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ブレスオブファイア2 使命の子 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★感動的なストーリー
  • 中盤までは明るくギャグを混ぜた展開が多く、良い意味でライトに入り易いストーリーとなっている。
  • 終盤に近づくにつれて「絶対悪」とも言える黒幕の存在が見えてくる。
    どんどんシリアスなストーリーになっていき、主人公達(ひいては世界)の為にその身を犠牲にする人々の行動に涙せずにはいられない。
  • エンディングは「バッド、ノーマル、トゥルー」の3種類があり、ノーマルに至っては主人公自身が犠牲になるという衝撃的な内容。
    人によってはトゥルーよりもストーリーに沿っていて良いという声も。
★ドラゴンズティアによる感情表示
  • 主人公が最初から持っているペンダント「ドラゴンズティア」はただの1アイテムではなく、対話している相手の感情を色で示す内容となっている。
  • 但し作中のキャラがこれを使ってどうこうという事は無くシナリオとして描写される事も無い。あくまでプレイヤーが確認するだけの要素。
  • 敵対勢力者なのに好意的な色だったり、その逆もあったりとプレイヤーの想像を掻き立てられる要素になっている。システムとしてオリジナリティがある事も評価できる。
★共同体システム
  • 中盤から自作する町「共同体」が運用可能になる。根幹を決める大工は3種類いてデザインと出来る事が違ってくる。
  • 世界各地にいる武器屋や道具屋等を引き入れて便利になっていくのが特徴。
    珍しいモノになると音楽家を引き入れて「サウンドテスト」が可能になったりというものもある。
  • 住民は最大6人までしか招き入れる事が出来ない為、良くも悪くも自分ならではの町作りが可能になっている。
  • この共同体システムは続編以降にも進化しつつ反映されていく事になる。

短所(Bad point)

★エンカウント率が高い
  • 前作の「まもりけむり」の様なエンカウント率をゼロにする方法も存在しない。
  • エンカウント率を下げるアイテム・魔法はあるが効果が薄く、全く体感出来ないレベル。
  • 特にラストダンジョンが異常に長く、エンカ率も相まって絶望感を際立たせている。
★移動魔法使用者が少ない
  • おつかいイベントの多い本作では、ワープ魔法の「ヒュール&デルダン」が必須と言えるが、使用可能なキャラが少ない。
  • 3人使用可能だが、タペタとアスパーは戦力的に厳しく、ディースは最強の一角な為に採用する事が殆ど固定化してしまっている。
    同じ魔法使い枠のニーナは下位互換な上にヒュールが使えないが故にハブられがち。
  • しかもキメラの翼的な移動アイテムは存在しない。
★おつかいイベントが多い
  • 前作同様、たらい回しにされるイベントが多い。
    RPGとはそういうモノだと言われればそれまでだが、同じ所を数回往復させるというあまり感心出来ない。
    「おつかいのおつかいが多すぎて当初の目的を忘れる」と多くのプレイヤーから言われる程。
  • 「世界各地に起こる謎を明らかにする」というファジィなテーマの為、各地を巡るのは致し方ない面もある。
★物騒なテキストが多い
  • 「殺す」等、物騒で精神的にクる文章が多い(下記SS参照)。印象に残るセリフが悪い意味で多い。
  • これを問題視したのか、後にGBAで発売したリメイク版では修正されているらしい。

感想(Comment)

カプコンが送る本格派RPGにしてBOFシリーズ第2弾。
プレイステーションの発売前日に出るという、かなり分が悪いタイミングで登場した作品だが、僕を含めて当時プレイした人は多かった模様。
パッケージ
キャッチコピーは「新たなる竜の物語がはじまる」 まぁ2ですからね(´ω`)
時系列は前作の500年後となっており共通点がいくつか見られるが、そもそもフィールドの大半は全く違うという点が残念でもある。
地殻変動でも起こったのだろうか?
完全にパラレルワールドという説もある。

イベントもキャラクターもかなり濃く描かれており、ストーリーのインパクトはブレスシリーズ随一だと思ってます。
序盤はギャグを混ぜたポップな雰囲気で進行していきます。

しかし冒険を進めるうち、世界を暗躍する謎の集団が感じられるようになっていき、シリアスなストーリー展開となっていきます。
後半に入ると多くの人達がすごい勢いで犠牲になっていき、ストーリーの勢いが高まっていきます。

ミイナが姉の代わりに世界を救う翼となり、
レイが命を張ってリュウの真の力を引き出し、
ランドの母が息子を庇って命を落とし、
主人公の母は主人公に未来を託し、命を賭してラスダンへの門を開いた。

この怒涛の流れの前には、涙を流さずにはいられませんでした。
SFCのRPGでも、ここまで泣ける作品はそうそう無かったと思います。

最初に立ちはだかった大いなる壁、準ラスボスのバルバロイも最後に登場。
主人公の成長にバトルマニアとしての血が騒いだのか、一騎打ちを申し出たりとこれまた濃いキャラだったと思います。


その一方でラスボスは逆に小物臭がするな…と感じましたね。

仲間が次々にやられ、主人公が一人立ち向かう所は最後に相応しい「燃える展開」ですね!

エンディングは「バッド、ノーマル、トゥルー」とに分かれますが、個人的にはノーマルの方がブレス2に合ってるかなと思いますね。

皆の為に体を張れるのは”漢”だなぁ…まさに「使命の子」。
自己犠牲だと言われればそれまでかもしれませんが…。
浮遊共同体で物理的に塞ぐだけのトゥルーエンドよりはずっと心に響きました。
それで良いなら分厚い門とか建てた方が良いんでないかい?w

P.S.
終盤、ある事を行うとバレリー(主人公の母)視点で過去を見る事が出来る。
その際にレッドアリーマーの様なモンスターが攻めて来て謎の鳴き声を発する。

同じメーカーで、本作の2か月前に発売したデモンズブレイゾンの宣伝だろうか?w

当時の思い出

当時は中2くらいで、中古で1000円くらいで購入したと思います。
BOFシリーズは人気もあって実際面白いんですが、妙に安いのが不思議ですね。
人気あるだけに弾数出てたのかな?

キャラ絵もかなり良いので、良い意味で目を引いてたのもあると思います。

キャラデザは1~5まで一貫して同じ方だったらしいですが、シリーズによって大分画風が違うんですよね…
個人的にはこの2が一番好きだったりします。

セーブデータは3つあったので、弟と並行してプレイしてました。
プレイアブルキャラも多いし、共同体も誰を入れるかで2人共大分プレイスタイルが違ってましたね。それがまた面白い。

僕は知力の実を爆買いしてドラゴン無双。
弟はボッシュを回復役に据えてじっくりプレイしてました。

特に共同体メンバーは家が6件しかないのに総勢27人もおり、
退去させる事もできないので何回かプレイしないといけなくて奥深かったですね。
そもそも共同体(家)のタイプが3種あるし…

エンディングは初回プレイで偶然トゥルーエンドに行けてましたが、
どの仲間を連れているかでセリフも違って来るし、プレイする度に別の面白さに出会える良作でしたねヽ( '▽')ノ

何よりストーリーが重く、心に残りますね。
当時はリアルにかの害悪宗教「オ〇ム真理教」が悪事の限りを尽くしており、
本作のエバ教と被る所も多く「宗教団体=kzの集まり」だと確信した作品でもあります。

ソレを抜きにしても悲しい流れが多く、本作をプレイした人は記憶に残っているのではないでしょうか。
Vガンダムとかもそうだけど、何だかんだで悲しい流れの方が考えさせられるし心に残るんだよなぁ…

ゲームバランスが難しめなのが珠に傷ですが…(1はヌルゲー傾向だったので特に落差が激しい)
ストーリー性の高さが本作最大の魅力でしたねヽ( '▽')ノ


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