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第2次スーパーロボット大戦(FC) / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★前作に比べてストーリー性が大きく進化
  • パイロットの概念が追加された事で原作クロスオーバーが色濃くなっている。
  • 更に魔装機神サイバスターやラスボスといったバンプレオリジナル勢が追加された事もストーリー性を上乗せしている。
  • 本作は「DC戦争」と呼ばれるスパロボシリーズに端を発する物語となっている。
★ゲーム性がブラッシュアップ
  • 大まかなルールは前作を踏襲しつつも惜しかった所の大半が改善されている。
  • 具体的には「精神コマンドが全員使える様になった」「遠距離攻撃に反撃できるようになった」等、戦略性を高まっている。
  • 「強いユニット一機で無双」が最適解だった前作に対し、修理や精神コマンド、チームワークが必須になっている所も良く出来ている。
  • 一方で敵全員に説得・加入できるシステムはオミットされている。(むしろ初代特有のシステムとなっている)
  • 現行のスパロボに比べて機体改造、防御回避が選択できない等、まだまだ追いついていないレベルだが、そこに向けての進化は大きく感じられる作品。

短所(Bad point)

★永久離脱する仲間が多い
  • アフロダイA(さやか)、エルメス(ララァ)等、全体の半数くらいが最後まで同行せずに離脱する。大勢のデータをRAMに格納できないからだと思われる。
  • ボスボロット等は何も言わずに永久離脱する。不遇と言わざるを得ない。
  • 但し前作ほど獲得経験値には困らない為、離脱したキャラに対して「経験値ドロボー!」と思うような弊害は少ない。
  • プルツーに至っては「プルをプルツーに撃墜させる」という二者択一な行動が求められるのも辛い。当時は同ジャンルのファイアーエムブレム等でも見られた傾向だが…
★推しのユニットにテコ入れできない
  • 命中回避率を司る「素早さ」が低いユニットは使いにくい傾向にある為、どうしても遅いZZガンダム、マジンガー系辺りは不遇。
  • ショップでドーピングアイテムの購入が可能だが、効果値が非常に小さく、不遇を覆せる程の上昇はできない。
  • これについては開発側も思う所があったのか、続編以降は様々な形で強化できるように改善されていく。

感想(Comment)

多くのロボットアニメのクロスオーバーを楽しめる戦略シミュレーションである「スパロボシリーズ」の2作目。
ストーリーらしいストーリーが実装されたのが本作からなので、実質初代と言っても過言ではないかもしれません。

キャッチコピーは「立ち上がれ!無敵のヒーロー、正義だ、愛だ、友情だ!!」
グレイトバトルシリーズっぽいノリを感じるw

しかしストーリーは割とシリアスな路線となっており…
『宇宙からの侵略を予見した天才科学者ビアン・ゾルダークは究極ロボ「ヴァルシオン」を建造し、世界の戦力を力で集中して「ディバインクルセイダーズ(通称DC)」を結成。侵略者への対抗に向けて動き出していたが、その強引なやり方に反対したガンダム・マジンガー・ゲッター達は反旗を翻した』という内容。

本作では多くは語られないものの、後続のスパロボ作品では「ビアンは戦力集中は真っ当に行いたかったものの、政治家連中が侵略宇宙人達に買収されていたり、それぞれの垣根があって戦力を結集する事ができなかった」とされている。その為に力で統一せざるを得なかった。その一方でガンダム達若い力がDCを跳ねのけて宇宙人と戦える機体戦力に育ってくれればそれも良し。という方針で戦っていた事が分かる。

王道だけど良いキャラだよなぁ(*´ω`*)
生きてればシュウみたいな完璧超人として裏方で活躍していたんだろうか。

この「侵略宇宙人」とは続編となる「第3次スーパーロボット大戦」で戦う事となりますが、これは本作の売上によっては発売しなかったらしいです。発売日がクリスマス商戦から外れている事もあって苦戦はしたらしいですが、続編を出せるボーダーラインは超えたようで、ファンとしてはホント良かったです(*´ω`*)

魔装機神サイバスターというオリジナル機体がいるのも良いアクセントですね。

この時点では「シュウを追って地底世界から来た」という設定以外は謎に包まれていますが、後にSFCソフト「魔装機神」を発端にその辺の詳細が明らかになっていくという、かなり奥深い設定の作品です。これがなかったら僕は多分スパロボにハマってなかったと思いますね(*´ω`*)

ちなみに説明書にも記述がありますが「武装機甲士」グランゾンって…
全体の9割ものスパロボをクリアしてきたけど、初めて聞く二つ名だなぁ('Д';)


さてゲームシステムはというと、現行のスパロボよりもまだ初代に近い内容となっています。
移動後は射程1武器でしか攻撃が出来ず、EN設定がないのでシャインスパークの様な大技ですらノーコストで連発できる所も相変わらずです。

ただ精神コマンドが全員使えるようになってたり、ストーリー進行に合わせて武器が変更or強化されたりと全体的に戦略性が強化されてますね。
ファミコン後期の作品って事もあってか、十分面白い作品でした!


P.S.
本作の完成度は高いといえど、現行のスパロボにはまだまだ遠く…
個人的には武器改造が出来るようになった「第4次スパロボ」くらいでやっと基本形が固まってきたんだなと感じますね。
本作も十分ゲーム性は高いんですが、現行スパロボに慣れている人はゲームボーイ版プレステ版をプレイするのも良いと思いますヽ(*'▽')ノ
(個人的にはVガンダムやGガンダムも追加されているゲームボーイ版がお勧め)

ゲームボーイアドバンス版もあるんですが、ファミコン版の移植に過ぎないらしいし、何より価格が…

ヒェー( 'Д' )
世界に2000本しか無いらしく高騰してるらしいです。

強敵メモ

ヴァルシオン(ビアン・ゾルダーク)
Lv50、HP6290、強さ248、防御144、素早さ168

厄介ランクB(スパロボシリーズ全作品からの比較評価)
宇宙からの侵略者を予見した天才科学者ビアン・ゾルダークはその対抗部隊として「ディバイン・クルセイダーズ」を力で結成。その独裁的なやり方に反旗を翻したロンド・ベル部隊に敗北・壊滅するが、ビアンは力と正義を持って自らを打ち破る若者達の出現こそが狙いだったと明かし、ロンド・ベル部隊に未来を託して逝くのだった。
ちなみにビアンは大のロボットアニメ好きで、究極ロボヴァルシオンを建造したのもその意向が強いとの事。

本作のラスボス。総合力はこれまでのボスと比べても群を抜いているが、取り巻きはゲーマルク2体と撃破不要のグランゾンのみなのでココまで来たプレイヤーにとっては難しくない。クロスマッシャーの射程は9で射程外から一方的に攻めるのは不可能だが、熱血フルボッコで大体押し切れる。
グランゾン(シュウ・シラカワ)
Lv49、HP4020、強さ241、防御237、素早さ191

厄介ランクA(スパロボシリーズ全作品からの比較評価)
ビアンの同胞として暗躍する謎の男。ヴァルシオンに勝るとも劣らない重装機体グランゾンを駆り、度々ロンド・ベルに敵対してきた。同じく謎の機体サイバスターを駆るマサキと因縁があるらしいが…この2人の詳細については続編で徐々に明らかになっていく。

HP面でヴァルシオンに大きく劣っているかに見えるが、防御値が高いのと「間接攻撃無効」能力により、シャインスパークをはじめとした特機の必殺技でしかダメージを与える事ができず、実際に相手するとヴァルシオンの数倍厄介。倒す頃には主力勢と「愛」使いのSPはカラになっている事だろう。間接攻撃組は平行してヴァルシオンの相手をすると効率的。
但しシュウはあくまで観察者で、倒す必要はないのが救い。(むしろ倒すとストーリー上のセリフが減るだけでデメリットしかない)


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