートフルな要素かな?
所々でイベントシーンは一枚絵が出るのも頑張ってるカンジがしますね。
こうして見ると、中盤まではトルイの方が主人公してたな…。以上の様な絵本チックな内容はほんわかRPGと言えるのかな?
何度も理不尽に全滅したし、酷いゲームだと今でも思いますが、個人的には何か好きなんですよね~(´▽`)
ちなみに、本作の数年後を描いた続編も存在します。本作をクリアした人は是非遊んで頂きたいですね。悪い所は多少改善されているので比較的遊びやすくなってますよ( ̄▽ ̄)b
ライトファンタジー TOPページへ
TOPページへ