ゲームの里

レトロゲーム&新作ゲームの攻略・解析・裏技・レビュー等の発信を目的としたホームページです。
聖剣伝説(GB) TOPページへ

聖剣伝説(GB) / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★優れたゲームバランス
  • やや難しめではあるものの能力値はすべて重要度が高い為、変な振り方をしても詰む事はほぼ無い。
  • 序盤でHPが低いウチは2,3発貰うと転がる事もしばしばあるが、どこでもセーブが可能な為、ストレス無く進められる。
★良曲揃い
  • サガシリーズ殆どの作曲も手掛けた伊藤賢治氏による良曲の数々がストーリーを盛り上げてくれる。
  • ボス曲が3種もあり、マインドフレアやシャドウナイトといった因縁のあるボスは宿命を感じるカッコイイ曲となっている。
  • 特に中盤、すべてを失って絶望から立ち上がってから、フィールド曲が「聖剣を求めて」に切り替わる熱さは語り草になっている。
★濃いストーリー
  • 小容量なGBソフトでありながらストーリー性がかなり高い。
  • シャドウナイトとの因縁のバトル、自身の命を賭して助けてくれたチョコボやマーシー、他にも出会いと別れで溢れている。
  • エンディングも単純なハッピーエンドではなく、色々と考えさせられる切ない内容となっている。

短所(Bad point)

★鍵の運用が手間
  • ダンジョンには施錠扉が多数存在し、これは市販されている「かぎ」で開ける事が出来るが、ゲーム的にこういう仕組みにする理由が不明。
  • アイテムの持ち替えが手間で、鍵を余分に持っておかないと道中で買いに帰る手間も生じる。最悪進む事も戻る事も出来ない状態へと詰んでしまう危険性すらある。
  • 一応鍵を落とすザコ敵は各ダンジョンに配置され、詰み防止はされているが、それでもゼロではない。
  • マトックの破壊ギミックにも同じ事が言えるが、こちらは百歩譲って「隠し部屋を見つけた!」というロマンを生んでいる。
    モーニングスターという永遠マトックが存在するのも大きい。
    しかし鍵に関してはそういった面がなく、ネガティブな要素しかない。
  • 余談ながら「ナイトガンダム物語2」も同じ問題を抱えている。
★装備欄が少ない
  • 多種の武器を使いこなしていく内容の割に12枠しかない。
  • さらにバトルアックスや鎖鎌、チェーンフレイルといった進行に必要な武器は処分不可。
    これはファイアフレイルの様な上位互換が登場しても同じなので後半邪魔になる。
  • アイテム欄も16枠と多くはない。使用済みのイベントアイテム等で食われる事がないだけマシだが…
★ストーリーフラグが甘い部分がある
  • 序盤で出会う「旅の男」は完全スルーして進めても、後に「出会って助けられた」事になっている。
  • チョコボも同様。スルーするプレイヤーは少ないと思われるが、してしまった場合は中盤の感動が欠ける事になる。
  • どちらも出会う事がフラグに組み込まれておらず、会った事が前提のストーリーになる。

感想(Comment)

本作はスクウェアより1991年に発売されたアクションRPGです。
「FF外伝」と銘打たれている事から、モンスターや固有名詞に名残があります。(キャラや世界観は完全に新作)

キャッチコピーは「FFがいっぱいのアクションRPG」(パッケージ裏より)

今思えば、少容量&小さい画面のGBでアクションRPGをやろうっていうのがチャレンジ精神に溢れている。
魔界塔士サガもGB初のRPGとして開発されましたが、結構な人気を博したので自信があったのかもしれない。

そんな目論見だったのかはともかく、実際GBだからって何の不満もない名作でしたね。
やっぱゲームにグラフィックは二の次なんだよなぁと確信できる出来。

武器によって攻撃が変わったり、能力値の割り振りも自由だったりと戦う面白さもちゃんとあるのが素晴らしい。
やや難しめですが、詰み掛けたらLvを上げればちゃんと進行できます。
武器は鞭(チェーンフレイル)の使い勝手が良すぎて、僕個人は聖剣伝説というよりは聖鞭伝説では?と思っていますw


カワヨなモンスターが多いのも魅力。
FFで見たようなキャラもチラホラいますw

何よりストーリー性がちゃんとあるのが素晴らしい。
当時は少容量な為に描写が少なく、攻略本とか他の媒体で追ってようやくストーリー詳細が追えるみたいな作品が普通でしたが、
本作はちゃんとゲームだけで理解できるよう描かれてます。

感動的なシーンも多く、プレイヤーの心に刻んできます。
良BGMもあらゆる所で良い仕事してくれるのがホント素晴らしい。

エンディングが対象年齢にそぐわずビターな所も心に残る。



「いやせっかく助けに来たのに別れるんかーい」って、当時は子供だったので上手く消化できませんでした。
他ゲーなら「世界を敵に回しても、一人の好きな女のコを救う!」とか言って結果的に全てを救う話も多かったし。
でもこんな切ない別れだからこそ色々思うところがあるワケで。
こういうトコも聖剣伝説の魅力かなって今は思いますねヽ( '▽')ノ

当時の思い出

当時の僕は小6くらいで、
本作を知ったのはロックンゲームボーイというコミックボンボン連載の漫画からでした。
ゲーム少年がBUGという秘密結社と戦う話で、敵幹部とのゲームバトルはゲーム世界に飛び込んで行うというのが当時僕に刺さってました。
たまにゲームボーイじゃない作品が出てくるのはご愛敬w

この聖剣伝説は連載当時はまだ発売されておらず、僕自身コレを見て発売を待っていた気がします。
今思えばタイアップみたいなモンだったのかな?スクウェアもやりおるヽ( '▽')ノ



好きな漫画だからってのもあるんですが、何か妙に面白そうに思えて購買意欲をそそられましたね!
まんまとスクウェアにハメられておるw

ファイナルファンタジーとサガは殆どプレイ済だったので、プレイするにあたって「外伝」としての恩恵には与れるかな?
とは思ったんですが、アクションRPGというのはそれまでやった事がなく…
チェスターフィールドみたいなモンかな?と思いを馳せたものです。(マイナーかつ横スクロールなので大分違う)

とはいえ当時はビンボーなガキんちょで、新品で買う事は出来なかったから、発売から数か月待ってから中古を買ったと思います。
ソフトのみで1000円くらいだったかな…結局スクウェアの売上に貢献できてなくてスマヌスマヌ( '~';)

そんなこんながありながら、本作にはメチャメチャハマりましたね。
マルチエンドでもないのに3週くらい遊んだし、ウェアウルフ狩りをしてLv99にもしました。

濃厚ストーリーに良BGM!ゲーム性も良くて言う事ありませんでしたね。
アクションRPGってこんなに面白いのか!と鮮烈に思わされたもんです。

その後、アクションRPGとおぼしき作品を色々遊んでいきました。
(ディスクシステムは縁が無かったのでリンクの冒険やゼルダの伝説は未プレイ)

ハイドライド3 闇からの訪問者(FC)
ドラゴンスレイヤー外伝 眠りの王冠(GB)
ベリウス2 復讐の邪神(GB)
等々…。

でもこう言ったら何ですが、見下ろし型アクションRPGではこの聖剣伝説には及ばない印象でした。
それぞれに良い所はあったんですけどね。

ハイドライドは各種システムが不親切でストーリー描写が薄かったり(FCだからしょうがない)
ドラスレ外伝は経験値性じゃないので戦闘自体が無駄だったり(その代わりBGMが神)
ベリウス2もそこは同様でした。

後にSFC版ゼルダの伝説や、それこそ本作の続編という名作にも出会いましたが、個人的には本作が一番だったと思います。

あと本作を語る上であるあると思ってくれそうなのが、
主人公とヒロインにはデフォルトネームがない故に自分の名前と意中の子の名前を付けがちという事ですw

クリアしてから友人に貸すと「ヒロインに付けた名前アイツだろー!?好きなのかよーw」となったり( '~';)
コレもうスクウェアが送り出した罠だろ!( ゚Д゚)クワッ

等々思い出の詰まってる作品でした。
GB好きとしても最高峰な作品だと思いますねヽ( '▽')ノ


聖剣伝説(GB) TOPページへ

TOPページへ
ページのトップへ戻る