スーパーロボット大戦X / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★全体的に完成度が高い
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短所(Bad point)
ゲームシステム面はとくになし感想(Comment)
本作は2018年に発売された単発タイプのスパロボになります。ゲームシステムは昨年に発売された「スパロボV」を踏襲しており、非常に遊びやすく完成度の高い作品になっています。難易度としては簡単すぎるくらいで、誰でも楽しめる内容となっています。Exコマンドも2つ程追加され、強化パーツも「エクストラアームズ(装着ユニットの最強武装の攻撃力を5500に固定)」等の面白い内容のモノが増えていたり、難易度は高くなるけどシナリオクリアするだけでSRポイントが加算される「エキスパートモード」の追加等が成され、プレイヤーの幅を広げつつも戦略性は高くなっています。個人的にはSRポイントの全取得には毎回苦労しているので、エキスパートモードは非常にありがたかったです。
システム面は言う事ないくらいの完成度でしたが、ストーリー面はというと…正直あまり面白いモノではありませんでした。
ざっくり言って「魔法世界アル・ワースの真実を追う為に組織を抜け、多くの仲間に出会いつつ旅をしている内に、この世界はエデンという存在が都合の良い様に作った『強い意思が実際に反映する世界』である事が分かり、それに反逆し、強い意思を持ってエデンを撃退、平和な世界を取り戻した」という流れですが「よくある話」の枠は越えてないかな…という評価です。ハイドライド3みたいだなと思っちゃいました(´▽`;)
ポンポン転移を繰り返したり、創造主とかデカ過ぎる存在を相手に普通に勝ってしまうのもご都合主義に感じてしまう…(´Д`|||)
ただ、参戦作品の殆どは原作直後という設定で、例えば「シャアは召喚されてすぐにGレコの人達に出会い、宇宙世紀の末を知らされて更に絶望する」とか「トビアはF91時代のシーブックに出会い、後のキンケドゥに影響しない様に配慮する」とか「コードギアスのゼロ・レクイエム後でルルーシュやスザク達が再会する」等、クロスオーバーも交えつつ、IFの話を作り上げているのは面白いと思いましたね。しかし個々の話はちょっと浅い感じはしました。ストーリー的には新規参戦組に重きを置いているが、個人的にはその作品群に愛着は無かったのも影響してるかと思いますが、この辺については人によりけりですね。
あと、ホープス(魔法少女モノのマスコット的存在)も最初はどこか信用出来ないヒネた存在で、「こいつラスボスだろ!」とか勘ぐっちゃう様なキャラでしたが、段々まともになっていくというか、デレてくるというか、その変化が心温まる内容だったと思いますね。
あと思う所としては、主人公機が今回はあまり恰好良くは無かったですね。前作のヴァングレイも大概だったけど(´Д`|||)
前作は後継機になってカッコ良くなった事もあったので、そこに期待しながらプレイしていましたが、まさか後継機が無いとは思いませんでした。これまでのシリーズで後継機が無いなんて滅多にないですよ!そこも含めてストーリー面は練りが甘いというか手抜き?と感じなくもないですね。
あと、管理人は重度のサイバスターファンなのですが、これについても居るだけ参戦で魔装機神絡みの話は殆ど無いのが引っ掛かりました。まあでも前作のヒュッケバイン勢もそうだったし、あくまで友情出演という事だろうから、これはしょうがないのかな(´Д`|||)
あとは前述していますが、難易度が低すぎるのが多少引っ掛かりますね。前作は戦艦に「底力Lv9」を付ける事で無敵になれる事が主な理由でしたが。本作は底力の有無に関わらず無双出来ているという有様。エキスパートモード(全ての敵が3~7段階改造)でも着艦戦法で普通に無双出来てしまうのはさすがに簡単すぎるかと…まあこれはこれでサクサク進めるから良いんですけどね(´▽`)
なんだかんだ言っても、完成度は非常に高くて楽しめました。後はやはりストーリーをもう少し頑張ってほしいですね…最近のスパロボは記憶に残らない程度の話で、どうにもクリア後の満足感に欠けてきている気がしています。戦略シミュレーションでノベルゲーみたいな感動ストーリーを生み出すのは難しいのかな?
スパロボファンとしては、OGシリーズも含めて今後も期待しながらスパロボをプレイしていきますけどね(^o^)
ラスボスメモ
エキスパートモード、通常ルート、7段階改造状態。(ifルートをクリア次第書き換え予定です)魔獣エンデ Lv70、HP268000 HP回復(小)、EN回復(大) 3回行動、底力5、極、気力+ボーナス、闘争心3、気力限界突破3、プレッシャー4、ガード3 厄介ランクC (従来の全スパロボの中での比較評価) 人間の発する様々な感情をエサとする為に3000年前から魔法世界アル・ワースを具現化し、教団を作り上げて戦乱をコントロールしてきた高次元生物。その欲望はアル・ワースに留まらず、異界人の召喚へと及んだが、多くの人間が持つ意思の力に敗れるのだった。 エンデはHP10万以下でイベント発生し、HPが完全回復するが「3回行動→2回行動、闘争心3→2、気力限界突破3→2、プレッシャー4→3、ガード3消去」の弱体がかかる(下図は弱体化状態)。弱体前ならばエースボーナスを含めれば驚異の4回行動。これだけ見ると強い様に見えるが、本作そのものの難易度が低すぎる上、終盤に超ユニット「天元突破グレンラガン」が加入し、これ単体でこのラスボスも撃破出来てしまうという悲劇の存在。 |
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