ONI4 鬼神の血族 / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★ゲームシステムの更なる改善
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★BGMが良い
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短所(Bad point)
★戦闘システム面がおとなしくなった(前作との比較)
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★日本人全員失踪
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感想(Comment)
GB-RPGの代表格である「ONIシリーズ」の4作目。1994年に発売され、同年には「ワリオランド」や「ロックマンワールド5」といった名作も発売されたGB後期とも言える時期に発売されただけあり、クオリティはかなり高い。↓当時のゲーム雑誌による販促頁
1,2の続編である事を謳っており、高クオリティなキャラデザインと5人パーティなスクリーンショットが目を引く。
ゲームシステム面は殆ど前作の内容を継承しており、要らんモザイク処理を無くした分、テンポが良くなった感がありました。また、RPGでありながら難易度設定を可能にしており、万人に向けた親切な造りとなっている。一方で、前作に比べて良くも悪くもアイテム効果を無くしたりといったシンプル化が成されている為、どちらかと言えばライトゲーマーに寄せた造りかなと思います。
ストーリー面では、前作の時系列とは大きく異なり、前々作「ONI2 隠忍伝説」から15年後を描いた作品となっている。15才の少年が主人公で、赤ん坊の頃に生き別れた双子の妹を探すという内容になっており、過去作のキャラも多く登場しては各々成長した姿を見せてくれます。主人公は「1」の主人公の妹の息子となっており、相関図は益々複雑になっています(´▽`;)
まあファンならば難なく把握出来る程度の内容ではありますが。ただ「2」をプレイしていないと面白みが40%くらいになるのではないかとは感じましたね。
あとは、気になる所と言えば、主人公の双子の妹である「佳夜(御琴)」について…
「佳夜」は魔界に棲まう魔人「あまつみかぼし」の遣いとして現れた。そこからさらにストーリーが進み、二度目の邂逅に至ると。
遣いから妻になってる!?(゚д゚|||)
一体何があったんだ…妄想は尽きない。
とにかく厄介な洗脳を受けている感じで、正気に戻すのは困難を極めそうに見えるのですが…中盤で早々に正気を取り戻して「御琴」に戻る事となる(早!)
以降、御琴は寝たきりになりラストにしか関わらない為、キャラの扱いとしてはイマイチな感がある。せっかくの可愛い妹キャラをストーリー的に活かさないでどうすんだよ!兄妹での血で血を洗う戦い、最後の最後で正気を取り戻して感動シーンとか色々あるでしょう!? 等と思わないでもないですが、御琴は続編である「5」でメインを張るので、出番は抑えめにしていたのかもしれません。
他にも気になる点と言えば…
「!?」がムダに多い。使うタイミングも少し間違っている気がする(´▽`;)
あと、この時期のRPGに流行りつつあった「ラスボスより強いおまけボス」の存在が本作でも設けられました。当時は「八坂の勾玉」が見つからなくて、ファミマガ(ゲーム雑誌)を見てやっと知る事が出来たのを覚えています。奥に待つ「おうりゅう」は本作で最強の強さを誇りますが…
やられ台詞がどこのハードゲイだよと(´▽`;)
まあ強いと言ってもここのザコ敵が高い経験値を持つ為、育成して戦えば楽勝だったりするんですが( ̄▽ ̄)
他にも気になった点としては、移動術(いだてん)が廃止され、移動に関しては専ら「孔雀の羽、蜘蛛の糸」を使って行う様になっている。まあこれは全然良いんですが、術の総数そのものが減っているのがちょっと残念でしたね。
術の入手方法も「イベントやつづらから」となり、格の上昇時に「お!新しい術を覚えたぞ!」という喜びが無くなったのも個人的には残念。悪くは無かったんですけどね。でも続編では従来の格で覚えるシステムに戻った所を見ると、この術入手システムは評価が良くなかったのかもしれません。難易度システムも同じ事が言えますが。
なんにせよ、全体的に良作である事は間違いないと思います。続編の「5」ではシステム面が更に至れり尽くせりになり、ストーリーは完結を迎えます。ここまでプレイした方は是非全てをクリアして頂きたいものですね(´▽`)
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