ゲームの里
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スパイラル・アライヴ / 紹介・レビュー

作品情報

表紙 スパイラル・アライヴ
ジャンル ミステリー、サイコスリラー

作者

作画:水野英多/原案:城平京

連載雑誌

月刊少年ガンガンWING

連載期間

2001年~2008年

巻数

単行本:5巻

ポイント

原作から2年前の外伝ストーリー
・主人公(のハズの)2人が空気
・ブレチル勢がクローズアップ

あらすじ(Story)

オルゴール連続殺人。六人の少年少女が殺害され、犯人と思われる少女・雨苗雪音が逮捕される。
しかし、その動機などは一切不明。警察内部でも雨苗雪音の扱いは秘密にされ、真相は闇の中に。ただ被害者は全員、「ブレード・チルドレン」と呼ばれる子ども達だった…。


長所(Good point)

クオリティの高い設定

 
  • 原作の2年前という設定で、ブレードチルドレンについて深い所まで切り込んだ内容の為、原作者にとって整合性を取る事が難しい事は想像に難くないが、見た所大きな矛盾点は無い。

  • 話の中で大きなウェイトを占める存在にも関わらず、原作では殆ど登場しなかった「清隆」についても大きくフューチャーされており、スパイラルファンには必見な内容となっている。

原作のキャラが多数登場

 
  • ブレチル勢を主軸に多く登場する。

  • 原作主人公である歩とひよのもホンのちょっとだが登場する。


感想(Review)

原作である「スパイラル~推理の絆~」から約2年前を描いた外伝ストーリーで、作画・原作者ともに同じ。「月刊ガンガンWING」で隔月連載されていたが、2巻分以降は休載で長らく間が空いていた。
休載理由は定かではないが、本編の月連載との同時進行が難しかったか、原作が終わらない内にストーリーの整合を取る事が難しかったか、と管理人は考えている。

ストーリーを簡単に書き並べたい所ですが、原作同様複雑すぎるので割愛(´Д`|||)
この作品単品で見ても分かる様にはなっていますが、やはり本編ありきかなと思います。少なくとも本編を読んでいた方が200%楽しめる。

清隆は相変わらず全てを掌の上で転がしている「神」だなぁ、と思わされるが、原作と違い、本人が頻繁に登場しているので尚の事そう思える。
気ぐるみ着て奇行を行っていたり、軽口叩いたりしてはいるが、わりとエゲつない策略を巡らしては全ての人間を思い通りに動かしている。これを原作では「これが人間の心で企める事と思うか?暖かな手で成せる事と思うか?正直に言おう、自分でも恐ろしい。このおぞましきそれらから解放される日を、どれだけ渇望したか」と内心を吐露しているが、「それら」を振り払う為に、少しでも予想外を求めて、楽しく生きようと努力しているのだろう、と思うと心の強い人間だと思えるので愛着も湧いてくる。最終的に死に逃げようとしているのはどうかと思うが。

ブレチル勢がメインで行動する所も魅力ですね。2年前で14才という本編との時系列差はありますが、大きな違いもなく、各々が「らしく」行動している所はスパイラルファンとしては嬉しい展開です。「アイズ&カノン」はちょい役となってますが、本編では逆に重要な役を担っていたからバランスとしてはちょうど良いのかもしれない。理緒はどっちも出番多いですが(´▽`;)

ラスボス的存在だったシャーロットについてはとにかく救いの無いキャラでしたね。「本当の雪音」の仇であるシェフィールドをあぶり出す為に6人ものブレチルを殺害した事は、自身のブレチルスイッチが入りかけている影響もあるのだろうが、その姿は現在を懸命に生きている香介達に「ブレチルの将来の絶望感」を与えるには十分な存在で、そういう意味では本編主人公である歩の逆を行っている存在だと思う。


しかし結局謎だったのは「ダブル主人公の存在」。関口伊万里は「本物の雪音」に似ていたから、シャーロットを呼び戻す存在となるべく清隆に盤面セットされたのはかろうじて分かるが、沢村史郎は、全体を通して何かしたっけ?としか思えない。理想を求めて空回りして、ディスク渡すだけのメッセンジャーとしか…(´Д`|||)
まあでも歩同様、反清隆なキャラとしては必要だったのかもしれない。清隆も多くの人間から見れば正解でも、感情論で言えば100%良いとは言えない。(100%良い事なんて無いけど)

本作は単なる前日弾で新たに明らかになる要素ってのも別に無いんですが、全体的には原作との整合が取れてると思うし、スパイラルファンなら外伝として面白く読める良作だと思います(^o^)


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