ゲームの里
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セレクション 選ばれし者 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

RPGとADVを合わせた独自性のあるシステム

 
  • 移動中は3DRPGの様に行動するのに加え、人物やオブジェクトに対して「見る、開ける、叩く」といった行動が可能。

  • 移動すると敵が出現し、ドラクエ等に代表される戦闘方式で戦う。

  • 敵のテーブルに異種の敵が入り混じって存在する場合、同士討ちする事があるというムダにリアリティ溢れる要素もある。

パスワードが短い

 
  • その文字数たるや、たったの16。ユーザーフレンドリーな少文字数を実現している。

  • ドラクエ2等と同様に、一度取った宝箱は再開時にまた開けられたりと、徹底されたフラグ管理にはなっていないモノの、16文字で管理すべきところはしっかり管理されているのは評価できる。

  • ただ、同時期に発売された「サガ」や「アレサ」はバッテリーバックアップを採用しているのに何故パスワード?と思わなくもない。

独特の雰囲気

 
  • 世界観としては真面目そのものだが、一部テキストにお茶らけた文章が見られる。

  • 本作のメーカーであるケムコ製アドベンチャーの特徴で「シャドウゲイト、悪魔の招待状」等でもこういったテキストが見られる。ネタとして、多くのプレイヤーには好意的に受け止められている。

  • 以下はその一例。

短所(Bad point)

ダメージ幅が広すぎる

 
  • 物理攻撃によるダメージのバラつきが大きく、結果的にザコでも苦戦を強いられるシーンが多い。

  • 硬い敵が相手の場合、ノーダメージだったり20ダメージ与えられたりと、運ゲー要素とも取れる程厳しい設定。その為攻撃魔法を主体に攻めるシーンが多くなり、勇者ではなく魔法使いと揶揄される事も。

魔法の半分は死んでいる

 
  • 1レベル上がる毎になにかしらの魔法を覚える程、多くの魔法が存在するが半分くらいは利用価値がない。

  • 以下、利用価値の無い魔法の一例
    ムーフ:火球による攻撃を行う…が、自分に飛んでくる事がある(同質の魔法多数)。
    ラマーテ:敵のパラメータを下げる…が、下がる値が極めて低い(同質の魔法多数)。
    ラマジ:敵のMPを減少させる…が、本作の敵はMPが無限仕様の為、完全に罠
    メッシャー:こちらを見えなくし、同士討ちを誘う…が、1vs1だとそもそも意味がない。

  • とはいえ、魔法そのものが少ないよりは良いし、レベルが上がる毎に何かしら覚えるのはプレイヤーにとって楽しめる要素ではある。

一部のボスが激強

 
  • 守備力が高く、魔法もロクに通じないといったボスが複数存在する。度々そういったボスが壁として立ちふさがり、詰んでしまうプレイヤーが続出した。

  • 言ってしまえばゲームバランスが悪い。

  • 以下、そのトラウマボスの一例。
    マッド:中盤のボス。最強魔法を連発する上に守備力が高い。キカンぞうで魔法をブロック出来るが、成功率が50%なので運ゲー要素が強い。
    イエティ:グミーを連発し、手痛いダメージと行動力減少を同時に行ってくる。
    ヘネシー王:高守備力&全攻撃魔法反射。黄色い実でダメージを与えるのが良いが
    当時の子供プレイヤーがその発想に至れるかどうか…

  • 特にヘネシー王には長い長いダンジョンを抜けた先で圧倒的にやられるプレイヤーが多く、まさにトラウマの権化。ちなみに有効な戦略はマタンゴのホウシで眠らせた上、黄色い実をひたすら食わせるという勇者にあるまじきシュールな行動となっている。

感想(Comment)

本作はGB初期に発売され、GB-RPGとしては二番目に発売された記念碑的作品となっている(最初に発売されたRPGは「魔界塔士サガ」)。サガに比べると圧倒的に知名度が低いものの、多くのオリジナリティを持った良作です。

ただ前述の通り、ゲームバランスに難ありなのが残念な作品ですね。いくらLVを上げようとも、結局ダメージ幅が大きすぎる分プレイヤー自身の運に絡む所が大きいですし、ザコでも異常に強いのがちらほらいます。

ラスダンで頻繁に現れるドルイドとか。硬いわ厄介な魔法を連発するわ。

行動力さえ高ければほぼ確実に逃げられるんですが、装備等で上げたりは出来ない為、ひたすらレベルアップするしかない。しかしザコ敵の経験値は全体的に低く、弱いザコをひたすら狩る作業が必要になります。そういう意味では経験値のバランスもなってないですね。3~4倍程だったらちょうどいいかも。

なんといっても、最も「どうにかして欲しかった点」はやっぱり「ヘネシー王が強すぎる」ってトコですね。1,2時間かけてやっとたどり着いたのに、物理攻撃も魔法も一切効かないボスに徹底的にやられるってのはやっぱ精神的ダメージが大きすぎますよ(´Д`|||)
子供なりに頭使ってなんとか倒したけど、正直ここまでやれた子供は少なかったんじゃないかな~と思いますね。黄色い実を使わずによく倒せたな…当時の自分。

そのくせ、ヘネシー王に続くラスボスはあっさり倒せてしまう所なんかはバランスが崩壊していると思いますね。楽勝な理由としては「剣に選ばれた左腕で攻撃する事で、真の力が発揮される」とかで100%クリティカルになるからなんですが…

そんな理由で強くなれるんだったら最初からそうしてくれよ!アザの話はプロローグにもあるわけだし。これまでに歯ぎしりする程悔しい思いをしてきただけに、強くそう思いましたね。

しかし、なんだかんだ言っても、結局当時子供だった管理人はなんとかクリア出来た訳で。頑張れば十分クリア出来る範囲の作品だとは思います。ゲームの特性を掴んで工夫する思考を学べたとも言えるかも(´▽`)

ストーリー的には王道すぎて特筆すべき点は正直ありません。ヘネシー王が自業自得すぎるという所と、国民全てが森の木々に変えられてしまったというのが珍しい設定かなと思いますね。

今では3DSのバーチャルコンソールでも400円でプレイ出来る為、ちょっと気になった人はオススメしたい作品ですね。ちなみに続編もあり、こちらはゲームバランスが大きく改善されているので併せてオススメしておきます!

本作と続編が一緒になった「セレクション I &II」も発売されています。マイナーな作品が一つになって、さらにマイナーなソフトに…( 'Д';)


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