top

●ブラックエンジェルズ - 漫画レビュー

作者
平松伸二
ブラックエンジェルズ
ジャンル
バイオレンスアクション
連載雑誌
週刊少年ジャンプ
連載期間
1981年〜1985年
巻数
単行本:全20巻
文庫版:全12巻
ポイント
・法で裁けない悪党を地獄に落としていく現代の仕事人
・主人公の武器はまさかのスポーク(自転車のホイールの梁)
・終盤は何故かサイキックバトルが展開されていく


STORY(概要・紹介)

アルバイトをしながら自転車で日本一周の旅をしているごく普通の若者、雪藤洋士。
だが、その裏には、社会に潜む悪しき者を憎み、闇に紛れて制裁を下す“黒い天使”としての顔があった。
弱き者を餌食にする極悪非道な者たちへ、雪藤の冷徹なスポークが突き刺さる!



GOOD POINT(長所)

●勧善懲悪ストーリー(過激)
主人公「雪籐洋士」は普段、メガネをかけた温厚な性格であるが、絵に描いたような外道が悪事を働くのを見ると、闇に身を潜めながら裏で暗殺を行う冷酷な青年へと変貌し、悪を裁いていく。
武器も珍しく、自転車のスポークを使ってこめかみを貫いて殺害するというスタイリッシュ(?)な戦法を取る。
ただ、昔の作品という事もあり、「過激すぎる」「悪だからって殺していいのか」といった考えを持つ人には向かない作品となっている。
さらに、中盤になると「関東崩壊」や「超能力に目覚めてサイキックバトル」といった明後日の方向へと向かっていく為、賛美両論あるかもしれない。


COMMENT(特徴・感想) ネタバレ含む

やや過激な勧善懲悪を描いたバイオレンスアクション漫画。
今となっては古い時期に描かれた作品であり、同じ時期では「北斗の拳」等がある。

その為か、登場する悪人全てが
情状酌量の無いほどの鬼畜っぷりで、
例を挙げると「女の子を○○する悪徳警官」「一般人を刀で斬っていくサムライ気取り」「ボランティアを装って老婆を体罰するガキ共」等、
枚挙に暇が無い。少年誌なのに!(当時は比較的描写が自由でしたね)
悪人
こんな外道共ばかり登場するが、裏でコソコソやっていたり権力を笠に着ている為、法で裁く事は出来ない。
そこで登場するのが「黒い天使」こと主人公「雪籐洋士」。
1 2
「地獄に落ちろ」のセリフと共に容赦ない一撃。
前述の通り、殆ど全て「殺して解決」な為、賛美両論ありそうですが…
管理人的にはこういった理不尽はもうこうするしかないだろ?と思う側なので、爽快感をもって読む事ができましたね。

まさに現代の仕事人。勧善懲悪的なストーリーで良いと思っていたら…
中期辺りから「竜牙会」という集団と敵対するようになり、バトル漫画へと突入していき、
敵は「心を読む」「水を自由に操る」といった能力者じみたキャラが登場する様になり、どんどんリアリティと方向性が脱線していきます。

そして主人公もまた…
空なるが故に無
「我が心すでに空なり…空なるが故に無」のセリフと共に無敵じみた能力が発動するようになっていきます。
具体的には「攻撃する瞬間でさえも無意識状態」「熱湯を浴びてもノーダメージ」「敵の武器に乗ると同時に、敵が金縛り状態になる」「浮遊する」等。

ま、まあ初期に比べてどんどんブッ飛んでいく漫画なんていくらでもあるしな!ドラゴンボールとかキャプテン翼とか。
多少特殊な能力が開花した所で、勧善懲悪モノに代わりはないだろう。と思っていたら…
3 
ヒャッハー系
なんだかんだあって富士山が大噴火、関東全域が崩壊。首都は関西へと移動し、関東は壁に覆われて封鎖される。

そして関東の状態はというと、荒んだヒャッハー系モヒカンが暴れまわる日本とは思えない場所へと変貌。
ていうかコレ完全に北斗の拳状態だ!?( 'Д';)
「貴様かー!?仲間をやったのはー!?」ってのも完全にパロディに思えるw

数人の実力者がシマを奪い合っているという状況になっており、殆ど戦国時代のような状態になっている。
これもなんだかんだで主人公達の働きで、事態は収束したかと思いきや…
今度は白い天使(ホワイトエンジェル)を名乗る超能力者達が登場し、
普通に「サイコキネシス」や「死者をゾンビ化してけしかける」等のファンタジーが敵・味方問わず展開され始める。

勧善懲悪どこいったんだ!?


ちなみにこの章では高い潜在能力を持つ「勇気」という少年を守りつつ戦う話となっているが、
途中、勇気の心に元々棲んでいた「悪」が前面に出てしまい、逆に最強の敵になるというサプライズな展開になる。
例えるなら聖闘士星矢のサガの様な状態。
5 6
この勇気少年ヤバすぎる。

とはいえ元々は清らかな心を持つ勇気少年。
きっと愛や友情を経て帰ってきてくれるだろうと思いきや…



7
ブラックエンジェルズに、そんなキレイな展開は無かった( 'Д';)
いや、当然元の心に戻るように手は尽くしてたんですが、普通の話にあるような展開にならない所が良くも悪くも特殊な作品でしたね。
当時のジャンプコミックス末頁にあった読者の声でも、勇気の変貌については悲しんでる声も結構あったようです。

勧善懲悪モノをやってた序盤でも、大体は事が起こった後の話なので救いは無いし、
ハッピーエンドを望む人には向かない作品かもしれません(´□`。)

個人的には変なサイキックバトルとか良いから、序盤のような勧善懲悪ストーリーを貫いてほしかったですね。


P.S.
ツッコミ所色々

々い天使の攻撃方法
主人公をはじめとした「黒い天使」達は以下の様に各々違った武器で戦う。

雪籐洋士(ゆきとうようじ):スポーク、吹き矢、刃のついたホイール投擲
松田鏡二(まつだきょうじ):空手
麗羅(れいら):投げナイフ
水鵬(すいほう):水操作による水カッター等、義手マシンガン等
ジュディ:鎗付きムチ等
鷹沢神父:ロザリオによる絞首
亜里沙(ありさ):催眠術による操作

まだ数人いるが割愛、各々がカッコ良い戦法を得意としているが、一人だけ特殊な攻撃を行う者が…
10
羽死夢(はしむ)の「急所潰し」これはヒドい( 'Д';)

逆恨み
中盤で、ワイヤーによる暗殺を得意とする「魔木(まき)」というイケメン青年が敵として登場する。
明らかに主人公のライバルとなるであろうポジションで出てくるも、黒い天使達に囲まれて
12
燃えて崩れ落ちる教会に余裕綽綽で自ら飛び込んで逃走。
何か策でもあるのだろう。なるほど、大物っぷりを見せつけてくれるぜ、と思ったら、その数年後…
13
策とか別に無かったんかい!自ら飛び込んだくせに逆恨みしてるし!( 'Д';)
マジメな話のハズなのに、ちょっと「おい!」ってツッコンでしまったシーンですw



マンガ紹介ページ TOPへ

TOPページへ