ゲームの里

レトロゲーム&新作ゲームの攻略・解析・裏技・レビュー等の発信を目的としたホームページです。
チェスターフィールド 暗黒神への挑戦 TOPページへ

チェスターフィールド 暗黒神への挑戦 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★クオリティが地味に高い
  • ファミコン前期作にしては、なかなか頑張った作りの横スクロールアクションRPGとなっている。
  • 単純なアクションではなく、経験値・お金・装備の要素があり、ゼルダの伝説等の様に能力の向上を図れる要素を組み込んでいる。
  • 但し数々の問題点(後述)がそれを台無しにしている。それさえ無ければ名作と言っても過言ではない出来。
★キャラグラフィック
  • 本作では会話時にアドベンチャーパートが設けられている。
  • その際、数多くのキャラ達が表示されるが、これがなかなか高クオリティで、特に女の子キャラは今でも通用するくらい可愛い。

短所(Bad point)

★ダンジョンが複雑
  • 左右上下無限ループや一方通行等、複雑極まる。管理人は一つのダンジョンで延々と3時間彷徨った経験がある。
  • ダンジョンは上下左右ループがデフォで、小ネタ欄で紹介している「沈下法」を活用してもなかなかボスにたどり着けない。
  • また、ボスを倒したとしても、今度は帰る事ができなくなるということも多々ある。(ボス部屋沈下法を使えば帰れるが、これは裏技で正規に設けられた脱出法ではない)。
★難攻不落すぎる城
  • ステージ2からは城の攻略をする事になるが、これまた複雑極まる。
  • 「こんな城があるか!」と叫びたくなる様なトラップが多々ある。以下はその一例。
    ・メイスで瓦礫を破壊しないと進めない廊下
    ・瓦礫に隠された店(何故こんな所で販売してるのか?)
    ・瓦礫に隠されたダンジョン
    ・小さいリフトを跳んでしか渡れない奈落の廊下(落ちたら即死)
    ・迫りくる棘
    ・移動ブロックによるプレス(即死)
★隠し通路だらけ
  • 本作では壁や床に見えて実は通れるという「隠し通路」が山ほどある。
  • 問題なのは「それが正規ルートになっている」という事。片っ端から周り、目に見えないルートを探さないと普通にクリア出来ない。
★無駄にがれきが多い
  • メイスで破壊出来る瓦礫が異常に多い。
  • 隠し部屋を見つけた時はそれなりに達成感があるが、単なる通路にビッシリ敷き詰められているのを見ると正直ウンザリするだけである。勇者というよりはトンネル切削作業員。
★各所がムダに英語表記
  • アドベンチャーパートのコマンド、オープニング、エンディングが英語表記。
  • ひらがな、カタカナのデータを内蔵しているにもかかわらずである。何故こんな仕様にした?

感想(Comment)

「アイギーナの予言、ザードの伝説」等、不思議で微妙な作品メーカーとして有名な「ビック東海」作のアクションRPGです。
ちなみに本作のタイトルでググるとイギリスの地名・及びそこで制作された家具がトップに出てくる不遇の作品でもあります(´Д`|||)
チェスターフィールドったらコレだろ!?と思うのは多分管理人だけだろう。

キャッチコピーは「めくるめく戦闘、謎を呼ぶ地下迷宮、そして待ち受けるどんでん返し」

ファミコン前期にあたる1987年発売作品で「ドラクエ2ロックマン」等と同時期です。
各社がファミコンという可能性の海でまだまだ発展途上な中で、本作は良いクオリティしてると思います。

ただ最後まで分からなかったのは、本作はエピソード2となってますが…1はどこで遊べるんだい('Д')?


さてゲームシステムはどうかというと…
リンクの冒険っぽい横スクロールアクションRPGに、アイテム取得が進むにつれて出来る事が増え、敵を倒してLvを上げてお金を貯める成長要素もあり、
ゲームバランスもやや難しいながら理不尽というワケでもなく、まさに優等生な作品だと思います。

決して悪くないんですが…欠点欄で挙げた部分がやはり惜しい。以下の点を改めるだけでも良くなると思いますね。
ちなみにエンディングは

暗黒神は倒れ、夜が明けた。戦いで他界した数百万の魂は天へと昇っていった。
戦いが終わり、一年が過ぎた…ガルドレドを治めるのは王となったケインとその妻カレンだった。
二人の希望だったガルドレド連合王国は実現し、二人の子がこれを継いでいくだろう…


テキトーに和訳するとこんな感じ。ちゃっかり王女と結婚までしやがってこのー! \(`Д´)/
まあ王道なエンディングですね。何故英文にしたのかが最大の謎ですが(´▽`;)

当時の思い出

本作は小学生の時に、例によって友人の飯田君から借りたと思います。
飯田君ゲームソフト富豪すぎるだろ!レトロゲーム好きになったのは間違いなく彼のおかげ

それはともかく、本作は僕の好きなアクションとRPGの融合です。
ハマらないハズもなく、連日プレイしていました。
まずブチあたった壁は敵の強さとかではなく

コマンドが英語でワケが分からん!(小学生
会話自体は日本語なのに何故( ゚Д゚)?

しかもパスワードを聞くのはこの宿屋なので、なかなか終われずに難儀しました。
今思えば、当時の作品の殆どは説明書ありきなんですよね。
↓説明書の一面

大人になって完品を買い、説明書を見ると思います。「当時コレがあったら迷わなかったのに」と。

しかし当時は友人皆が箱説は捨てているという現実。
ソフトが本命なのだから箱説はどうでも良いという考えなんです。昭和あるあるでしたね( '~';)
そして現在(2013年)はその箱説の方がソフトより高額な時代になるとは予想だにしませんでした。
言ってしまえば当時のガキんちょ共は大金を捨てていたようなモンですよ!
僕自身も箱説は捨てていたワケで…タイムスリップできるのなら、そんな僕を殴ってでも止めたい。

次なる壁はやはり複雑極まるダンジョン。1面からしてこの有様。

左右のループ、更に一方通行が多く、テキトーに進んではリストリクション状態になることもザラ。

2時間くらい彷徨ってた事がありますマジで。

大技林(裏技本)で沈下法を知らなければ、多分クリア出来なかったんじゃないかな( '~';)
ファミマガ(※)はホント僕にとっての救世主やでぇ!

※こういう雑誌。当時はファミ通と人気を二分するゲーム雑誌で、大技林は付録の一つ。雑誌本体より分厚かった。

ただ沈下法も万能ではなく、下に部屋がない所では上にループするので結局迷いがち。
マッピングくらいしろよ!と思うかもしれませんが脳筋小学生にそんな発想はなく( '~';)

そんな中辿り着いたボス戦は絶対に負けるワケにはいきません。
マグレで辿り着いてるのに、やられたらまたパスワード打ち直しのやり直しと思うと心拍数も緊張も極限でした。

そうして苦労してラスボスを撃破したのに…

英語がワカラン!(小学生
ポカーン( ゚Д゚ )となりながら画面を見るしかなく、そのまま終了。

僕は何の為に戦っていたのか?
いや、ここに至るまでの経験・苦労・冒険こそが僕が勝ち取った最高の宝物だったと言えよう
当時はエンディングすらない作品で溢れてたんだし、あるだけマシだね!(メタ


チェスターフィールド 暗黒神への挑戦 TOPページへ

TOPページへ
ページのトップへ戻る