SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★とっつき易いドラクエタイプRPG
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★カードダスシステム
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★BGMが良い
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短所(Bad point)
★死亡キャラのアイテムに触れられない
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★命中率がやや低い
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★セーブデータが1つしかない
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感想(Comment)
カードダスや漫画等で展開されていた作品「SDガンダム外伝 騎士ガンダム」がRPG化された作品。当時はGBのナイトガンダム物語である「ラクロアンヒーローズ」とセットで販促されていたイメージです。
バンダイお得意のキャラゲーですが、ファミコンにしてはなかなか完成度の高い作品に仕上がっている。
一目見るなり「ドラクエのパクリじゃん!」と言われる事もある本作ですが、以下の様なユニークかつオリジナリティ溢れる要素も設けられている。
- 戦闘コマンド「分散」:全員が通常攻撃を行う。いわゆるオートバトル機能。
- 戦闘コマンド「集中」:全員の攻撃力を合わせた強力な攻撃を行う。4ケタダメージを出す事も可能な為、見た目のインパクトは相当なモノ。
- 戦闘中の助っ人:訓練所にいる二軍のいずれかが、5人目として一時的に戦闘に参加する。
- カードダスシステム:リアルと同様のカードダスを筺体から購入可能で、カードバトルも可能。集める楽しさもあり、一晩連射機を仕掛けて買いまくったのは管理人だけでは無いはず。
- マーキング機能:魔法「マーカー」か、アイテムの「マーカーペン」を使う事でダンジョンの床に×印を付けることが出来る。
- 紙飛行機:アイテム「かみ」を使う事で紙飛行機を飛ばし、先の偵察が可能。真っすぐにしか飛ばず、フィールドでしか使用できないが、ありそうで無かった偵察機能と言える。
- こづかいちょう:所持金が設定値に達すると知らせてくれる。メタルマックスにも似たシステムがあるが、全体としてあまり見られないシステム。
ゲームバランス面は、敵の攻撃魔法が強すぎたりエンカウント率が高かったりと難易度はやや高めですが、当時のバランスとしては標準的。少なくともラクロアンヒーローズよりはずっと良いと思います。
但し、ストーリー面は以下の様に色々とツッコミ所満載です。
容赦無いナイトガンダム
親のブラックドラゴンを救う為に奔走していたドラゴンベビーに遭遇し、3度に渡って根性で起き上がっては挑んでくるベビーを容赦なく叩きのめすという正義にあるまじき姿。ナイトガンダム「しぶといやつだった…」のセリフと共にドラゴンベビー消滅。こ、殺しちゃったの?(゚д゚|||) 漫画では火口に落ちそうになったベビーを救ってあげるくらいの慈愛を見せていたナイトガンダムらしくない…。
ガンダムが魔法を?
本作のナイトガンダムは数々の魔法を使用可能だが、原作(漫画)では「ガンダム一族は代々騎士の一族…剣に優れた者はいても魔法使いはいない」と明言している。続編ではこの設定を反映したのか、魔法使用不可になっていますが、本作はどうして反映しなかったのか?
サタンガンダムとブラックドラゴン
最終戦で、復活したサタンガンダムを含む強敵が出現し、同時にブラックドラゴンも出現する。サタンガンダムとブラックドラゴンは同一人物なのに、これは一体!?!?前述の魔法の件といい、制作サイドは原作を知らないのではないか?と邪推してしまう。
万能な老人達
本作では以下の重要な役割を担う人々がいる。
- 3種の神器の覚醒(各々居るので、3人存在する)
- サタンガンダムの城へ飛ばしてくれる
- ラストダンジョンへ飛ばしてくれる
などと色々なツッコミ所はあるものの、BGMは良いし、ゲームバランスも比較的良く、名作と言って良いと思います。管理人はプレイ当時は「機動戦士ガンダム」を知らなかった為、こっちがガンダム本編だと思ってました。むしろあっちが外伝なんだと!それくらいナイトガンダム愛を持っているつもりです。
おおナイトガンダムに栄光あれー!
ちなみに次回作である「SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語2 光の騎士」も結構な名作です。これをクリアした人には特にオススメ!
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