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ドラえもん ギガゾンビの逆襲 / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★プレイしやすい造り
  • ドラクエ的ではあるが、各種システムが丁寧に作られており、非常に遊び易い。
  • RPGにありがちなアイテムの飽和状態を、ドラえもんの四次元ポケットで解決している。(後のドラクエに採用された「ふくろ」を先取りしたシステムと言える)
  • 当時のゲームとしては珍しく「相談コマンド」を設ける事で一応ハマりを防止している。(元々そこまで迷う設計でもない)
  • ボスがやや強めではあるが、全体的に良いゲームバランスを実現している。
★秘密道具の存在
  • ドラえもんの代名詞とも言える秘密道具が、存在感のある便利アイテムとしてちゃんと表現されている。
  • RPGにおける魔法の様な存在であり誰でも使える事で、イメージを維持しながらも戦略性の向上につながっている。
★良曲揃い

短所(Bad point)

★ボス戦が単調
  • ボス戦では攻撃系秘密道具が無効な為、殴るか回復かしか無くなる為、戦略性に欠けている。(実際はバリヤーポイント等の補助系も有効ではあるが、効果が微量な為あまり恩恵が感じられない)
  • さらにボスの能力値は高く設定されており、のび太あたりはヘタするとワンパンでやられかねない。
  • また、戦闘不能から戦闘中に復活する手段が本作には無い。対象年齢は低いハズの本作だが、ボス戦で折れる子供も少なくない…かもしれない?
★装備のスライドが手間
  • 本作の装備は全て誰でも装備可能で、特殊効果も無いので単純に最強装備を主人公に着けるのが常になるが、新たな装備を入手する度に主人公装備をドラえもん達にスライドする手間が生じる。
  • たまにスライドする程度で良いのでは?という判断も出来るが、基本的に「適正Lvの主人公が最強武器を装備している」事を前提にしたゲームバランスの為、装備を怠ると特にボス戦が辛くなる。

感想(Comment)

人気アニメ「ドラえもん」をRPG化した作品。エポック社は数多くのドラえもんゲーを発売しているが、RPGはホントに少ないです。キャラゲーだからって侮る事なかれ。なかなかプレイし易く纏まった良ゲーだったりする。発売時期が1990年で「ファイナルファンタジー3」や「ドラゴンクエスト4」が発売された年でもあり、ノウハウやニーズが固まっていたのかもしれません。

キャッチコピーは「ドラえもんのRPG、遂に登場!」

各種システムも良い意味でドラクエと殆ど同じで入りやすく「秘密道具」や「ポケット」といったドラえもんらしさとオリジナリティを出している。(ドラクエ6の「ふくろ」システムを、本作の方が先に導入している)

そして、対象年齢に合わせての事か、RPGにつきものな【装備の売買、魔法等のキャラ固有能力】をすっぱり無くしてしまっている。その辺は物足りないと感じなくもないが、ゲームバランスは意外としっかりしている。多種の秘密道具を誰に渡してどのように活用するか?アイテムはどれを満載していこうか?と考えなければいけない面はあるし、セーブは町でしか出来ないので全滅したら大きく戻される等、なかなかスリルもあります。ただ、各ボスは攻撃力は異常に高いがドラクエの炎のように全体攻撃をしてくることはないというのも低年齢向けを意識した感はある。代わりにHP完全回復効果を持つファイトこづちorメガドラヤキ必須ゲーとなっている。

尚、ドラえもんらしさを以下の様に各所にちりばめていたりする。
そして本作は劇場版ドラえもんの後日談的な話になっているので、視聴者にとってはニヤリとする展開もあったりします。全体的に丁寧な作りの、面白いRPGだったかなと思います。

エンディング。ギガゾンビって逮捕されたハズじゃ…タイムパトロールは何してるん?(゚д゚;)

おまけ

当時の某ゲーム雑誌の先行情報記事。開発段階のサブタイトルは「机の中の冒険」だったようです。


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