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ヘラクレスの栄光 動き出した神々 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★隠しアイテムが多くて楽しい
  • 町の外周ギリギリに歩いていくと宝箱がある等、見つけた時が嬉しいアイテムがちらほら隠されている。
  • そしてそれらの殆どがゲームバランスを左右する程に強力。歩く度にHPが回復する「天使の靴」、攻撃回数が2回になる「大鷲の靴」、アイテムを48個保管出来る「魔法の袋」等。
  • 管理人的には強力装備が各地に隠されているのはワクワクするので良点としてカウントした。
★道具欄が多い
  • といっても道具欄は12個しか無く7種の装備が枠を食う事を考えると多くは無いのだが、重要アイテムは別枠で扱われ魔法の袋で別途48個の道具を扱える仕様な為、道具欄の自由度が高くなっている。
  • 但し、錆対策でスペア武具を所持する事まで考えると序盤は辛い。
  • さらに「魔法の袋」は隠しアイテムの為、発見できなかったプレイヤーは逆に「道具欄が狭すぎる」と感じると思われる。

短所(Bad point)

★ゴッドが扱いにくい
  • ゴッド達は強力な半面、回復手段が限られている。何故主人公同様に回復出来る様にしなかったのか?
  • 天界から連れてきて速攻で毒を受けると回復手段が無く、また天界に逆戻り…という手間が生じる事もありストレス。
  • 戦闘中のゴッドの行動はまさかの任意で、毎ターン忘れずに選択しないと全く動いてくれない。何故順繰りにコマンド入力するようにしなかったのか?
  • 主人公が眠ってしまった場合コマンド入力も不可になるので全く動いてくれない。神というより「指示をお願いシマス」と言うロボットと化している。
★ダメージ幅が大きすぎる
  • 与ダメージ・被ダメージ共に幅が大きく、ある意味運ゲーになってしまっている。
  • 一つの例として、初期状態で一番弱い敵を殴ると与ダメージは0~17と極端な幅。なのでザコ戦でも悪い意味で油断ならない。
  • 但し、力が向上するにつれて与ダメージは高い値で安定する様になる模様。敵の守備力にもよるので油断出来ない事に変わりないが。
★守備力の恩恵が薄い
  • 通常のRPGでは、守備力upは「受けるダメージを減らす」という事が多いが、本作では恐らく「受けるダメージ幅を軽減する確率が上がる」という事になっている。つまり守備力がどれだけ高くても致命傷を負う危険性がある。
  • その時点で最高の装備をしていたとしても、高いエンカウント率によるザコからの猛攻を捌き切れず、高いダメージを受け続けるゲームバランスとなっており、実際厳しい。
★主人公が弱くて不便
  • 前述の守備力仕様の問題もあり、主人公は打たれ弱く、ザコの群れにコロっとやられやすい。その上、魔法が一切使えないのが大きな問題。
  • 主人公に移動魔法が無いのが最大の問題。常に「旅の翼」を常備する必要がある。ワープ手段くらいは準備してほしかった所。
★錆で装備が壊れる
  • 一部のザコ敵が酸を吐いて高確率で装備を錆状態にしてくる(錆びると性能半減)。さらに錆状態で攻撃を受けると一定確率で消滅するという鬼仕様。
  • 錆を受ける確率はかなり高めで、酸を飛ばすザコは終盤まで出現する。錆修理アイテムやスペア装備を持っていくしかないが、ただでさえフル装備でも被ダメージが痛い本作で、この仕様は酷いと言わざるを得ない。
★各種イベント進行が不便&詰まりやすい
  • ヘベの町にいるダンと戦うには「鉄の剣所持、ゴッドを連れていない」の2つが条件だが、その町に武器屋は無く、ゴッドと別れられる信託所も無い。
  • レウシスの町でホメロスを仲間にする際、ゴッドを連れていると「しかし連れがおるではないか」と断られる。例によってココにも信託所は無い。
  • そもそもドコに行って良いのか分からなくなる事が多々ある。相談コマンドや世界地図が無いのもそれに拍車をかけている。

感想(Comment)

FCでもややマイナーな「ヘラクレスの栄光シリーズ」のGB版。(ストーリー等は異なります)

キャッチコピーは「君よ、ヘラクレスとなりて戦わん!」

時系列的にはFC版1の「闘人魔境伝」と2の「タイタンの滅亡」の中間にあたると言われています。パッケージがやたらデカいのが特徴。同サイズのサガ2は「箱を大きくしたのは目立っていっぱい売れてほしかったから」という理由だったらしいので、同じ理由かもしれません_(:3」∠)_

本作のテーマは勿論ギリシャ神話なんですが、まず冒頭からツッコミどころが見られる。

天界での数日は地上の数百年後って…天界で数年したら地球無くなってそうだな(゚д゚|||)
軽くギリシャ神話の時代をwikiで調べると、紀元前15世紀にあたるとの事で、もしそうなら出発が一ケ月程遅かったならヘラクレスは我らの現代に降り立っているという事になります。

それはさておき、ヘラクレスは地上では伝説の戦士として人々に伝わっている為、偽名を考えろという事になるが…

さすがに神様の名前はダメですよね。それじゃ別の神様の名前にしますね(分かって無い)。

自分じゃなければもう良いんかい!(゚д゚|||)

実際はハデス等、ストーリーに関わる神様の名前がNGの様です。それにしたってアレスとかアテナがOKなのは解せない…。突っ込みどころ満載な冒頭ではありますが、ゲームとしては比較的丁寧に作られています。

ただゲームバランス的には前述の「問題点」の多さから分かる通り、やや理不尽な難易度です。
難易度を高めている理由は色々ありますが、一番大きいのはやはり「ダメージ幅が大きい」と「錆」だと思います。ダメージ幅が大きいせいでLvを上げても装備を改善しても強くなった実感に乏しい。さらにエンカウント率が高めの為、ザコに集団でボコられているだけでもキツい。更に装備が錆びると性能半減。さらに被弾する度に装備消滅判定がかかる。プレイヤーは皆「てつくずあらし」による【酸⇒攻撃による装備消滅コンボ】に悲鳴を上げた事があるハズ。

しかも、この「てつくずあらし」は終盤までしつこく現れる。きっと魔王クロノスのお気に入りなんだな('A`;)

そして終盤になり、魔王軍が復活。天界にいる全てのゴッドはラスダンへと突入するも神全員あっさりやられてしまう。そんな状況なので、終盤はゴッドを仲間に出来ず、強制的に一人旅になるという超劣勢モードに。ただでさえマゾゲーなのにこれは酷い(゚д゚|||) そんな中、主人公ヘラクレスは四天王を単独でバッタバッタと倒して奥の玉座へと突入。ゴッドとは何だったのか(´Д`|||)
そして奥では魔王クロノスが待ってるのかと思いきや、その部下のブラッドロードさんらしいです(これがラスボス)。

ラスボスのワリにはパンチがない。その代わりやたら硬いですが、良い乱数を引けば2,3ターンで終わる事も。回復の種を食べながらバシバシ叩けば終わります。神とは何だったのか。最後まで脳筋プレイだったなぁ。宝箱に「鉄の剣」を大事に仕舞っている所も謎。

一つの戦いが終わった…。クロノスとの決着はFC版の2を待つ事となります。でも天界で数日休んだら地上は近未来なんですよね。恐ろしい(´Д`|||)


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