ゲームの里

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GUN-DEC(ガンデック) / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★バランスの取れたアクションゲーム
  • 基本的に、忍者龍剣伝に似た横スクロールアクションゲームだが、あちらよりもゲームバランスは良い。
  • ライトサーベルの使い勝手が良好で、バック斬りをマスターすると脳汁モノ。
  • 他にもカーチェイスモード(縦シューティング)と、ガンシューティングモード(FPS)の2種が盛り込まれている。
    やや取ってつけた感はあるが…。
★良質なハードボイルドストーリー
  • 優秀な麻薬特捜刑事が巨悪を相手に戦う懲悪ストーリーだが、道中で改造された先輩や恋人が立ちはだかる等、良くも悪くも心に残る話となっている。
  • 所々でイカした名言が飛び交う。(後述)
  • やや王道ではあるが、黒幕は自身のクローンオリジナルで、人間サイズ同士で決闘するのは個人的にアツくて好き。
    第二形態が巨大なバケモノなのがちょっと冷めるが…それも含めて王道と言えるかもしれない。
★BGMが地味に良い
  • シーンにあった名曲を所々で奏でてくれる。
  • ちなみに管理人が特に好きなのはラストステージ曲。戦友も恋人も失って我が身一つで巨悪に向かっていく悲壮感を感じる名曲。

短所(Bad point)

★サブウェポンが使いにくい
  • ブラスター&ボムがセレクトボタン切り替えで使う為、とっさに行いにくい。
    残弾制なのも使いにくさに拍車をかけている。「忍者龍剣伝」の忍術の様に「↑+B」で発動で良かったのでは?
  • 大体ライトサーベルで何とかなるのが救い。真に必要なのはラスボス戦ぐらい。
★悪くいえば鬱ストーリー
  • 終始悲しいシーンしかない為、人によっては「救いがない」と取られかねない。
  • さらに、ラスボス(自身のオリジナル)は倒されると同時に「いずれはお前も…」言い遺して逝く。
    そして残ったクローンがカプセル内で不気味に笑ってEND。救いの無い未来しか見えてこない。
  • ただ、主人公はへこたれず、弱い部分を見せない性格の為、総じて鬱な空気はない。深く考えなければ王道な話として楽しめる。

感想(Comment)

サミーが送るドマイナーアクションゲーム。
1991年発売でファミコン後期にあたる作品です。同日にラグランジュポイントが発売されています。こりゃ勝てんわ!(失礼
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当時の広告によるキャッチコピーは「3モードアクションのサイバーパンクバイオレンス」
ファミコン後期作品だけあり、完成度は割と高め。ゲームバランスは良好です。
カーチェイスモード(縦シューティング)、横スクロールアクション、銃撃モード(FPS)はそれぞれ遊びごたえがあり、
何よりもアニメーションでストーリー描写が展開されるテクモシアター…もといサミーシアターが展開されます。


主人公は元傭兵の特捜刑事「ハート・ブラハム(27)」。
広告ではそんな歳に見えないとか、ゲームとは別人とか言ってはいけない。

ネットで本作の出自を調べてみると「忍者龍剣伝」の製作者が開発に携わったとの事。似てるワケだ…(メーカーは異なります)。
まあ横スクロールアクション自体はありふれてるし、当時はオマージュ的な空気に寛容だった時代もあり、さほど気にされてなかったのかもしれない。

ただ全く同じというワケでもないです。
忍者龍剣伝では通常攻撃が刀横振りだったが、本作はサーベル縦振りの為、攻撃範囲がかなり広く、サクサク進める爽快感がある。
ぶっちゃけコレだけでもう戦闘能力はリュウ・ハヤブサ以上と言って良い。
他、武器の切り替えが一応可能で、カーチェイスとガンシューティングモードもある等、相違点はそこそこ組み込まれているといえます。

ストーリーとしては、時系列が2139年という事もあり、
ブラスター(光線銃)やクローン、サイボーグやミュータント等が存在している等、ややサイバーな部分が垣間見える。
ファミコンという事もあり、最低限の文章描写しか無いんですが、主人公は元傭兵で強くて頭のキレる男という事で、僕としては好きな類です。
道中ではかつての先輩やミュータント化された恋人が立ちはだかるという、かなりハードな話となってますが、それだけに心に残る。
やや不完全燃焼な終わり方をするのが、ちょっと残念ですが…続編を作る気とかあったのかな?

難易度が比較的マイルドな事もあり、万人にオススメ出来るゲームだと思います。お勧めです(´▽`)

2017年現在、何故か妙に高騰してますが…VC化されて無い事も影響してるのかな?(´Д`|||)

おまけ① 突っ込み所まとめ

5面のボスは先端に弱点がむき出し。狙ってくださいと言わんばかり。


7面の列車を降りるとそこは…何故か下水道。
なんでやねん!描写カットかな?


ガンシューティングモードではザコ敵が忍び足でチョコチョコ出てきたり「いえーい」とばかりに飛び出してくる。
しかも向こうは発砲に5秒程かけている。うかつすぎるだろ…自殺志願者かな?(゚д゚|||)


黒幕は「BEDA社」と知り、カチ込みに行く主人公だったが、その会社は上空で稲妻降り注ぎ、赤い雲が高速で行きかう場所にある塔だった
どこの魔界だよ(゚д゚|||)
近未来設定だから、地球環境がヒドい事になってるのかな?

おまけ② 名言集

「誰だ?隠れてないで、ご対面といこうじゃないか!?」
背後のモヒカンシルエットの気配に気づき、余裕ばりばりの言葉を放つハート・ブラハム(27)。

ちなみにこのモヒカンは最後まで誰だったのか不明
「それじゃ、シーズンには少し早いが、リカルドまでバカンスに行くとするか!」
リカルドに黒幕の手掛かりがあると知り、戦いに向かうセリフ。
命の掛かった戦いも、彼にとってはバカンス。

「中南米か…傭兵時代を…思い出すな…」
フライト中に、昔を思い出しながら浸るハート・ブラハム(27)。
これだけで何かカッコいい。皆それぞれ「杉並区か…学生時代を…思い出すな…」とか応用が可能。


ラスボス「ここへ来るのに、ずいぶんと手間取った様だね?」
ハート「あぁ…おかげであんたとのデートに遅れちまいそうになったぜ!!」

ラスボスとの決闘もハート・ブラハム(27)にとっては楽しいデートの様なモノ。
27歳にしてこの余裕よ(´Д`)

ラスボス「なかなかのものだな…!それでは、そろそろ私の本当の力をお見せするとしようか!! 上へあがって頂こうかな?」
ラスボスが巨大な真の姿を見せる為に、トレンディに屋上へ招待するセリフ。

学校の不良も「テメェ!体育館裏来いよォ!」とか言うよりも
「私の本当の力をお見せするとしようか!体育館裏に来て頂こうかな?」といえば幾分上品になる事うけあい。

当時の思い出

多分プレイしたのは小4くらいだったと思います。
当時は母が「ゲームばかりやってないで勉強しなさい」などと抜かすので親友の藤野くんの家でゲームさせて貰うのが主でした(迷惑

本作はお金持ちの彼が持っている多数作品の内の一つで、
1面のカーチェイスモード(縦シューティング)をクリアしてすぐに展開されたサミーシアターでもう僕の心は虜

カッコ良すぎィ!

主なアクションパートは慣れ親しんだ忍者龍剣伝に似ている事もあって、すぐに馴染む事ができました。

自分のコピーであるラスボスとのバトルは激アツ。
基本攻撃の攻撃範囲が広めな事もあって、龍剣伝よりは遥かにマイルドなゲームバランスで非常に遊びやすかったですね。

遊んだ当日にクリアした気がします。どんだけ友人の家に籠ってるんだよw
ちょっと爽快感を得たい時はストーリー知ってるクセにムダにクリアしたりしてましたね。
気軽に遊べる良ゲーだと思いますヽ( '▽')ノ


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