MOTHER / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★独特の雰囲気
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★オリジナリティ溢れる造り
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★自由度が高い
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短所(Bad point)
★持てるアイテム数が少ない
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★ATMを通してしかお金を入手出来ない
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★エンカウント率が高い
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★装備が少ない
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感想(Comment)
任天堂初のドラクエ式RPG。ファミコン中期発売という事もあってクオリティはかなり高いです。本作はシリーズ化しており、特に「2」はSFCソフトの顔と言って良いくらいに良作として有名。2013年現在では「3」まで発売されており、本作は以下のようなユニークな特徴を持つ作品となっている。- 舞台は現代アメリカ(フィクションの一地域)
- 有名コピーライター「糸井重里」氏が生み出した町民のセリフはそのユニークな内容から多くのプレイヤーから好印象。通称「糸井節」。
- 武器はバットやフライパンで、回復アイテムはハンバーガーやオレンジジュース等、あえて日常で見かけるモノに限定している(KATANAなんて物騒なモノもあるが)
- 敵を殺す事は無く、倒した敵によって「おとなしくなった、われにかえった」等、表現を変えている。
- 敵を撃破して金を得るのではなく、パパにお金を振り込んで貰う(お金の出し入れはATMにて行う)
そんな特長を多く持つ本作ですが、設定(展開)が粗いと感じる所もあります。まず旅立ちの目的が「ラップ現象をはじめとした不可解な現象の原因を突き止める為」と、一少年にはいきなりスケールのデカい話に。まあ「家族を守る為」というのもあり、主人公はPSIに目覚めていたという背景もあるんですが、プレイヤーにしてみると突拍子も無い始まり方に感じるのも事実ですね。
エンディングも、ラスボスを倒した後はスタッフロールのみという淡白さ。本作のキャッチコピーは「エンディングまで泣くんじゃない」ですが、当時の管理人はエンディングの淡白さに泣きました(´Д`|||)
等と言うと悪いイメージっぽいですが、不思議とそうとばかりは言えないモノもあり、感動的とも言えるシーンはちゃんと随所に散りばめられています。
一人ぼっちでマジカントに迷い込んでしまった主人公を、命を賭して助けてくれた5人のフライングマン。いじめられて引きこもっていたが主人公に出会い、人間を信じる気持ちを取り戻すロイド。親が全員蒸発してしまったが、子供達だけで精一杯生きている村。両親をホーリーローリーマウンテンのモンスターに殺されて以降、凄絶な人生を歩んできたテディ。強大な敵ロボットから身を挺して守ってくれたイヴ。ラスボスであるギーグも、地球を狙う血も涙も無い存在でありながら、主人公の祖母であるマリアの血縁という事で主人公だけは生かしておこうと考えたりと、深い感情を持っていたりします。
個々のイベントは奥深い設定がありながら、明確な説明を置かないのもこの作品の狙いなのかな~と。プレイヤーに判断を委ねているとも取れますね。
色々な「不思議」を残して終わる作品ですが、それについて自分で色々考察したり、小説等の別媒体を読むのも楽しいんじゃないかと思います。
ちなみにGBA版では色々補完されているそうです。いつかはプレイしてみたいですね(^o^)
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