魔導物語Ⅲ 究極女王様 / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★相変わらずの高クオリティ
|
短所(Bad point)
★エンカウント方式の変更でテンポダウン
|
★意味の無いギミックが散見される
|
感想(Comment)
本作は前作から3日後を描いた続編で、イマイチ目立っていなかったルルーにスポットを当てた内容になっています。疑似シンボルエンカウントや、カーバンクルの空腹度といった追加変更点はあるものの、前作までとほぼ変わらず遊べる3DダンジョンRPGとなっています。
ただ、これまでの製作スタッフは同時期にPCエンジン版魔導物語Ⅰの開発へシフトしたらしく、別のスタッフが開発に着手した模様で、絵やBGMのテイストはかなり変更されているのが気になりました。
パケ絵やゲーム内ビジュアルから言っても、どこかギャグ調にされているのが見て取れます。原作となる「ぷよぷよシリーズ」自体がのほほんギャグテイストな気はしますが、個人的には前作までのほぼシリアスな方が好きだったかな…顔崩れすぎ('Д';)
BGMも個人的には落ちた気がしますね。Ⅰの「塔(下層上層両方)」やⅡの「ライラの遺跡」のBGMが良すぎたのかもしれませんが。サンプリングボイスも何故か全体的に変更しており、良い意味で定着していたアルルの声も変えたのも釈然としませんでした。「どんぱうんぱ」の声を無くしていたり、象が何言ってるのか聞き取れない等の単純な劣化点も見て取れました。
ただ比較としてではなく、単品として見れば上述した疑似エンカウントを除いて良く出来てるなと感じました。相変わらず8×8という狭いMAPを駆使した謎解きギミックが光っています。新魔法「踊る」でいつでも(根気を入れれば)Lv上げが行えたり、ボスが良くも悪くも弱かったりと、万人が楽しめる内容になっています。
前作エンディングで加わったカーバンクルも、お腹空かせては勝手に回復アイテムを食べたりと厄介な存在になったものの、らっきょさえ常備しておけばさほど厄介者でもなく、中盤以降は魔導砲で活躍してくれたりとカーくんらしい活躍(?)を見せてくれます。
前作までの完成度を肌身に感じてると「ん?」と思う点はあるものの、今作もまた名作だと思います。魔導物語好きな方は是非プレイしてみてください('▽'*)
魔導物語Ⅲ 究極女王様 TOPページへ
TOPページへ