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ドラゴンボールZ2 激神フリーザ / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★BP(戦闘力)システムが原作準拠
  • 前作に引き続き、戦闘力システムが実装されており、ドラゴンボールファンとしては感情移入しやすい嬉しい要素となっている。
  • 但し積極的に戦闘しつつナメック星に到着するとヤムチャがキュイを超える程強くなってしまったり、変身ザーボンの戦闘力が55000と高かったり、ギニューの戦闘力が16万もあったり(原作では最高12万と明言している)等、おかしい点はいくつか散見される。(普通は気にならないレベルの話ですが)
  • また、流派一致カードを使ったり拡散エネルギー波を使う事で全体攻撃も可能となり、戦闘がよりスピーディになった。
★三つ巴のボール争奪が再現
  • 原作ではクリリン達、ベジータ、フリーザ軍との三つ巴でボール争奪戦が展開されていたが、本作でも双六の様にCPUを相手にしたマルチプレイヤー方式でボール争奪が行われる内容となっている。
  • 村に先着する事でボールを受け取れたりと原作とは異なる流れでストーリーを進む事も出来る。但し結果は同じで、大きなストーリー分岐とならないのは残念。

短所(Bad point)

★曲が全体的に劣化
  • 前作は全体的に曲が良く、特にボス戦2種は今でも語り草になっているレベルだが、本作は悪くないというレベルに留まっている。
  • そもそも戦闘曲が1つしかない。せめてボスザコは分けて欲しかった所。天下一武道会も含めれば2種だが、どちらも前作ボス戦には及ばない。
★CPU敵キャラの存在で悪テンポ
  • ナメック星に着いてからは基本的に敵プレイヤーが2人ほど居り、毎ターン運命の選択でこちらの妨害をしてきたり等の行動を行う為、ゲームテンポが悪い。
  • 敵が4人もいるステージもあり、それらが行動する事自体に時間がかかる上にこちらの一回休みを連続して引かれるとストレスでしかない。
★ゴクウが強すぎてヌルゲー化
  • ゴクウはナメック星に至るまでに重力装置修行を行う関係で戦闘力が普通に999999に到達しやすい為、ゴクウ合流後はどうしてもヌルゲーとなってしまう。
  • 超元気玉の威力設定が250とぶっ飛んでおりラスボスをワンパン撃破出来る程強い。ちなみに次点威力はベジータのギャリック砲(85)、ピッコロの魔貫光殺砲(58)。主人公優遇どころの話ではない。
  • もはやゴクウだけでいいよね?というある意味原作準拠な状況となっているが、手札は使い切らないといけない仕様の為、どうしても仲間が足手まといに映りやすいという悲しい状況にもなっている。(但し仲間も重力装置で戦闘力を高める事は可能)

感想(Comment)

本作はバンダイ産ドラゴンボールゲーとしては5作目、ドラゴンボールZとしては2作目にあたる作品で正統続編にあたります。
↓当時の販促頁。

キャッチコピーは「Zを超えたZⅡ/前作よりさらにスケールアップ!!」
価格も400円スケールアップしてますが…w 版権ものだとある程度しょうがないのかな(*´ω`*)
その一方でバンダイのお家芸である少容量フラッシュメモリ(電池を必要としない半永久データ保存が可能なメモリ)を用いながらもセーブデータを2個保存できるようになってるのは何気に凄いですね(*'▽') ナイトガンダム物語前作は1つだったのに。

今作のストーリーはフリーザ編(ナメック星編)を描いていますが、冒頭からして原作と違いがあり、ナメック星に向かうのはゴハンやクリリン、ブルマの三人だけでなく、ヤムチャ・テンシンハン・チャオズも同行しています。どうも前作の続きという事を意識している模様。(但しピッコロは死亡している)
さらに本作が開発された時期はまだ原作がフリーザ編の終わりを迎えておらず、終わり方があっさりしています。これは聖闘士星矢でも同じ事をやっていましたね(´ω`;)

ゲームシステムでは、フィールド上を敵も含めて移動し、原作同様にドラゴンボール取り合戦となるのが特徴的です。敵味方が交互に行動し、引いたカード次第ではこちらが一回休みとか、敵側が次回移動力upとか双六めいた一喜一憂な間接的な戦いになります。

「飛ぶ」と高エンカウント率・移動力+4・地形無視移動ができ、「歩く」はエンカ率が低いと移動方法にも原作準拠な特徴が生まれました。実際は出遭うのはベジータではなくザコなので、ガンガン飛び回るんですが(*´ω`*)

戦闘においてはスケールアップしたのか?と言われると微妙な所です。宣伝で推しているのはカットインの導入です。

なんとザコも含めて全キャラ導入。実際カッコイイとは思うんですが…一方で、全てサイドビューになったせいか前作よりメリハリが弱くなったかな?と思わなくもないですね。一部必殺技も、見た目おかしいものも散見されます。

テンシンハンの4身の拳は、このポーズのまま体当たりして爆発するというシュールな内容に…爆発波も三日月状の何かが飛んでいくけど、そういう技じゃないと思う(´ω`;)

グラフィック面の向上はあまりなく、前作は瀕死になると敵味方共に顔グラフィックが変わるという凝った造りであったものの、今作では無くなっている。(瀕死になっても頭上に「ピンチ!」の表示が出るのみ)
一方でギニュー特戦隊のポーズグラフィックがある等、一枚絵を多用する凝った部分もあるので一概に劣化したとは言えないですね。

以上の様に、前作より劣化したかな?と思う部分がいくつかあるように思いますが、同じ感覚で楽しめる良作だと思います。

ただやっぱり特徴的なのは悟空の技が強すぎる点ですね。一部のお助けカードが強すぎるとも言えます。
かいおうさまカードで与ダメを6倍にして、じいちゃんカードで敵の動きを止めつつ防御力を1にして、プーアルカードで敵バトルカードの漢数字を1にして、エンマさまカードでこちらのバトルカード星数をZにした上で超元気玉を叩きつけると…

こんな事になってしまう(フリーザのHPは第四形態であっても1600しかない)。
ここまで徹底的にやる事もないですが、逆にある程度盛るだけでもラスボスを簡単に確殺出来る事はお分かりになるかと思います。

そうしてフリーザの4形態全てに超元気玉をぶつけてクリアした人が多いんじゃないかと思います。そもそも溜め無しでポンポン撃てるのがおかしい( ̄ー ̄;)

ラスボス撃破時は更に超元気玉をぶつけてトドメを刺すという流れに。

いや容赦なさすぎるだろww と当時も吹いた覚えがあります。

最後はカットイン付きでキャラ紹介込みのスタッフロールが流れます。

ご丁寧にザコもご紹介。

スタッフロールが終わると…

スーパーサイヤ人悟空とフルパワーフリーザの対峙が表示されてEND。
次回作に続くという描写ですかね(*´ω`*)

総評して、前作の完全上位とは言えないものの、総じて面白い作品だったと思います。BGMはちょっと落ちたかな…と思わなくはないですが、前作と違って腰を据えてレベリングする必要がないのが一番良い所だったかもしれないですね。

●おまけ
1991年に東京と大阪で行われた少年ジャンプイベント「ビクトリーフェスティバル」の抽選会で配布された本作のゴールドカートリッジというモノが存在しており、海外では5000ドルもの高値が付いた事もある模様。配布数は分かりませんが、一度はこの目で見てみたいものですね(*´ω`*)


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