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●ブレスオブファイア2 使命の子 - レビュー(ネタバレ含む)


GOOD POINT(長所)


感動的なストーリー
 

中盤までは明るく、ギャグを混ぜた展開が多く、掴みとしては良い意味でライトに入り易いストーリーとなっている。
 

しかし終盤に近づくにつれ、序盤に織り交ぜられた謎が段々明らかになっていき、「絶対悪」とも言える敵の存在が見えてくる。
どんどんシリアスなストーリーになっていき、その身を犠牲にして主人公達(ひいては世界)を助けようとする人々の行動に涙せずにはいられない。


エンディングは「バッドエンド」「ノーマルエンド」「トゥルーエンド」の三種類があり(これらの名称は仮名)
ノーマルエンドに至っては主人公自身が犠牲になるという衝撃的な内容。人によってはトゥルーよりもストーリーに沿っていて良いという声も。


ドラゴンズティアの存在
 

母の形見として主人公が最初から持っているペンダント「ドラゴンズティア」。
これはただの1アイテムではなく、対話している相手の感情を色で示す内容となっている。
 

敵対勢力のメンバーなのに好意的な色だったり、初対面なのに殺意を感じる色になっていたりと、プレイヤーの想像力を掻き立てられる要素になっており、
ストーリー面でも一躍買っている。


各キャラが持つ特殊能力
 

前作同様、各キャラ特有の能力がそれぞれ設定されている。(フィールド、戦闘共に)
 

これにより「全然役に立たない空気の様なキャラ」は存在せず、各キャラに見せ場が用意されている。


進化した合体システム
 

前作の合体システムは「ダンク」というキャラしか行えず、合体対象も仲間だった為、パーティメンバーが減る弊害があった。
(実際は二軍が減るだけなので戦力低下は無いが『合体ダンク最強&二軍減少』の為、スタメンパターンは殆ど固まっていた)
 

本作では合体対象は仲間ではなく、全6人のシャーマン(NPC)となっている為、パーティメンバーが減る事はない。

合体は一部キャラを除いた殆どが行う事が出来、さらに相性の良いシャーマンと合体を行うと「究極合体」となり、戦力増強のみならず姿すら変わる。
(弱いキャラが一転して強くなるといった要素も)

但し一定以上のダメージを負うと強制解除されてしまう為、あまりアテには出来ないという残念な面も。


豊富な隠し要素
 

クリアに関係はないが、強力な武具や能力等が各地に隠されており、作品を奥深くしている。
 

滝の裏に隠されたドラゴン変身能力、初期地点に近い場所に隠された最強剣、イベントに先行してある場所に行くと得られる隠し特技「千切り」。
そしてトゥルーエンドの条件も隠し要素の一つとなっている。


但し、これらはストーリー進行によっては取り返しのつかない事が多く、間違った形で進めてセーブしてしまった場合は最初からプレイするしかなくなる残念な面も。
(前作は後で取り返しのつかない要素は無かった)


共同体システム
 

中盤から自分の町である「共同体」が運用可能になる。
 

共同体を創る大工は3種類おり、これによって出来る事も違ってくる。


世界各地にいる特定の人を住民として招き入れる事が可能。それぞれ「武器屋」「道具屋」、珍しいモノになると「サウンドテスト」等が可能になる。


住民は最大6人までしか招き入れる事が出来ない。その為自分ならではの町作りが可能になっている。
但し一度招き入れた住人を追い出す事は出来ない為、慎重な選択を強いられる面もある。


この共同体システムは後のブレスシリーズにも進化しつつ反映されていく事になる。


BAD POINT(問題点)


エンカウント率が高い
 

前作の「まもりけむり」の様なエンカウント率をゼロにする方法も存在しない。
 

エンカウント率を下げるアイテム・魔法はあるが効果があまりに薄いのか、全く体感出来ない。


ラストダンジョンが異常に長い為、このエンカウント率が絶望感を際立たせている。


移動魔法の冷遇
 

町へワープする「ヒュール」、ダンジョンから脱出する「デルダン」があるが使用可能なキャラが少ない。
 

タペタ、アスパー、ディースが使用可能だが、ディース以外は戦力的に厳しい類の為、ディースを入れる事が殆ど固定化してしまっている。


加えて、デルダンが効かないダンジョンも多く、前述の「高エンカウント率」と相まって非常にメンドくさいゲームになってしまっている。


難易度の高い単独行動イベント
 

中盤、あるキャラが単独で行動する事になるが、これが困難極まる。
 

エンカウントするダンジョンを単独で進む事になるが、普通に単独で抜けられるようなエネミーテーブルになっていない。
あまつさえワース(即死魔法)を使う敵まで登場という激難仕様。


おつかいイベントが多い
 

前作同様、「○○に行って」「■■に行け」とたらい回しにされるイベントが多い。
RPGとはそういうモノだと言われればそれまでだが、ムダに同じ所を往復させるというあまり感心出来ない内容。
「おつかいが多すぎて当初の目的を忘れる」と多くのプレイヤーから言われる程である。
 

「世界各地に起こる謎を明らかにする」というテーマの為、致し方ない面もある。
終盤になるにつれ、敵も見えてきている展開になる為か、おつかいイベントは減ってくる。


主人公の妹の冷遇っぷり
 

最初に出てきたっきり登場しない。と思わせて、序盤から終盤にかけてちょくちょく登場するキャラが実はその妹だったと判明する。
といっても、ある口癖からプレイヤーが分かるというだけで、直接的な描写は無い)


その妹は、終盤で草むらに突き飛ばされ、その後全く登場しないという謎の結末を迎えている。
せめてエンディングにくらい出してくれ…と言わざるを得ない。


ドラゴン変身の仕様
 

主人公が使う「ドラゴン変身」はAP全てを消費して大ダメージを与えるという能力だが、
威力は(現在AP/最大AP)で決まる為、最大APが高い程使い難いという特殊な内容になっている。
つまり後半高LVになるほど使い難くなる。
 

3属性あるにも関わらず、属性が反映されていない。(イフリートにファイアドラゴンで攻撃しても普通にダメージが通る)
これなら多くの種類を設けなくても良かったのでは?


物騒なテキストが多い
 

「殺す」等、精神的にクる文章が多い。(下記SS参照)
ゲームと言われればそれまでなのだが、印象に残るセリフが悪い意味で多い。
 

これを問題視したのか、後にGBAで発売したリメイク版では修正されている。
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COMMENT(概要・特徴)

カプコンが送る本格派RPG、ブレスシリーズ第二弾。
プレイステーションの発売日前日に出るという、かなり分が悪いタイミングで登場した作品でもある。

前作の500年後を描いた作品という事でいくつか共通する面が見られるが、そもそもフィールドの大半は全く違うという点が残念でもある。
地殻変動でも起こったのだろうか?

イベントもキャラクターもかなり濃く描かれており、ストーリーに対する印象はブレスシリーズ随一だと思ってます。
序盤はギャグを混ぜたポップな雰囲気で進行していきます。
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しかし冒険を進めるうち、世界を危機で覆うべく暗躍する謎の集団の影が感じられるようになっていきます。

そこからはギャグは抑え目に、シリアスなストーリー展開となっていきます。特に終盤。
多くの人達がすごい勢いで犠牲になっていき、いやがうえにもストーリーの勢いが高まっていきます。

ミイナが姉の代わりに世界を救う翼となり、レイが命を張ってリュウの真の力を引き出し、ランドの母が息子を庇って死に、母は巨悪の陰謀によって命を落とした。
この怒涛の流れの前には、涙を流さずにはいられませんでした。
SFCのRPGでも、ここまで泣ける作品はそうそう無かったと思います。

最初に立ちはだかった大いなる壁、準ラスボスのバルバロイも最後に登場。
主人公の成長にバトルマニアとしての血が騒いだのか、一騎打ちを申し出たりとこれまた濃いキャラだったと思います。
a 2 c d

ただ、逆にラスボスはバルバロイに比べて小物臭がするな…と感じましたね。
q w e r
仲間が次々にやられ、主人公が一人立ち向かう所は最後に相応しい「燃える展開」ですね!

エンディングは「ノーマル」と「トゥルー」とに分かれますが、個人的にはノーマルの方がブレス2に合ってるかなと思いますね。
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皆の為に体を張れるのは”漢”だなぁ…
愚にもつかない自己犠牲だと言われればそれまでかもしれませんが、浮遊共同体で物理的に塞ぐだけのトゥルーエンドよりはずっと心に響きました。


P.S.
終盤、ある事を行うとバレリー(主人公の母)視点で過去を見る事が出来る。
その際にレッドアリーマーの様なモンスターが攻めてくるシーンで
デモンズブレイゾン?
上の通り、謎の鳴き声を発する。
同じメーカー、本作の2か月前に発売したデモンズブレイゾン
の宣伝だろうか?w


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