第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇 / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★前作の良点は残しつつ飛躍
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★戦略性の増加
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短所(Bad point)
★チーム編成が面倒
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★能力値の増減値が表示されない
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★SRポイントを取り逃した際の表示がない
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感想(Comment)
スパロボZシリーズの通算4作目。PS3とPSvitaで発売されている。この第三次で完結編を迎え、今作はその前編という位置づけになっている。キャッチコピーは「突貫せよ、永遠の“時”の牢“獄”を」。プレイした感じでは、難易度はスパロボシリーズの中で中の下という所でした。タッグシステムという戦略性を持たせ「連続行動」という公式チートスキルを排除し、それを限定的に可能にした「タッグコマンド」を用意する事で、ゲームバランスは良く出来てるなと感じました。
今回新規参戦した「ガンダムUC」や「アクエリオンEVOL」といった作品がやたら弱めに設定されていたのも意外でしたね。これまでのスパロボパターンで言うと、新規参戦ユニットは単純に強いか、何かに突出している事が多かったんですが…そこは単純にガッカリでした。ユニコーンガンダムに関しては次回作に続くので、そこからに期待ですかね(´▽`)
ストーリーとしては作品間のクロスオーバーが良く出来てるなと感じましたね。序盤~中盤は「フルメタルパニック」を軸に笑いを取る学園生活を送り、シリアスなシーンでは兵士としての共通点を持つキリコやヒイロとの絡みを持たせる等、作品がうまく融合していました。
後半になると「逆襲のシャア」関連のストーリーがメインに展開し、ハマーン・シャア・フロンタルの絡み、ハマーンのミネバに対する想い等、原作ではありえない流れが面白いし「これまでクワトロとして一緒に戦ってきたシャアがアクシズ落としをやる」という無理のある展開をフロンタルにやらせるという変化球もなかなかのサプライズでした。
その一方でオリキャラによるストーリー面の感想ですが、次回作でちゃんとキレイに終わるのか…?と不安を感じたのも確かですね。というのも、これまで色々な伏線を広げてきていたワケですが、今作は殆ど伏線回収がありませんでした。個人的にはアサキムの存在が一番気になっているのですが、今回は登場すらしません。以前の主人公勢(ランド、セツコ、クロウ)も一切登場せず。 シリーズ物とはいえ、これまでのオリジナル勢をピックアップしてたらキリがないのは分かるけど、全く出ないのはさすがに残念でしたね。
星座を模したと言われるスフィアも、設定からいって12種存在するハズですが、今作をクリアしても以下の8種しか登場していないハズ。(Zシリーズはメモしながらプレイしてましたが正直あやふやです)
- 「悲しみの乙女」セツコ・オハラ
- 「傷だらけの獅子」ランド・トラビス
- 「知りたがる山羊」アサキム・ドーウィン
- 「揺れる天秤」クロウ・ブルースト
- 「偽りの黒羊」アイム・ライアード
- 「尽きぬ天秤」ユーサー・インサラウム
- 「いがみ合う双子」ガドライト・メオンサム(後にヒビキ・カミシロに移行)
- 「沈黙の巨蟹」尸空
あとはアサキムが行っている、太極を得る為にスフィア所持者を倒し続けるという「聖戦」の決着も考えると、尺が足りないんじゃないかと心配になってくる。
スズネ先生がたまに性格変貌するのも結局原因が語られませんでしたね。精神的にダメージが溜まっているかもと作中では言われていましたが、ゲーム的にそんな安直な原因ではないだろう。意外と重い伏線なのかもしれませんね。案外次回作のラスボスだったりして。
何にせよ次回でZシリーズ最終回。今から楽しみですね!
ラスボスメモ
ジェミニア(ガドライト・メオンサム) Lv75、HP215000 スフィア・アクト、3回行動、底力Lv8、念動力Lv9、天才 厄介ランクA (従来の全スパロボの中での比較評価) 故郷である星を滅ぼされ、その元凶に傅く事で生き延びた男。その境遇には同情の余地はあるものの、絶望と嫉妬にまみれたまま終わる。ある意味リアリティのあるキャラ。硬質化や対象の感情反転を行える公式チートキャラでもある。 中盤からこのLvで度々現れ、まさかの3回行動を持つその強さは群を抜いている。装甲も異常に堅い。スフィア・アクトにより毎ターンこちらの全キャラの気力が-3される。 |
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