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●ファイアーエムブレム エコーズ もうひとりの英雄王 - レビュー(ネタバレ含む)


GOOD POINT(長所)


原作の特徴を大きく残した良リメイク
 

ダンジョンを3Dアクション化、支援効果、鍛冶屋、戦技、全キャライラストリメイク、フルボイス化…等々、原作に対して変化した部分は多いが、
ワールドマップ仕様や、ダンジョン等でいくらでもレベリング可能であったり、弓矢の射程が1-5だったりと残すべき特徴は残っている為、良リメイクと感じた。
 

いくらでも強くなれてしまう「村人ループ」については無くされるんじゃないかと予想していたが、これも残されたままだった。
瀕死ドーマにリザイアが通るという謎仕様もそのままで、原作に対するリスペクト的感情は感じられる造りだった。

ただ、魔女のリワープについては昔も今も「どうなの?」と思わなくもない。戦略もクソもないという意味では理不尽とも取れる。


ストーリーに大きく肉付けが行われた
 

アルムとセリカが一緒に生活していた幼少時代、貴族と平民の軋轢、ルドルフ皇帝の感情等、
原作でイマイチ表現されていなかった部分が追加され、ストーリー性がより濃くなった。
 

アルムの幼馴染に「エフィ」、敵ライバルとして「ベルクト」、そのベルクトに心酔する貴族主義「フェルナン」等、
追加キャラも多いがストーリー全体としての影響は良い意味で大きくはないので、これもまたアリな追加要素ではないかと思う。


スピーディなシステム
 

戦闘シーンカットは勿論の事、まさかの敵ターンそのものをカット可能になっている。
 

ターンそのものをカットすると誰が何ダメージ受けたのか等が分かり難くなるが、弱敵無双のレベリング時には重宝する。

他にも細かい設定が可能な為、プレイヤーの嗜好に合わせたプレイが可能になっている。


BAD POINT(問題点)


成長がヘタれ易い
 

原作と違い、全ステ上昇する可能性はあるが、良成長なキャラでも平均2ピンくらいな印象。

特に重要なATKやDEFがヘタれると後半が辛い事になりがち。そういう意味ではある程度吟味が必須で育成に時間がかかる。
とはいえ、難易度ノーマルなら吟味無しでも十分進めるとの声もある為、ヘタれても良いという考え方はある。


ソフトリセットからのスタートが遅い
 

本作はレベルアップ成長の吟味がある程度必須となっている為、ソフトリセットを多用するが、そこからデータロードまでの時間が地味に長い。

スパロボ等の様に、そこからさらにデータロードへのショートカットボタンがあれば最高だったが、ある意味贅沢な要望と言えるかもしれない。


COMMENT(概要・特徴) ネタバレ含む

ファイアーエムブレム(以下FE)シリーズとしては異色作でありながら、ほぼ万人に名作と謳われてきた(と思う)「ファイアーエムブレム外伝」がリメイクされて帰ってきた。
実に25年ぶりで、管理人自身ずっと待ち望んでいました。

ファミコン⇒3DS。ハード面ではジャンプアップにも程がある。
開発メンバーの事は良く分からないが、当時の人間は殆どいないんじゃないかと思えるので、割と不安ではあったが、概ね「良いリメイク」であると感じました。
管理人が過去に「良いリメイク」と思えた作品は、「ドラクエ3(SFC)」「サガ2(DS)」「メタルマックス2リローデッド(DS)」「テイルズオブファンタジア(PS)」等が挙げられます。
これらは原作の特徴を残しつつ、追加要素を設けている事が個人的に良いと思ってますが、本作「FEエコーズ」も同様だと思います。

上にも書いた通り、ダンジョンを3Dアクション化、支援効果、鍛冶屋、戦技、全キャライラストリメイク、フルボイス化等、原作に比べて別物と言って良いくらいの変化をしている割に、
ここまで「良いリメイク」と感じるのは開発GJと言わざるを得ません。引っかかったのはグレイとかいうチャラ男やクレアの劣化っぷりくらいです。
要所イベントではアニメが流れるのも嬉しかったです。スパロボFやロックマンX4等でも強く思いましたが、やはりアニメは良い。

中でも大きな変更的はダンジョンで、原作はドラクエみたいにトップビューで移動していく方式なのに対し、今流行りの3Dアクションっぽいカンジに進行していきます。
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ファイアーボールを飛ばして灯りにしながら進行するセリカ。
敵は原作と違ってシンボルエンカウント方式で、戦闘を避けて進む事も可能。壺や箱を壊したりといったアクションチックな爽快感もありました。
戦い続けたキャラは「疲労状態」になり、最初そうなった時は「FEトラキア」の悪しき思い出が頭をよぎりましたが、アレほど酷くはなかったかな。

戦技については追撃が行われない仕様の為、殆ど死にシステムと言っても過言ではないと思いますが、「獅子連斬」「覇神断竜剣」「防御態勢」等、使い勝手の良い技もごく一部あるので悪くは無かったかな。
攻撃魔法については原作では「命中率固定で当たり難い&HP減る」と利用価値皆無な存在でしたが、賢者スキルや支援で命中率向上が図れる様になっただけで不思議と利用価値は生まれてましたね。
公式チート技である「村人ループ」については原作同様残されてましたが、敵の攻撃魔法の脅威がある分、最後まで適度な緊張感があったのは良かったと思います。

キャラ的には何人か大きく変更されていましたが、原作の方の描写不足で、元々こういうキャラだったんだよ、というのはあったのかもしれない。
まず吹いたのが敵パラディン「スレイダー」の存在。
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右画像が原作のスレイダー。
顔からして「忠臣」のイメージだったのに、クズに格落ちしている。
そもそも原作は卑劣な事をするとか以前に出番がなく、ただ単純に敵の中ボスとしているだけだったのだが…。
ボスのドゼーも同様で…
r4
昔は「伯爵」ってカンジのキリッとした顔だったのに…
まぁドゼーについては原作同様、悪逆の限りを尽くしたキャラって事に変わりは無いんですが、セリフ描写が多くなってより悪い印象にw
ファミコンでは容量的に出来なかった描写がこうして追加されたのが今回のリメイクの大きな意義と言えるかも。

敵ライバルの新キャラ「ベルクト」も大物感をもって登場したワリにイマイチ存在感が薄いかな…と感じましたね。あまり強くないからってのもありますが。
見た目が「夜神○」で、名前は戦闘機Su-47か?というのが第一印象でした。
r6
最後は自身の恋人をドーマに捧げ、恋人は炎となってベルクトを守るという…お前は「烈火の炎」の「紅麗」か!w
なんか良い話風に後悔しながらアルムと和解して死んでいったが…自業自得としか思えない(´Д`|||)

r1
それ以上に印象薄いのがコンラート。追加する必要あったんだろうか?( ̄▽ ̄:) 少なくとも戦力的には不要だったとは自信を持って言える。
こんなの追加するくらいならバルボのイベントを追加して欲しかったよ!原作はパケ絵にいるくらい愛されてるのに。(何故かアルム、セリカ、バルボの3トップだった)
現開発のバルボ愛ってそんなものだったの? お慕いしてますョ。バルボのアニキ(はぁと)。

まあ逆に主人公を食うくらいのキャラを追加して原作ぶち壊しになるよりは良いのかな?と思う一面もありますが。

あと、原作やっててずっと気になってたのは、「ファルシオンなんでココにあるの?マルスが持ってるんじゃないの?」って事でした。(グラディウスもですが)
r5
今作をプレイして、ドーマは狂化する運命の竜族だったから、自身を止める為にナーガがファルシオンを与えていた…という事らしいです。
竜族が狂気に侵される事は「FE紋章の謎」でも語られており、外伝でも繋がっていたんだな〜と妙に納得。(元々こういう設定なのかもしれませんが、少なくとも外伝ゲーム中では語られなかったハズ)
ミラは「ただひとつの神殺しの剣」と言ってるが、マルスのとは同一の剣なのかどうかは結局良く分からなかった( ̄▽ ̄;)

あと、冒頭のセリカの予知夢で、アルムvs皇帝ルドルフを見た時、アルムが「貴様のせいで!僕は全てを失った!ソフィア王国も!仲間達も!そしてセリカも!」と言っているのを見て、
「お?原作には無かった悲劇がアルムを襲うのかな?」と思ったら、そんな事は何も無かった。
あれはなんだったんだ…セリカのその後の働きかけで、予知した未来とは変わったという事だろうか?

クリア後の世界が追加されているのも地味に嬉しかったですね。
r11
FE紋章の謎の舞台である国「アカネイア」へ行けるという、FEファンには嬉しい展開…かと思いきや、テーベの地下遺跡に行けるだけという、ちょっと不完全燃焼感がw
裏ボスもそこまで原作に繋がりは感じられなかったので、ちょっと「惜しい」感じでしたね。
ただ結構強いし、途中セーブ出来ない深層ダンジョンなので遣り甲斐はありました。

なんか全体的に「惜しい惜しい」と言ってる気がしなくもないですが、原作思い出補正も手伝って管理人的には良作でした。
原作やった人も、FEファンにも是非プレイして欲しい作品ですね!


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