top

●仮面ライダー バトライド・ウォー - レビュー(ネタバレ含む)


GOOD POINT(長所)


シンプルな操作感と爽快感
 

本作の戦闘は通常攻撃と必殺技の2つに大きく分かれており、格闘ゲームのような複雑なコマンドは基本的に存在しない。
それだけに小さい子供でも十分遊べるシンプルな操作感となっている。
 

それでいて大量にわらわらと出てくるザコを一掃する、所謂「無双ゲー」の様な爽快感もある。


劇中曲による演出(プレミアムTVサウンドエディションのみ)
 

限定版のみだが、劇中曲30曲を活かした演出が素晴らしい。
 

超必殺技を放てば劇中と同じくサビ部分からの再生になる所も凝っている。

「Believe yourself」や「Revolution」といった名曲がなんで無いんだ!という不満が無くはないが、これは言ってたらキリが無い部分だろう。
(一応自由に楽曲を組み込む事も可能)


フィギュアの存在
 

いわゆる装備的な存在であるフィギュアが多く存在する。
 

最終的には3つまで装備する事が出来、各ライダーの持つ長所を伸ばしたり、短所を埋めたりといった事も可能。


BAD POINT(問題点)


ナレーション字幕の区切りが不自然
 

ストーリー中、ナレーション(カナリア)の語りと共に字幕が表示されるが、区切りのタイミングが明らかにおかしい部分が多々ある。


ライダーグライドの消費量が高すぎる
 

ライダーグライドとは格闘ゲームにおける受け身にあたるアクション。ボスに攻撃されるとそのままコンボに繋げられる事が多々ある為、脱出には便利。
 

しかしこれは超必殺ゲージを3,4割程消費して行う為、気軽に行えない。全くノーコストで使えたら…とまでは言わないが、いくらなんでも減りすぎである。


追いかけっこが多すぎる
 

本作のミッションの大半は「地図を見て順繰りに敵のたまり場を潰し、最終的にボスを倒してクリア」となっているが、
広いMAPを縦横無尽に巡らされ、最悪の場合「山の麓から山頂に行かされ、また麓へ」という事も多々ある。
 

バイクで敵をスルーしつつ高速移動は可能なのだが…それを踏まえても作業感が強い。


連打ゲー
 

全てのライダーが通常攻撃をはじめ、ボタン連打を伴う攻撃が殆ど。(アギトの様に溜めがメインのキャラもいる)
 

その連打頻度たるや、「指がつった」「腱鞘炎になりそう」という声も少なくない程。(管理人も辛いと感じ、本作で初めて連射パッドを購入した程)

ここまで連打させるのだから、オプションで連射モードを設けても良かったのではないだろうか。


遠距離技の仕様
 

高低差のある場所では遠距離攻撃の類が上手くHITしない場合が多々ある。(自キャラから水平に当たり判定が存在している)
 

カブトのアバランチスラッシュに至っては攻撃判定そのものが発生しない。


シンプルな戦闘
 

上述の長所にも書いた部分だが、裏を返せばシンプルすぎて逆に奥が浅いとも感じる。
 

実際「使い易い技を連打するだけのゲーム」になり易い。

子供にも合わせた作品なので一概に否定出来ない部分だが、アクションゲームとして繰り返し遊ぼうとは思えない作品だと感じた。


COMMENT(概要・特徴)

仮面ライダーウィザードを主人公として、他の平成ライダーが記憶を失った状態で攻めてくるというディケイド本編にも似た状況からスタート。
各ライダーは各々終わりなき戦いを強いられており、精神をすり減らして手下にしようと目論む敵がいると「カナリア」から聞かされる。
ウィザードは全てのライダーを解放し、共に黒幕である「カラス」を倒した。
しかし「カラス」には凄絶な過去があり、憎しみが募った余りでの行動であった事を知る。

と簡単に書けば上述のようなストーリー。
シンプルですぐにクリア出来てしまう程度のボリュームであったものの、ライダー同士のクロスオーバーはある程度出来ており、子供でも多分理解できる内容。

アクションパートの難易度が緩すぎる等、諸手を上げて良作とは言えない出来ではあったが、
代わりに凝ってる部分は多く、ファンゲーとしては十分に良い出来なのではないだろうか。

まず各ライダーの声は本人が当てている事が多い。
都合の付かなかった人に関しては声優が当てているが、これもイメージを壊すような内容ではない。
(むしろ本人が当てていても、加齢等の都合で当時の声が出ていない事もあるが…ご愛嬌ということで)

他にも、各ライダーの中間フォームといったこれまでの作品ではハブられているような細かい所も網羅しており、
機械音声も各ライダー共ちゃんと原作のモノが入っており、作り手のライダー愛を感じた。

俺はカブトが好きなのですが、ガンバライド等でもハブられているマスクドフォームがちゃんとあり、当然キャストオフもちゃんと描かれているのが良いですね。
強すぎない程度にクロックアップを実装し、「1、2、3、ライダーキック」とボタンを4回押す必要があるのも細かくてシビれる!
強いて言うなら、ハイパークロックアップがないのが残念な所でしたが、ゲームでの性能として実装が難しいのかなと思うので難しい所ですね。
(クロックアップ以上に遅くするのも微妙だし、過去に戻れるというのもゲームとしてどうかと思う性能だし)

バイクの存在も、これまでの仮面ライダーゲームには殆ど無かった所もあって注目していましたが、
乗車時は殆ど攻撃出来ないというのはプレイ直後は衝撃でしたね。
「ひき逃げアタックとか出来ないのかよ!」と。
しかしゲームとして見ると、ヘタにひき逃げアタックとか出来ても降りて戦うよりも有利すぎたりとバランス取りに難しい気もします。
(絵的にも子供向けじゃない気もする)
MAPは広大でバイクの意義は十分に高い為、存在意義としては十分に立っていた。
そう考えると全体的に良く出来てるのかな、と思う作品でしたね。

ただ残念なのは、前述の問題点でも多く触れていますが、一言で言って「作業ゲー」って事ですね。
来年には続編も出るようですが、少なくとも同じ事を何度もムダにやらせるゲームにはしない様にしてほしいですね。


仮面ライダー バトライドウォー TOPページへ

TOPページへ