GUN-DEC(ガンデック) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★バランスの取れたアクションゲーム
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★良質なハードボイルドストーリー
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★BGMが地味に良い
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短所(Bad point)
★サブウェポンが使いにくい
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★悪くいえば鬱ストーリー
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感想(Comment)
サミーが送るドマイナーアクションゲーム。1991年発売でファミコン後期にあたる作品です。同日にラグランジュポイントが発売されています。こりゃ勝てんわ!(失礼
当時の広告によるキャッチコピーは「3モードアクションのサイバーパンクバイオレンス」
ファミコン後期作品だけあり、完成度は割と高め。ゲームバランスは良好です。
カーチェイスモード(縦シューティング)、横スクロールアクション、銃撃モード(FPS)はそれぞれ遊びごたえがあり、
何よりもアニメーションでストーリー描写が展開されるテクモシアター…もといサミーシアターが展開されます。
主人公は元傭兵の特捜刑事「ハート・ブラハム(27)」。
広告ではそんな歳に見えないとか、ゲームとは別人とか言ってはいけない。
ネットで本作の出自を調べてみると「忍者龍剣伝」の製作者が開発に携わったとの事。似てるワケだ…(メーカーは異なります)。
まあ横スクロールアクション自体はありふれてるし、当時はオマージュ的な空気に寛容だった時代もあり、さほど気にされてなかったのかもしれない。
ただ全く同じというワケでもないです。
忍者龍剣伝では通常攻撃が刀横振りだったが、本作はサーベル縦振りの為、攻撃範囲がかなり広く、サクサク進める爽快感がある。
ぶっちゃけコレだけでもう戦闘能力はリュウ・ハヤブサ以上と言って良い。
他、武器の切り替えが一応可能で、カーチェイスとガンシューティングモードもある等、相違点はそこそこ組み込まれているといえます。
ストーリーとしては、時系列が2139年という事もあり、
ブラスター(光線銃)やクローン、サイボーグやミュータント等が存在している等、ややサイバーな部分が垣間見える。
ファミコンという事もあり、最低限の文章描写しか無いんですが、主人公は元傭兵で強くて頭のキレる男という事で、僕としては好きな類です。
道中ではかつての先輩やミュータント化された恋人が立ちはだかるという、かなりハードな話となってますが、それだけに心に残る。
やや不完全燃焼な終わり方をするのが、ちょっと残念ですが…続編を作る気とかあったのかな?
難易度が比較的マイルドな事もあり、万人にオススメ出来るゲームだと思います。お勧めです(´▽`)
2017年現在、何故か妙に高騰してますが…VC化されて無い事も影響してるのかな?(´Д`|||)
おまけ① 突っ込み所まとめ
5面のボスは先端に弱点がむき出し。狙ってくださいと言わんばかり。7面の列車を降りるとそこは…何故か下水道。
なんでやねん!描写カットかな?
ガンシューティングモードではザコ敵が忍び足でチョコチョコ出てきたり「いえーい」とばかりに飛び出してくる。
しかも向こうは発砲に5秒程かけている。うかつすぎるだろ…自殺志願者かな?(゚д゚|||)
黒幕は「BEDA社」と知り、カチ込みに行く主人公だったが、その会社は上空で稲妻降り注ぎ、赤い雲が高速で行きかう場所にある塔だった。
どこの魔界だよ(゚д゚|||)
近未来設定だから、地球環境がヒドい事になってるのかな?
おまけ② 名言集
「誰だ?隠れてないで、ご対面といこうじゃないか!?」背後のモヒカンシルエットの気配に気づき、余裕ばりばりの言葉を放つハート・ブラハム(27)。
ちなみにこのモヒカンは最後まで誰だったのか不明。
「それじゃ、シーズンには少し早いが、リカルドまでバカンスに行くとするか!」
リカルドに黒幕の手掛かりがあると知り、戦いに向かうセリフ。
命の掛かった戦いも、彼にとってはバカンス。
「中南米か…傭兵時代を…思い出すな…」
フライト中に、昔を思い出しながら浸るハート・ブラハム(27)。
これだけで何かカッコいい。皆それぞれ「杉並区か…学生時代を…思い出すな…」とか応用が可能。
ラスボス「ここへ来るのに、ずいぶんと手間取った様だね?」
ハート「あぁ…おかげであんたとのデートに遅れちまいそうになったぜ!!」
ラスボスとの決闘もハート・ブラハム(27)にとっては楽しいデートの様なモノ。
27歳にしてこの余裕よ(´Д`)
ラスボス「なかなかのものだな…!それでは、そろそろ私の本当の力をお見せするとしようか!! 上へあがって頂こうかな?」
ラスボスが巨大な真の姿を見せる為に、トレンディに屋上へ招待するセリフ。
学校の不良も「テメェ!体育館裏来いよォ!」とか言うよりも
「私の本当の力をお見せするとしようか!体育館裏に来て頂こうかな?」といえば幾分上品になる事うけあい。
当時の思い出
多分プレイしたのは小4くらいだったと思います。当時は母が「ゲームばかりやってないで勉強しなさい」などと抜かすので親友の藤野くんの家でゲームさせて貰うのが主でした(迷惑
本作はお金持ちの彼が持っている多数作品の内の一つで、
1面のカーチェイスモード(縦シューティング)をクリアしてすぐに展開されたサミーシアターでもう僕の心は虜。
カッコ良すぎィ!
主なアクションパートは慣れ親しんだ忍者龍剣伝に似ている事もあって、すぐに馴染む事ができました。
自分のコピーであるラスボスとのバトルは激アツ。
基本攻撃の攻撃範囲が広めな事もあって、龍剣伝よりは遥かにマイルドなゲームバランスで非常に遊びやすかったですね。
遊んだ当日にクリアした気がします。どんだけ友人の家に籠ってるんだよw
ちょっと爽快感を得たい時はストーリー知ってるクセにムダにクリアしたりしてましたね。
気軽に遊べる良ゲーだと思いますヽ( '▽')ノ
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