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●魔装機神3 PRIDE OF JUSTICE - レビュー(ネタバレ含む)


GOOD POINT(長所)前作との比較評価も含む。


インターミッションの使い勝手向上
 

前作では改造等のコマンド選択時にボイスが流れていた。今作ではそれを無くし、テンポの改善を図っている。
 

「データ」選択時にセーブがロードの上に配置されている。
(前作では何故かロードが上にあり、誤ってロードしてしまう危険性があった。そもそもロードを選択する事自体が稀な為、謎配置を言わざるを得なかった)

システムデータの更新もセーブと同時に自動的に行われる様になった。


戦闘シーンがド迫力
 

これまでのシリーズ同様、リアル等身機体による俯瞰視点の迫力ある戦闘が楽しめる。

読み込み時間も殆ど無く、ゲームのテンポは良い。(PS3版のみ確認)
 

一方、同じ機種で発売されている「第2次スーパーロボット大戦OG」に比べると演出面でショボイという声もある。
(必殺技である「アイ・オブ・プロビデンス」や「那由多砲」はドでかいのを撃って終わり等)


中断メッセージに音声が付いた
 

昨今のスパロボにはボイスが付いているにも関わらず、前作は音声が無かった。
 

しかし中断メッセージの種類そのものが少ない。(管理人が確認しただけでも10種類あるか無いか)


出撃可能数の増加
 

前作は最終戦でも8体くらいしか出撃できず、「弱い機体は要らない」という風潮がさらに色濃くなっていた。
 

当然MAPによるものの、14体前後は出撃可能。


BAD POINT(問題点)


ザコが強すぎる(戦略性の狭窄化)
 

殆どのザコが持つ武装は移動後に使用可能で射程が広く、威力が高い。
中盤を過ぎるとザコの武装も改造されており、例えフル改造魔装機神でも2,3発貰ったら破壊されてしまう危険性が大。
 

さらに敵のルーチンは「HPと装甲の低いユニットを狙う」というシンプルな思考の為、ごり押しは通用しない。(人海戦術を取っても弱いユニットから集中攻撃されてしまう)

装甲をガチガチに固めたユニットが「鉄壁」を使い、単独で前に出れば大丈夫ではあるが…「鉄壁」の消費SPは40と高く、多用できる戦法ではない。

前述の要素から、「集中」をかけた避けキャラが前に出て敵を削っていき、後方に控えた味方が各個撃破…が多様されるであろう戦略となっている。

回避役のHPと装甲の改造を抑え目にすれば敵の攻撃を一手に受ける事が出来る上、本作は「囲まれ判定」「連続ターゲット補正」といった避けキャラ潰しの仕様が無い。
むしろこの戦法で進めて行く事を推奨している作りと言っても過言ではない。

とはいえ、本作は改造で回避率を上げる事が出来ない為、この回避戦法を取れるユニットは限られる。
「集中」持ちで機体の継戦能力が高いユニットとなるとガエン搭乗のソルガディしかないのが実情。(恐らく殆どのプレイヤーは似た戦略になるのではないだろうか)


相変わらず読みにくい漢字を多用している
 

前作の兇ら多用し始めた感があるが、今作もこの傾向が強い。
 

会話だけでなく、武装名に多い。【一例:「虚空斬波」「劫火斬奸」「応報・劫灰飛尽」等】

戦闘セリフにも多く含まれている。これは漢字以前に呪文の様であり、悪く言えば中二病の様な様相となっている。
一例:マサキ「その太刀筋、気焔にして疾風!虚空を駆ける一陣の風!虚を断つ斬撃!虚空斬波!」
グランゾンがネオ化する際にも何やら言葉を連ねるが「咒的言霊の書き換えです。真の力を発揮するのに必要な儀式」という事なので、
武装の威力を発揮するのに必要なのかもしれない。


ユニットのカスタマイズ性が乏しい
 

スパロボシリーズに比べ、相変わらず機体やパイロットのカスタマイズ性に乏しい。
但し本作からは「強化パーツ」システムが追加されており多少のテコ入れは可能。しかしスパロボプレイヤーからしてみれば正直今更感がある。
 

具体的には以下のような事が一例として挙げられる。
 ・機体が改造出来るのは「HP」「MG」「装甲」のみで、パイロットを含めて命中率・回避率を高めるテコ入れは一切出来ない。
 ・PPを払って出来る事は「スキルの取得」のみであり、ステータスの強化は出来ない。
 ・取得スキルの内容はキャラによって決まっており、欲しいスキルが取得不可能という事がザラにある。

エースボーナスの内容も一律であり、「出撃時気力+5」「プラーナの回復量UP」だけである。

「弱いユニットはずっと比較的弱いまま」というのが大きな問題。せめてPPの用途にステ上昇を含めれば違ったと思うのだが…
前述の「ザコが強すぎる」問題と相まって、結局強いユニットしか戦えず、攻略法の固定化を生んでいる。


DLCが高価
 

本作は外伝ストーリーが計20MAP配信されている。
 

1MAPにつき約200円であり、価格と内容が見合っていない。

クリア後は強化パーツとクレジットを得る事が出来る。得られる強化パーツで選ぶというのもアリかもしれない。


COMMENT(概要・特徴)

魔装機神シリーズの三作目。PS3とPSvitaで発売されている。
二作目発売が16年もの時を経たのに比べ、本作は二作目発売から一年半だった為「えっ!もう出るの?( 'Д';)」という感もあった。
(伏線を多く張っていた為、ある程度のストーリーの骨子はすでに出来ていたのかもしれない)

各機体の属性相性、高度差や向き、ZOC、プラーナといった独自のシステムも引き続き踏襲されており、
これまでの魔装機神シリーズをプレイした人なら違和感無く遊べる内容となっている。
本作にもストーリー分岐があり、大きく分けて3ルート設ける事で長く遊べる配慮も成されている。

ゲームバランスに関しては、後述の通りあまり良いとは言えなかった。
 ◇ 硬い機体であってもフル改造で2,3発で墜ち、未改造なら一撃で墜ちる
 ◇ 敵ザコの機体が魔装機神より強い
 ◇ MAP兵器が弱すぎて使い物にならない。前作は逆に強すぎたので下方修正したのだろうが…チート級か産廃かにしか出来ないのだろうか?
 ◇ 終盤のザコはHPが2〜3万と高く、長射程武装も持っている為、遠くから削るといった戦略らしい事も出来ずにパワーゲームになる。
 ◇ ラスボスが魂必殺技2,3発で墜ちる。
本作の開発はあの激ムズで有名な「スパロボF」を作ったウインキーソフトである為、
ある意味「らしい」大味さでもあるのだが、昨今のスパロボと比べるとややレトロ感すら感じる…
強化パーツも追加され、段々と戦略性は高まっているが、もう少し頑張って欲しい所。


ストーリーは前作の続きを描いており、多く張られていた伏線を多く回収しているものの、以下の様な新たな伏線もまた張られている。
 ◇
ドーソンが掴んでいたという「モーダルの弱みの内容」
 ◇
新たに登場した「ラングラン近衛騎士団」「エル・バドレル」「ビスモル」「ゲオードとバッシュ」といった者達は決着がついていない。
 ◇ ゼオルートは「ゼノサキス宗家 東」、エランは「ゼノサキス宗家 南」である事が判明したが、北・西の人物像については謎。
 ◇ ソーンはゼノサキス 北東」である事が判明したが、これも4方向に存在すると言われている。これについても人物像は謎。
これだけ色々残している所を見ると、もう完全に「4」を出す気満々である事が伺える。

前作はツレイン、メフィルといった新キャラ追加があったにも関わらず大して出番もなく、良くも悪くもない空気の様な存在が多かったが、
ロヨラやドーソンといったあからさまな悪役。ヅボルバやダットンといった第一印象悪かったのに実はかなり良いヤツといったキャラ。
スパロボフリークなら記憶に残っているであろう、あのカークス将軍の娘も登場したりとなかなか色濃いストーリーとなっている。

エランとゼルヴォイド、ファングの出自といった魔装機神ファンなら気になる話も多く盛り込んでおり、総じて面白かったと思います。

次回作はもうちょっと戦略パート部分を昇華させてほしいですね…少なくとも弱いキャラでも戦えるようにしてほしい所です。


★終盤ボスメモ(厄介ランクはこれまでのスパロボ全体で比較的に見た管理人の独自の評価)
機体名 パイロット 厄介
ランク
能力 特徴
ガッツォーΣ セウラント・ペイ・ボラキス S LV43
HP242930
ターン毎に強化
シュテドニアスルートラスボス。神の如き存在になろうとしたマッドサイエンティスト。
精霊を糧として機体を強化するガッツォーΣに搭乗していた。
HP30000クラスの「ガッツォー+」を大勢引き連れ、さらに敗北条件に「ポゼッション使用」がある為、難易度が高い。
撃破すると元来た道(背後)から再度出現するのもイヤらしい。
アンビロウム ソーン・ザン・バキウム C LV44
HP218230
ラングランルートラスボス。エランの師匠であり、兄の様な存在だったが、
自身が裏のゼノサキス家「兇剣士」であると知り、誤解の末エランに刃を向けるようになる。
MAP内容がストレート、かつ一度撃破すればクリアという事もあり、本作では最も簡単なラスボスと言える。
ボランゾルン フォーラン C HP72910 ↑の御付き。エルシーネに心酔しており、ヤンロンへの復讐心に燃えていた。
ラストMAPのみならず幾度となく現れるが、熱血必殺技で一撃で墜とせる不遇な存在。
ペンタルコス ワッシャー・ニールカン C LV43
HP236390
バゴニアルートラスボス。ファングの祖父。死に別れた家族を生き返らせる為 創造神グラギオスの復活を目論む。
ペンタルコスはかつて孫に買い与えたロボットの玩具を模した悲しき機体。
2回撃墜する必要があるがパイロット能力は高くなく、3ルート中最も弱い。


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