ファイナルファンタジー2(FC) / レビュー(ネタバレ含む)
長所(Good point)
★オリジナリティ溢れる育成要素
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短所(Bad point)
★回避率至上システム
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★魔法が冷遇気味
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★魔法の演出が長い
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感想(Comment)
スクウェアの顔とも言えるFFシリーズの第二作目。前作からちょうど1年後に発売されました。ゲームデザインは後にサガシリーズも手掛ける河津秋敏氏が担当しており、システム面も含めて似ている所が多い。
↓は発売前の販促ページです。
「クリスタルの輝き」って本作にはFF5までの様なクリスタルなんて無いんですが…
ミシディアの塔最上階でアルテマの本を囲んでたアレの事かな( '~';)
ストーリーに大きく関わってないし、むしろ中央のアルテマだけ回収して強制脱出してしまうまである。
開発中の広告だから、土壇場でストーリーを変えた可能性はありますね。
他にもバトルシーンがグレードアップした事や、飛空艇の移動スピードが速い事、
そしてキーワードを覚えて尋ねる事のできるWMS(ワードメモリーシステム)が特徴である事を謳ってますね。
ストーリーは「世界各地を侵略している帝国に主人公達は町を追われ、逃げて来た所を反乱軍に拾われ、帝国への復讐を誓う」という内容。
しかし、良くも悪くもストーリー描写に乏しいのでネガティブな表現が無いのは子供向けで良いのかも。
兄貴分のレオンハルトは帝国兵として成り上がり、復讐を狙っていたのかもしれませんが、
結局権力に飲まれて主人公達を裏切ってるのは人間の欲望や脆さを物語っているのかもしれませんね。
それにしても帝国という「国」が、村人でしかなかった主人公達4人によって攻略されてるの凄いなと。
なろう系小説みたいな特別な力とか無いハズなんですが…主人公達に頼り切りの反乱軍って何なんだろう( '~';)
特にゴードン!お前だ( ゚Д゚)σ
一部のセリフはシュールだったりしてネットミーム化されているのも特徴ですw
他にも「ばくはしましょう!」や「いいじゃないか ただだし」等もある。
ゲームシステムはというと、特徴的なのはやはり成長システムですね。
戦闘内容に反映した成長をしていくのはコツを掴むと凄く面白いです。
ただ武器の格差があるのが残念。剣が贔屓レベルで強いのが元凶ではあるんですが…
後列から攻撃できる弓、魔法干渉(※)の低いナイフは利用価値があるとして、杖とか槍は何のためにあるんだ?というレベル。
※魔法干渉は高いほど魔法の成功率が落ちる。各装備に設定されているマスクデータで重装備ほど高い傾向にある。
他にも防御力が殆ど意味を成しておらず、回避率の方が万倍重要なのも罠ですね。
ラスダンを含めた難易度の高いダンジョンに限って重い防具を配置してるのもタチが悪い。開発者は絶対ほくそ笑んでるでしょ( '~';)
魔法干渉がマスクデータなのも罠で、これのせいで「魔法に利用価値がない」と考えた人が当時は続出していました。
ストーリー的に絶賛されている最強魔法アルテマが産廃レベルで弱いのも酷い。
総合すると剣盾・軽装備であえて1人旅して回避率をガンガン上げて行くのがコツになりますが、当時そんなプレイに至るハズもない(・ω・`)
特に重装備NGというのが発想できないですね。ドラクエだって硬い重装備着けるのが定番だし。
まあでもそういう所がサガっぽくて良いんですけどね。(コレはFFだけど)
他の特徴として「ワードメモリーシステム」があり、
ストーリーに関わるキーワード、例えば反乱軍の合言葉「のばら」を覚え、尋ねる事が出来るシステムがあります。
他に類を見ないシステムではあるんですが、ぶっちゃけイベントアイテムと変わらないとは思いますね。
無関係なワードで尋ねても「?」で返されるのも意味の無さに拍車をかけている。
ただ、ミシディアの図書館では各ワードで尋ねる事で内容を調べる事ができる様になっているのは世界観を知れる良い演出となっている。
当時の思い出
当時は小3くらいで、本作は親に買って貰えた数少ない作品でした。本作の前にFF3を貸して貰ってプレイした歴があり、それで興味をもってXmasプレゼントにお願いした経緯でしたね。
しかしいざ始めてみるとFF3とは全然違うシステムで面喰ったのを覚えています。
例によって大技林(裏技本)を駆使してプレイしてたんですが、利用できたのはパーティアタック育成法とキャプテンチェンジ撃退法だけで、
ザコ敵に状態異常ラッシュされるのがとにかく辛かったですね。(回避率が低いせいです)
最初の壁はディスト北の洞窟で、卵を沈めに行くまでが長すぎる!(地下5階層)
魔法が痛い&エフェクトが高いソウル系、硬すぎるヒルギガースが出たら全滅の危険があり、
しかも逃げられない。(これも回避率が低いせい)
更にミシディアの塔(10階層)
インプ等が状態異常の鬼で辛すぎる
終いにはジェイド&パンデモニウム(全14層)
スフィンクマイラの炎連打で全滅。
モルボルグレートの臭い息で全員状態異常でハメられてリセット。
ミスリルゴーレムを壁にしたデスライダーから1万ダメージを受けて即死。
ラミア軍団の誘惑ラッシュでリセット。
クアールのブラスターで全体麻痺食らってリセット。
HP自体はパーティアタックで9000近くまで上げているのに、一向にラクにならない。
こんなんクリア出来るかぁーーー (ノ ゚Д゚)ノ
今思えば回避率が低いせいで安定性ゼロの運ゲーと化しているんですが、当時のRPGは総じてこんなモンで…
当時の攻略本ですら回避率という重要な情報については一切語られていないのがタチが悪い。
ゲーム雑誌編集部としても解析できていないのか、メーカーから情報統制があったのか…
とにかく攻略の勘所が分からなかったので、当時は全く安定して攻略できませんでした。
そんな状況でクリアできるビジョンが見えず、改善案も思いつかなかったので、
プレイしたがっていた友人の飯田君に貸したら、まさかの紛失されるという事件が。
どういう経緯で紛失したのか聞いても説明してくれないわ弁償もされずで正直ムカついてたんですが…
彼には数多くの漫画やゲームを現在進行形で貸してもらっている恩があるので、今では許しています。(説明は欲しかったけども)
当時は親から買って貰ったソフトを理不尽に無くされてしまったショックもあり、すぐに買う気にもならず、
真に安定してクリア出来たのはそれから10年ほど経過した18才くらいだったと思います。
(当時はプレステ・サターン全盛期で、FC・SFC・GBといったレトロゲームは激安な時代で片っ端から遊んでました)
この時代ともなるとインターネット(ダイヤルアップだけど)も普及しており、回避率の重要性について知る事が出来ました。
その上でプレイしてみると、これがもう面白いほどサクサク進める!
やっぱ戦闘に関わる計算式を解析して理解した上で攻略法を確立するのは、その作品の面白さを見つける事にも繋がるんだなと認識しましたね。
当サイトを立ち上げるキッカケの一つともなった良作だと思います!
ただやはり強く思うのは、回避率熟練度と魔法干渉値は隠さないで欲しかったなと( '~';)
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