ゲームの里
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ライトファンタジー / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

シナリオが地味に良い

 
  • 勇者の子孫ではあるが弱気な主人公が、さらわれてしまった幼馴染の姫を救う為に勇気を振り絞って戦いへと身を投じるという王道ストーリー。

  • 道中に出会う者達も「人間に絶望して一人研究を続けていたら木になってしまった科学者」「掟を破って人間と結ばれた人魚の娘が、人間を恨む余り主人公に牙を剥く」「自身の闇の血を嫌悪し、弟子に殺される為に悪役を演じた魔物」「主人公に嫉妬してイジワルする勇者の子孫」等、心に残るシナリオが多い。

  • ハートフルなテーマであるらしく、前述した人たちもそれぞれが改心して主人公とは和解する。ラスボスすらも結果的に改心する様はどこか爽快な読後感がある。

短所(Bad point)

戦闘に時間がかかり、難易度も高い

 
  • 戦闘は戦略シミュレーションチックなシステムが採用されており、地味に時間がかかる。

  • 各キャラは基本1,2歩しか歩けないワリに、戦場が14×11と広い事も冗長になる要因の一つと言える。7×7くらいで良かったのでは?
  • また、多くの敵は状態異常魔法を多様する為、動けなくされた揚句に全滅という事もザラ。しかも状態異常を防ぐ手段は存在せず、被弾率はキャラ毎に設定されており、無敵な存在は最後の1人しかいない。

  • さらに状態異常の種類が多く、全てを癒す魔法も存在しない為、魔法のラインナップは状態異常治療系で殆ど埋まってしまう。

  • 主人公と運命の星(シナリオに絡むキャラ)がやられたら他キャラが生きていたとしてもゲームオーバーとなり、タイトル画面に戻される仕様も難易度向上に繋がっている。

裏技前提の難易度

 
  • 本作を攻略するには強力な装備、全体必中魔法、LUCKを上げる料理等々、必要な要素は多いがこれらは大金が必要。賭け事に必ず勝利出来る裏技に頼らないとお金は確実に足りないバランスとなっている。

  • 移動速度が遅い。これも隠し設定で解決可能だが、これについては最初から隠さずに表の設定で可能にすれば良かったのではないか?と思ってしまう。

  • 前述の通り、ザコ戦でも辛くて長いのにエンカウント率が高い。これも女神のお守りを使った完全エンカウント防止の裏技で対応は可能。

  • 以上の様に、ゲームバランスや快適性は崩壊しているが、裏技で大体解決出来るという謎の造りになっている。

おつかいイベントが多すぎる

 
  • 同じ場所を数回行ったり来たりさせられる。RPGはそういうモンだと言われればそれまでなのだが、同じ場所に4回も行かされるとさすがに…(´Д`|||)

  • また、移動魔法の類は無い。町の神殿間ワープは可能だが、これは中盤以降でしか利用不可でノーヒント。

  • かつて通った長いダンジョンの行き来も含まれる。一応、道中の「ワープ女神」を利用すれば大分短縮出来るのだが、出現はランダムの為、出現判定ポイントを知っていないとスルーしてしまう可能性もある。

感想(Comment)

本作は「ほのぼのとした世界観、不殺」をテーマとしたRPGで、1992年(SFC前半期)に発売された作品です。絵は「デルトラクエスト」等の絵本を描いたはけたれいこ氏が担当しており、ほのぼのとした雰囲気を演出している。道中の村人等をパーティに誘える所も珍しい要素ですね。

ゲームシステムの出来はというと…欠点欄で色々書いた通り相当微妙な出来となっており、
一般的な評価としてもクソゲー扱いされている。難易度としても高く「裏技を使ってやっとクリア可能」という悲惨な内容となっています。戦闘が辛い要因は多く、箇条書きにすると以下の様なモノが挙げられます。

  1. 物理攻撃の命中率が体感で60%程で、敵のパラメータが高い上に数が多く、殴り合いは難しい。
  2. 全体魔法で一掃したいが敵によって耐性が決まっており、良相性であっても命中率は70%程度。
  3. 主人公と運命の星(強制的に加入した仲間)がやられるとタイトル行き。
  4. 状態異常を受けて行動不能になり、じわじわとやられる。(死因No.1)

初期からこの有様の為、投げてしまうプレイヤーが多いのも無理らしからぬ事だろう。ただ一応、それぞれ以下の様な対処法があります。

  1. 物理命中率はLUCK依存の為、中盤で「ねこまんま」を食べる事で改善可能。主人公より遥かに強い魔族にチェーンソーとデビル装備を着ければガチ殴り合いも可能。
  2. 全体攻撃魔法の命中率は低いが、ゴンゴンとマンモスだけは必中。
  3. いつ全滅しても良い様に、こまめにセーブする。幸い本作はどこでもセーブが可能。
  4. 状態異常は敵からの魔法射程内に入らないように、横にズレてゴンゴン等で攻撃する。

これらを知っていれば十分に攻略は可能なんです。しかし、普通にプレイしていたら到底気づけない事ばかりなのが問題です。実際、管理人は当時プレイしていた時はこれらに全く気付けませんでした。終盤でマンモスの有用性に気づいてからはかなり攻略が進みましたが、ゴンゴンには気づけませんでした(´Д`|||)
もう少し戦闘のテンポを良くして、状態異常を防ぐ装備、万能薬的なアイテムを実装すれば良かったんじゃないかと…。

一方、ストーリーはというと「闇の勢力にさらわれた姫を助けるべく、勇者の子孫である主人公が旅に出る」というTHE王道な内容です。ただ
主人公が「姫に負ける程、肉体的にも精神的にも弱いヘタレ」という珍設定なのが目を引く。

そんな主人公も、困った人は見過ごせないという優しい心を持っており、勇気を振り絞って困難に立ち向かっていく内に身も心も強くなっていく…という、これまた王道な展開。ただ、道中のシナリオはなかなかシリアスで、笑えない内容も多いです。良くも悪くも心に響きますね。

あと、不殺をテーマとしているだけに、敵を倒しても殺す事は無く、壺に閉じ込めるのも特徴的。

まあこの後、その壺を割ってるんですが…それでいいのか?(´Д`|||)
こらしめて逃がしてあげてるのかな?
あと、道具を捨てた時は律義に埋めている所もハートフルな要素かな?

所々でイベントシーンは一枚絵が出るのも頑張ってるカンジがしますね。

こうして見ると、中盤まではトルイの方が主人公してたな…。
以上の様な、絵本チックな内容はライトファンタジー(ライトゲーマー向けなRPG)と言えるのかな。難易度は全然ライトじゃなかったですが!ストーリーもシリアスで重い所も多いし、
むしろヘビーファンタジーだ!(゚Д゚)
何度も理不尽に全滅したし、酷いゲームだと今でも思いますが、個人的には何故か好きなんですよね~(´▽`)

ちなみに、本作の数年後を描いた続編も存在します。本作をクリアした人は是非遊んで頂きたいですね。悪い所は多少改善されているので(多分)安心していいですよ( ̄▽ ̄)b


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