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アーマードコア6 FIRES OF RUBICON / レビュー(ネタバレ含む)

更新日:2023/9/17 (ver.1.01)

長所(Good point)

★操作性の向上
  • 従来シリーズではゲーマー向けの難易度でアクション苦手な人には敷居が高かったが、本作ではロック対象を自動的に視界に入れ続ける「ターゲットアシスト機能」やチェックポイントから全回復状態で何度でも再開できるコンティニュー的な要素が追加された。
  • ブレードホーミングが三次元的かつ長範囲になり使い易くなっている。その一方でクールタイムが5秒程に長くなっており、バランスは取れている。
  • 全ての武器がロックオン可能でミサイルも一瞬でフルロックしたりと全体的に戦闘の爽快感が増している。
  • 一方で重火器は隙が大きく、クイックブーストで埋める等の工夫は必要。
★歯ごたえのある難易度
  • 中ボスが多かったり時間制限ミッションがあったりと難易度は高め。代わりにチェックポイントが設けられており、最初からやり直しとはならない。加えて再開時は全快しているので少しずつ確実に進行できる。
  • 基本的にボス戦は「死んで覚える」難易度。コンティニュー時にアセンブルも可能な為、自分に向いたパーツをいくつか買いそろえておけばその場で色々試せる。
  • 技量以上に重要なのはアセンブルで、テストルームではその場でアセンブルしつつガレージを経由せずとも使い勝手を試す事ができる。

短所(Bad point)

★印象に残るBGMがない
  • コレは本シリーズ全体に言える。所謂スルメ曲が多い印象なので聴きこんでいけば評価が変わるかもしれない。
★プレイヤー名、機体名はアルファベットでしか付けられない
  • 単純に残念。ドラゴンボールゼノバース等もそうだったが外国とのランクマッチに合わせての判断と思われる。
  • ストーリー上のACやパイロット名はカタカナなだけに比較的に見ても残念に思える。日本語とアルファベットの両方を設定して対戦時は相手側のみ表示を切り替えるとかできないんだろうか?
★ミニマップ・レーダーサイトが無い
  • 従来作では存在したミニマップが無いのでやや迷い易くなっている。これがあればポーズを掛けつつも目的地や地形を理解し易かったのだが…
  • 目的地は大半マーカーで表示されるので迷う事は少ないが「ジェネレータを4個破壊しろ」等のミッションは探す事も含めてミッションなので、当然表示されないし地形理解もMAP無しで行わないといけないので難易度が上がっている。
  • レーダーサイトが無いので敵の位置は有視界で判断する必要がある。大体困る事はないが、敵の全滅を目的としたミッションの場合、ザコ一体だけが見つからずに延々と探し回った事は数回あった。一応敵との距離は下部にバー表示されているのでコレを活用するしかない。

感想(Comment)

アーマードコアシリーズが10年ぶりに登場。
開発は変わらずフロムソフトウェアですが、その操作性は今風に遊び易く進化しています。
管理人は未プレイですが、同社の開発ソフト「エルデンリング」等のノウハウを活かした内容となっている模様。

キャッチコピーは「火を点けろ、燃え残った全てに」

主人公「強化人間621」は自身の雇い主「ハンドラーウォルター」の元で謎のエネルギー「コーラル」で汚染された星「ルビコン」に潜入し、ウォルターの目的を果たすべく企業の依頼を受けて戦い、名を売っていくという内容。
序盤の内はウォルターの言われるがままに戦っていくが、後半になると主人公自身が運命を選択していくマルチエンディング方式を採用している。

ウォルターは依頼主として淡々と戦場へと送り込む一見冷血漢に見えてしまうが、その実は父親の様な暖かさを持ち合せた魅力的なキャラなのが個人的には刺さりましたね。
道中で出逢う事となるキャラクターも総じて魅力的でタフネスな人物ばかりです。

エンディングは3種ありますが、個人的には初めに選択したエンディング「レイヴンの火」が一番しっくり来たかな…。
主人公とエアとしては辛い未来ですがウォルターやカーラを裏切らないし。コーラルに人の意識を乗せて宇宙を伝播し、拡散する「コーラルリリース」は人類には早い事象なんじゃないかなと思ってしまいます。待つのは新たな時代か、それとも破滅か…。この未知に対して恐怖すら感じてしまう。

アーマードコアシリーズといえば「裏設定が良く出来ている反面ゲーム中の描写だけでは理解が難しい」という印象でしたが、本作では割と理解が容易な造りであると感じました。これも良い意味で今風に寄せたのかなと。素晴らしい!

一方でゲーム性はというと…相変わらずの高難度です。全てのボタンをフル活用する必要がある時点でかなり忙しいですね。だがそれが良い!
これでも「AC4」と比べると大分マシです。ターゲットアシストの利便性も相まって脳フル回転で戦える感覚が何ともいえず快感を覚えます。

殆どのプレイヤーはハイスピードバトルを楽しんでいるかと思いますが、アセンブルによってはふわふわ滞空しながら一方的に攻撃したり、タンク型としてゴリ押す事も出来るので千差万別な楽しみ方が出来ます。

お勧め武器はあっても一強みたいな環境ではないのでバランスが取れてるなと思います。全ての武器に存在意義があります。これは開発のバランス取りがよく出来ていると思いますね。
ガトリングの下位互換すぎて存在意義が危ぶまれるライフルやマシンガンといった物もありましたが、発売から2週間程経ったタイミングで上方修正されてもいるので、今後も期待が持てますね。すでに対戦も賑わっている印象です。

本作はsteam版だけですでに売上数130万DLを突破したとか。それだけの出来を誇る作品だと思います。
最近のゲーム業界は、正直過去の名作のリマスターばかりで期待が持てない風潮がありましたが、こういう名作が出てくるとまだまだ捨てたモンじゃないなと思いますね!
これからのフロムにも期待したいですヽ(*'▽')ノ


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