ゲームの里
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ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち(3DS) / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

大ボリュームなストーリー

 
  • クリアに要する時間は平均50時間程と言われている。長く楽しめると取るか、冗長と取るか賛美両論ではある。

  • 石版世界は多く存在しており、世界ごとのオムニバスストーリーを読む様な内容となっており、飽きにくい。

  • また、各世界は現代と過去とに世界が分かれており、過去の行動が現代にも影響を及ぼす「Back to the Future」の様な設定になっている所も面白い。

転職システム

 
  • 各職業で習得したスキルは転職しても使えるDQ6システムを採用しており、極めるのが楽しい。

  • 複数の職業をマスターすると複合的な職業である「上級職」へ就く事が可能になり、飛躍的に強化出来るシステムを採用している。例として、戦士と武闘家を極めるとバトルマスターになれる。

  • 原作(PS版)と違い、本作で継承出来るのは下級職スキルのみとなっている。賛美両論ではあるが、上級職スキルは強力すぎる為、ゲームバランスの改善に成功しているとも言える。

  • なお、モンスター職というのもあり、そのモンスターのスキルを得られるだけでなく見た目がそのモンスターになるというお遊び要素もある。

各ゲームシステムの向上

 
  • DQ9同様、装備した武器と盾が見た目に反映されるようになった。

  • 移動中にパーティメンバーと会話が可能になった。特定の人物に話した直後にパーティ会話を行うと特定の会話が表示される凝った面もある。一例として、村人の子供「えーん、お母さんどこー」というセリフを聞いた後に仲間と会話すると、マリベル「小さい頃の主人公にそっくりね」と言う)

  • 全体的にテンポも向上しており、原作はクリアに100時間かかると言われている所を良い意味で半減させている。プロローグイベントの短縮化、ランダムエンカウントからシンボルエンカウントにした事により戦闘回避を可能にした点等も影響している。

  • そして何よりも、原作に多かった「突然のフリーズ」も改善されている。フリーズの恐怖に怯えながら遊ばなければならなかった原作がおかしかっただけなのだが…。

短所(Bad point)

不便なシステムが散見される

 
  • イベント後、何故かパーティの並びが規定順にソートされる。その順は「主人公、マリベル、キーファ、ガボ、メルビン、アイラ」の順で、事ある毎に打たれ弱いマリベルが前に出てくるという、罠か?と思ってしまう仕様。

  • 何故か洞窟内は視点変更が出来ない。この為エンカウントの回避が困難になっている。特に南側に向かって歩いていると敵が唐突に視界に現れるように見える。

過剰に多いおつかいイベント

 
  • 3回も現代と過去を往復させられるルーメン。リフト待ちが面倒なのに何度も行くハメになる大灯台。ルーラの効かない過去で何度も離れた場所を往復させられるマーディラス等、たらい回しにされるイベントには事欠かない。

  • そもそもRPGそのものがおつかいイベントいう説もあるが…それにしても多すぎる。過去の世界は全てルーラが使えないのもこれに拍車をかけている。

要らないすれ違い石版

 
  • 本作はすれ違い通信で石板の交換が出来る。交換といっても、こちら側が提示した石板は失われない。

  • しかし作中で誰でも手に入る石板までもが交換可能になっているのが問題。最初に貰う「スラランの石版」を設定している人が多く、あっという間に24枚(上限)がスラランで埋まるという事がザラだった。

キーファが相変わらず永久離脱仕様

 
  • 序盤でまさかの永遠離脱になるキーファだが、原作(PS版)でもこれに関しては物議を醸しだしていた。

  • 「主人公より主人公らしいキャラ」ということで人気もあっただけに、唐突な永久離脱に絶望感を感じた人は少なくなく、一部ではステータスUPの種を全てつぎ込んだのに別れることになり「種返せ」と激昂したプレイヤーもいたとの事。

  • そんなキーファなので、当リメイクにあたっては再度仲間になる等のイベントが追加されてもおかしくないと思っていたが結局そんな事はなかった

  • 後日追加配信データで、キーファの後日談を見る事が出来るようになったが、相変わらず仲間にはならない。

感想(Comment)

原作(PS版)は2000年に発売され、プラットフォームをスーファミからプレステに移した事も大きく話題に挙がった作品でした。開発会社もチュンソフトから変更され、主人公は大抵カッコ良い事がデフォだったのが冴えない少年になる等、これまで持っていた空気を一新したタイトルでもある。本作は13年の時を経てリメイクされた作品になります。

ゲームシステムについては前述した通り、テンポ面で大きく前進しており、かなり遊びやすくなっています。石版関連もかなり便利になっており、原作はどの石版がどの世界だっけ?とか、石版を取りこぼしてストーリーが進まなくなったりしたものだが、石版レーダーが実装された事により、その心配はほぼ無くなっている。

主人公についてはこれまでカッコ良いのがデフォだったのに、急にパンピークラスになっている事も特徴として大きいです。

右から2番目が本作主人公です。この圧倒的存在感(゚Д゚;)
原画を担当されている鳥山明氏は1995年にドラゴンボールの連載を終えて以来、CGによる作画に移行し、ややSDっぽいキャラを好まれる印象がある為、こうなったのかもしれません。勝手な予想ですが(´▽`;)

ストーリー面については原作と良くも悪くも変化はなく、各世界において救いの無い話が多い事も変わりません。管理人が思うに、本作のテーマは「人間の弱さ」。窮状に立たされた人間達は目を覆いたくなるような事も徒党を組んでやってのける。プレイヤーはそれを見て「何このクズども」「こうはなるまい」「うわ~コイツら最悪」等ときっと思うワケです。しかし人間である以上、そうなる可能性は誰しもあるので、反面教師と捉えるのが良いんでしょうね。そういう意味では子供にプレイして欲しい作品ではあります。

色々なメッセージが含まれているであろう本作ですが、総評として「ドラクエでありながらドラクエらしくない」と感じた作品でもあります。ここまで人間の負を描いた事はこれまであっただろうか…?ドラクエ4のロザリーに対する仕打ちくらいかな?どうでも良いですが、本作から追加された特技や呪文名も「アルテマソード」「メイルストロム」等、おおよそドラクエらしくない。むしろどこのFFかと…(´Д`|||)
主人公のタイプ変化からしても、意表を突きたかったのかな?
原作は前述した通り、SFCからPSへとプラットフォームを移行した作品でもある為、ニューエイジに向けた作品になったのかもしれませんね。


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