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魔導物語A ドキドキばけ~しょん / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★相変わらずの高クオリティ
  • 前作と同様に、遊びやすく完成度の高い内容となっている。
  • これまでが塔等の縦割りダンジョンだったのに対し、今作は妖精の森という横繋がりのダンジョンが主になっている。例えるならウィザードリィ外伝3に近い構造。
★様々な点でシステム改善
  • 魔導物語1~3についてはプログラム流用で良くも悪くも旧態依然としていたが、本作は根本から一新されている。改善点としては具体的には以下の通り。
  • 移動速度と方向転換速度が増している。
  • 壁にぶつかってもメッセージが表示されずテンポアップしている。
  • 「魔導3」で微妙だった「見えないシンボルエンカウント」は不採用となった。
  • カーソル位置が保存される様になった。これにより「踊る」連発等が可能になった。
  • MAPに階段,ワープポイント,店,一方通行ドア等、詳細に描かれるようになった。(前作以前はあっても階段とドアのみ)
  • マスクデータでも「命中・速さの効果がイコールになっているバグ」「Lv値が強さに直結しているバグ(仕様?)」等が改善されている。

短所(Bad point)

★いくつかバグがある
  • 全体的に改善されたとはいえ「白手袋の効果が発揮されない」等の新たなバグが見受けられた。
  • 「ポシェット」が意味ありげな場所に隠されているにも関わらず、全く意味がないアイテムである事もモヤモヤする。(これもバグなのかは不明)
★移動がやや手間
  • 前作以前に存在していた「ワープの魔法」や「どんぱうんぱ」が削除されており、フロア移動が手間に感じる。
  • 中盤で「ソクラテス」が加入すればフロア単位でのワープが可能になるが、これも一時的な機能で最後まで活用できるワケではない。
  • フロアが横繋がりの為に「ワープ」の魔法が撤廃されたのは頷けるが「どんぱうんぱ」はあっても良かったのではないかと思える。ラスダンから森に戻ってほしくないという判断かもしれないが…。

感想(Comment)

本作はゲームギア版魔導物語の第4作目にして、時系列は最年少(4才)という異色作にしてGG版としては最終作です。

1993年にPCソフトとして発売された「魔導物語ARS」(アルル、ルルー、シェゾによるオムニバスストーリー)のアルル編移植との事ですが、内容は全く異なる模様。それもう移植やない!

ストーリーは、アルル(4才)が夏休みに妖精の森を通って祖母の家へ向かっている所、森をレジャーランドへと開拓を目論む親方(サタン)に遭遇し、妖精を守ろうと奮闘する話となっていますが、4才にしてすでに(妖精の力を借りているとはいえ)各種魔法を使いこなし、魔物をバンバン倒し、サタン達を退けている姿はバリバリ主人公補正天才魔術師としての片鱗を覗わせる。

グラフィックや雰囲気は3のギャグ調な感じから魔導1,2みたいな感じに、比較的原点回帰したのは好印象。

メカと心を通わせ、悲しい別れを経験するシーンも…まさかとは思うけど聖剣伝説に影響されたりしたんだろうか(´▽`;)

ゲームシステム面は、前述した通り多くの面で改善を見せています。特に移動がハイテンポになったのは嬉しかった。これなら「どんぱうんぱ」が削除されても一応許せる!
一方で何故か決定音とキャンセル音が過去作とは逆転していたり、アルルのサンプリングボイスがまた変更されていたり(3から1,2の人に戻った?)、細かい所で違和感を感じる所はありますが、まあ些細な事でしょう(´ω`*)

難易度は全体的に落とされており、ラスボスも弱くなっているだけでなく第二段階すら無いのはちょっと拍子抜けでしたね…「ポシェット」の意味も皆目分からないまま。これを持ってラスボスと戦うと本気だして真のエンディングみたいなギミックを作っても良かったんじゃないかと。

かくして妖精の森を守ったアルルは無事に祖母の元へ辿り着いたのでした。(サタンを倒して妖精の森を守った事が偉業すぎて、管理人は当初の目的を忘れてました)

エピローグでは、夏休みの間に別の冒険もした事が綴られている。4才って戦績じゃないぞ!('0';)

アルルの冒険の一節といったカンジで、過去作を遊んでいなくても万人が楽しめる作りだと思います。ここまで来たらルルー編とシェゾ編もゲームギアソフトとして作ってほしかったですね!


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