エストポリス伝記2 / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★戦略性の高い、奥深い戦闘
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★楽しいダンジョン
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★良質すぎるBGM
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★エンディングが感動的
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短所(Bad point)
★装備の最強コマンドが罠
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★防御コマンドが使いにくい
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★味方が唐突にいなくなる
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★一部強すぎるザコ敵がいる
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感想(Comment)
過去・現在・未来…の三部作で作られる予定だった「エストポリス伝記シリーズ」の過去を司る作品。(未来を司る予定だった「エストポリス伝記3 ルーインチェイサーズ」は諸事情で未発売)人間を滅ぼそうと暗躍する四神を相手に戦う勇者「マキシム」とその仲間達が冒険する物語です。「現在」を司る前作をクリアしたプレイヤーにとっては、マキシムがどのような最後を遂げるのか分かってしまっている、という稀有な状態で始まる本作ですが、そこに至るまでどのような出逢いと冒険があり、四神とどのようなやり取りがあるのか…を追う話と言えますね。
前作もそうでしたが、まずゲームの作りがかなり丁寧です。大きなバグもなく、BGMとストーリーでここまで心に感動を残してくれるRPGはそうありません。これぞRPG!! ただ何故か知名度はかなり低い作品ですね…時代的に良質なSFCソフトがたくさんあったから皆の目に留まらなかった。というのもあるかもしれません。(当時のSFCソフトは平均10000円と高価で、色々買って遊ぶというのも難しかったというのもあります)
そんな名作ではありますが、強いてストーリー面の欠点を挙げるなら前作と違う世界が舞台って事ですかね。前作の世界は「ウエストランド」という全く別の所らしく、本作のエンディングでもそれは明言しています。
しかし飛行船で飛んでもそんな世界は見る影もなく一周してしまいます…別次元にあるとかじゃない限りは納得できない状況。そんな理屈を抜きにしても、せっかくシリーズ物なのだから世界観はリンクしていたら尚良かったと思いますね。
あ、もう一個、個人的に微妙に思う所が…
ムダに四神キャラがデカくなっています。いや、デカくなっているというよりも…
デブになっています。前作の方がMAP上でも戦闘中でもカッコ良かった。神だからこそ人間よりも大きく…とか作り手側の思惑があったのかもしれませんが、個人的には敵も同サイズの方が燃えますね。
とはいえ、そんな細かい事を抜きに考えれば是非万人にオススメしたいRPGですね。特にエンディングの感動度は特筆モノ! BGM効果もさることながら「パパとママ早く帰ってくると良いね…」で涙腺崩壊(´Д`)
前作よりも本作をプレイされている方が何故か多いようです。どっちが先でも構わないと思うので、是非プレイして感動の涙を流してもらいたいですね!
おまけ(前作との矛盾点)
前作は本作の100年後を描いたストーリーで、マキシムの血を引いた少年が、再び四神を相手に戦いを繰り広げる。マキシム達が繰り広げた戦いは「虚空島戦役」と呼ばれ、100年経っても伝説として人々に語り継がれていた…のだが、かなり多くの矛盾点が散見される。それを前作のOPから順にいくつか紹介。
前触れも無く?
虚空島は何の前触れも無く現れたとあるが、虚空島が現れる前に四神(主にガデス)が町を滅ぼしたり、国に宣戦布告したりしている。
四狂神?
「四神」と呼んではいるが、「四狂神」という単語は一切表れていない。個人的には「四狂神」の方が好きでしたが…。また、そこまで「四神」を知り、恐れている民は多く無い。
世界各地から戦士が集まり?
そこまで戦士が集まった描写はない。それどころか「四神」を知る国そのものが少ない。「四神」を知った国(パーセライト、バウンドキングダム等)はあったが、それにしたってマキシム達に投げっぱなしである。(マキシムレベルの波動がないと相手にならないという都合はある)
マキシム二刀流?
グラフィック上では、マキシムは二刀流になっている。だが今作において二刀流になった事は一度も無い。前作をプレイした時は「デュアルブレード」というネーミングから二刀なのかと考えた時もありましたが、前作の主人公が使っても二刀にはならないので違うでしょう。では何故このようなグラフィックにしたのか…?
奥に四神全員集合
本作での虚空島での戦闘は、道中で順次倒していく流れでしたが、前作では奥で全員と順次戦います。会話の流れもやや違います。他にも虚空島でザコ敵は出なかったのに前作では出るとか、道中に四神の像は無かったのに前作ではあるとか。細かい事も含めれば数えきれません。
まあ前作冒頭で語っていたのは結局「伝説」だから。語り継いでいるウチに変わってきちゃったんだよ!で済んでしまう話でもあるんですが…( ̄~ ̄;)
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