ゲームの里

レトロゲーム&新作ゲームの攻略・解析・裏技・レビュー等の発信を目的としたホームページです。
ゾイド2 ゼネバスの逆襲 TOPページへ

ゾイド2 ゼネバスの逆襲 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★戦闘が面白い
  • 今でいう所のFPSに近い内容で、コクピット視点で敵からの攻撃を回避し、武装を撃って攻撃する内容。テクニックさえあればどんな強敵も勝てる為、達成感がある。
  • 逆にいえば、テクニックが無ければかなり辛い事になる。最強のマッドサンダーでもデスザウラーに3回攻撃を食らえば撃墜される。

短所(Bad point)

★ストーリーフラグが分かりにくい
  • 本作はやたらと多くの階段が隠されている。メインストーリーにも隠し階段が関わっている事が多く、探すのに苦労する。
  • その隠し階段がノーヒントだったりする部分もあり、実際多くのプレイヤーが詰んでいた。一応、町の賭博場で勝つと6種のヒントが聞けるが、1回勝って去るのが普通で目にする事が無い。
  • 管理人はインターネットが無い当時「ダリオス南の支流」「ミーバロス先の抜け道」「クックの牢屋の隠し階段」「クックの井戸、及びその先のホバークラフト」が分からず、長期間詰んだ経験がある。攻略本もレアな類だった為、クリアに数ヶ月を要した。
  • 海がムダに広く、世界地図的なアイテムも無い為、ノープランで海に出るとそのまま遭難する事もザラ。
★存在意義不明な3Dダンジョン
  • 本作には3Dダンジョンが2箇所存在するが、エンカウントもイベントも宝箱も無く、ただの「複雑な通り道」となっている。存在自体が不要。この容量を他に活かした方が良かったのでは…?
  • また、3Dダンジョンは暗闇の為「サーチライト or 赤外線スコープ」が必要となるが、いつまた3Dダンジョンがあるかもしれないと思うとアイテム枠が少ないのに手放せないという強迫観念に駆られる。人によっては「MAP」も手放せないアイテムとなってしまう。
  • 階段昇降直後に「階段を昇降しますか?」と聞いてくるが、今来たばかりなのに戻るワケがないだろと突っ込みたくなる。パパス状態の誘発を狙っているのか?と邪推してしまう。さらに階段を昇降する度に消灯される仕様なのが非常に面倒。
  • しかし、ウィザードリィ等と同様、十字キーだけでスムーズに移動が可能だったりと直感的に動き易い内容となっているのが救い。「ドラゴンボール3 悟空伝」とはえらい違い。
★カタカナが用いられていない
  • ロボットゲーでありながらカタカナは用いられていない。「アロザウラー」なら「あろざうらー」となっており、武装も同様。カッコ良さ激減。
  • ゲーム容量2Mbも搭載していながら何故カタカナを使わなかったのか?いっそ要らない3Dダンジョンを削ってでも入れてほしかった。

感想(Comment)

ゾイドを題材にしたRPG第2弾。

キャッチコピーは「めざすものは、はるかなる勝利だ」
ゾイドファンにとっては夢の様なRPGだと思われるが、実は管理人はゾイドの事を良く知らないばかりか第1作目を未プレイというケシカラン奴だったりします(´▽`;)
友人の家でプレイさせてもらって、戦闘の面白さからついついのめり込んだのがプレイのキッカケでした。

戦闘は良くも悪くもテクニックでなんとか出来てしまい、アロザウラーでデスザウラーを圧倒なんて事も割と容易に出来たりします(多分原作じゃ在り得ないんだろうなぁ…)。それじゃヌルゲーなのか?と言われると、敵機で弾が見えなかったり、被ダメが大きかったりと結構油断出来ない為、それなりに緊張感はあります。

ただ前述の通り、どこに行って良いのか分からなくなるのが大きな問題でした。あのドラクエ3から1年後に発売され、容量も同じ2Mbです。なのに、このクオリティは…。 当時よくクリア出来たなと思いますね(´▽`;)

全てのダンジョンも、ただややこしいだけの迷路、というのも面白みに欠ける部分ですね。イベント・ギミック・宝箱といったダンジョンの面白さが全く無く、ただ奥に行って用事を済ませるだけ。ゴールには大抵出口が用意されており、往復しなくて良いのが救いですね。

ストーリー面も描写が少ない為、やや分かり難くなっています。割と心に残るのは帝国によって滅ぼされた町が多い事ですね。特に冒頭で平和な町並みを見た場所が滅ぼされる事については辛いモンがあります。

言葉少なに恐怖にヤラれた感があるセリフ。戦争そのものはトップの兄弟喧嘩が根っこにあるみたいですが…原作が気になる所ですね。他にも「共和国兵士である主人公に補給所を利用させた事が原因で村が消滅」とか「双子の村の片方が主人公を罠にハメて帝国基地に誘導する」とか、帝国の威圧感がハンパ無い。

恋人が戦争の犠牲となって失われるイベントもありますが、これはストーリーフラグに無い為、ヘタすると出会う事もなく、死に目に会わない事もあるという別の意味での悲劇。大抵はフラグに無くとも普通はイベントを迎えるとは思いますが、フラグガバガバである事は否めません。ストーリー描写も薄く、子供だと理解が難しいかも。

総論として、RPGとして総じてダメと言っても過言ではないでしょう。発売時期的にはもっと頑張れたんじゃないか?と思わされる。これだけは自信を持って言える。当時のプレイヤーの大半はクリア出来ずに投げたに違いない。戦闘が面白かっただけに、惜しい作品でした…ゾイドファンなら面白さに補正がかかるかも(´▽`;)


ゾイド2 ゼネバスの逆襲 TOPページへ

TOPページへ
ページのトップへ戻る