GUN-DEC(ガンデック) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★バランスの取れたアクションゲーム
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★ハードボイルドストーリーが良い
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★BGMが地味に良い
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短所(Bad point)
★サブウェポンが使いにくい
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★人を選ぶストーリー?
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感想(Comment)
どマイナーなアクションゲーム。正直知ってる人は少ないんじゃないかと思います。 本作の頁を作るにあたり、容量を調べたくてファミマガ(※)のコレクションを漁りましたが、なかなか記事が見つからなくて四苦八苦する程マイナーでした。上等だ…!! ファミマガはとことん「GUN-DEC」の事が嫌いらしいな!?(被害妄想)
※:ファミマガは「ファミリーコンピュータマガジン」の略称。徳間書店が1985年~1996年の間に発行していたゲーム情報誌。

当時の広告によるキャッチコピーは「3モード・アクションのサイバーパンク・バイオレンス」
発売時期はファミコン後期の1991年で、他に「メタルマックス、ロックマン4」等が発売している。それ故か、完成度は割と高め。ゲームバランスも良好です。
主人公は元傭兵の特捜刑事「ハート・ブラハム(27)」。そんな歳に見えないとか、ゲームのグラフィックとは別人とか言ってはいけない。ネットで本作の出自を調べてみると「忍者龍剣伝」の製作者が退社した後に開発に携わった作品との事。似てるワケだ…(メーカーは異なります)。まあ横スクロールアクション自体はありふれてるし、当時はオマージュ的な空気に寛容だった時代もあり、さほど気にされてなかったのかもしれない。
ただ全く同じというワケでもない。忍者龍剣伝では通常攻撃が刀横振りだったが、本作はサーベル縦振りの為、攻撃範囲がかなり広く、サクサク進める爽快感がある。ぶっちゃけコレだけでもう戦闘能力はハート>リュウと言って良い。他、武器の切り替えが一応可能で、カーチェイスとガンシューティングモードもある等、相違点はそこそこ組み込まれているといえる。
ストーリーとしては、時系列が2139年という事もあり、ブラスター(光線銃)やクローン、サイボーグやミュータント等が存在している等、ややサイバーな部分が垣間見える。ファミコンという事もあり、最低限の文章描写しか無いんですが、主人公は元傭兵で強くて頭のキレる男という事で、管理人的には好きな類です。道中ではかつての先輩、ミュータント化された恋人が立ちはだかるという、かなりハードな話となってますが、それが逆に心に残る。やや不完全燃焼な終わり方をするのが、ちょっと残念ですが…続編を作る気とかあったのかな?
難易度がマイルドな事もあり、万人にオススメ出来るゲームだと思います。お勧めです(´▽`)
2017年現在、何故か妙に高騰してますが…VC化されて無い事も影響してるのかな?(´Д`|||)
おまけ① 突っ込み所まとめ
5面のボスは先端に弱点がむき出し。狙ってくださいと言わんばかり。7面の列車を降りるとそこは…何故か下水道。なんでやねん!描写カットかな?
ガンシューティングモードではザコ敵が忍び足でチョコチョコ出てきたり「いえーい」とばかりに飛び出してくる。しかも向こうは発砲に5秒程かけている。うかつすぎるだろ…自殺志願者かな?(゚д゚|||)
黒幕は「BEDA社」と知り、カチ込みに行く主人公だったが、その会社は上空で稲妻降り注ぎ、赤い雲が高速で行きかう場所にある塔だった。どこの魔界だよ(゚д゚|||) 近未来設定だから、地球環境がヒドい事になってるのかな?
おまけ② 名言集
「誰だ?隠れてないで、ご対面といこうじゃないか!?」背後のモヒカンシルエットの気配に気づき、余裕ばりばりの言葉を放つハート・ブラハム(27)。
ちなみにこのモヒカンは最後まで誰だったのかハッキリしない。
「それじゃ、シーズンには少し早いが、リカルドまでバカンスに行くとするか!」
リカルドに黒幕の手掛かりがあると知り、戦いに向かうセリフ。命の掛かった戦いも、彼にとってはバカンス。
「中南米か…傭兵時代を…思い出すな…」
フライト中に、昔を思い出しながら浸るハート・ブラハム(27)。これだけで何かカッコいい。皆それぞれ「杉並区か…学生時代を…思い出すな…」とか応用が可能。
ラスボス「ここへ来るのに、ずいぶんと手間取った様だね?」
ハート「あぁ…おかげであんたとのデートに遅れちまいそうになったぜ!!」
ラスボスとの決闘もハート・ブラハム(27)にとっては楽しいデートの様なモノ。27歳にしてこの余裕よ(´Д`)
ラスボス「なかなかのものだな…!それでは、そろそろ私の本当の力をお見せするとしようか!! 上へあがって頂こうかな?」
ラスボスが巨大な真の姿を見せる為に、トレンディに屋上へ招待するセリフ。
「テメェ!体育館裏来いよォ!」とか言うチンピラでも「私の本当の力をお見せするとしようか!体育館裏に来て頂こうかな?」といえば幾分上品になる事うけあい。
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